歌手のmisonoさん「メニエール病」を告白!

メニエール病

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こんにちは、金次郎です。

 10月7日(月)に、ワイドショーで『メニエール病』を告白した、歌手のmisonoさん。
 私も学校を卒業して社会人になり、残業づけの日々を過ごした事から、めまい・耳鳴りを発症して、耳の聞こえが徐々に悪くなり、耳鼻科の医師から「もう補聴器を付けた方が良いほどまで聴力が落ちてしまいましたね」と言われて、初めて補聴器を買ったのが1995年(平成7年)ですから、今年でもう24年にもなります。
 3年前には「障害者手帳」が交付されるまでに、聴力は落ちてしまいました。
 最初に補聴器を作ったメガネ屋の店員さんからは「生まれた時からの難聴では無く、めまい・耳鳴りを発症しての難聴と言う事は、病院で『メニエール病』って言われませんでしたか?」と尋ねられましたので「はい、言われました」と答えました。

 メニエール病ってどんな病気?

・原因
   耳の奥にある内耳は、人間の平衡感覚をつかさどるのに重要な役割をしています。
   内耳の中は空洞になっている部分があり、ここには内リンパ液で満たされています。
   この、内リンパ液の動きが人間の平衡感覚をつかさどっています。
  メニエール病では、この内リンパ液の調整が上手く行かなくなり、平衡感覚を保つ事が出来なくなります。
  このメニエール病を発症している時は、内耳の中で「内リンパ水腫(水ぶくれ)」と言う状態が発生して  しまい感覚細胞を圧迫してしまいます。
  2019年の現在でも、この「内リンパ水腫」の根本的な発症原因は不明ですが、ストレス睡眠不足・過労が考えられており、特にストレスが水腫を大きくしてしまうと考えられています。

・症状
   ぐるぐると回転する様なめまい耳鳴り・難聴・耳の詰まり感など耳の「聞え」の症状が伴います。
   また、めまいを繰り返し発症し、めまいの時間が長くなると、吐き気や最悪は嘔吐もしてしまいます。
    同じ耳鼻疾患でめまいを生じる「良性発作性頭位めまい症」がありますが、こちらはめまいの時間が1分以内と短いのに比べて、メニエール病でのめまい(20分以上~数時間)と持続時間が長いのが特徴です。

・メニエール病の検査・診断
   眼振(自分の意思とは関係なく規則的に繰り返す眼球の往復運動)の状態を評価することが重要になってきます。
   診察時に眼振が無い場合、発病時の眼振状況を詳細に評価する為に(カロリックテスト)と言う検査を行い、あえて 眼振を誘発させます。
   また、めまいを発症している時には、他の病気との鑑別を求められる事があります。
   問診や身体状況から、メニエール病らしくない症状がある場合は、メニエール病以外の病気の可能性も考えて検査します。
   例えば、意識障害や手足の感覚の麻痺などの症状がある場合は、頭蓋内で病気が発症している可能性があるので、頭部CTやMRIなどの検査も行います。

・治療
 主に生活スタイルの確立内服薬および手術があります。
  1、生活スタイルの確立
       この病気による発作は、ストレス疲れがあると誘発されやすいので、十分な睡眠栄養バランスの取れ      た食事をし、規則正しい生活をする事が大切です。

 2、内服薬
      この病気では、内リンパの調節が上手く行って無いのが原因なので「透圧利尿薬(イソバイド)」と言う液体の内服薬を飲み、内リンパを正常な状態に調整する事を試みます。
    また、不安が発作の原因になる事もあるので、精神薬の抗不安薬をを処方する事もあります。

 3、手術
   薬の内服やストレスコントロールを続けていても、月に何回も発作を起こしている場合には、手術をすると言う選択肢もります。
    手術を受ける割合は、「良性発作性頭位めまい症」よりも「メニエール病」の方が若干多いです。
  手術には、入院が必要なのと外来で済むのと2種類の方法があります。

・内りんぱ嚢開放術(入院が必要)
   内リンパ水腫を退かせる為に、中耳の側頭骨を切開し更に内リンパ嚢も切開して内リンパ液を排出した上で、ステロイドの粉末をリンパ嚢の中に入れる手術です。
  ただし、一度開放した内リンパ水腫は、いずれ ふさがって来るので効果は永続的ではありません。
    しかし発作が頻発してストレスが溜り、病気が悪化すると言う悪循環を防ぐ事が出来るので、手術をする意味は十分あります。

・ゲンタマイシン鼓室内注入術(外来で可能)
  こちらの術式は、ゲンダマイシンと言う抗生物質の溶液を3日ほど連続で1日1回、径鼓膜に入れ内耳の有毛細胞にわざと障害を起こさせる方法です。
  障害を起こす事で、内耳の悪い信号が中枢に伝わらなくなり、めまいも起こりにくくなります。
  ただし、めまいに対する治療法なので内リンパ水腫は残ります。
  また、めまいが完全に治っても、副作用として難聴がでると言う可能性があります。
  しかし、元々難聴の症状が出ていた場合、手術によってめまいが改善しストレスが減った事により、聴力が回復すると言う事も多くあります。

「メニエール病(Medical Note) https://medicalnote.jp/contents/160203-063-BN  」より引用

今回のmisonoさんの場合

 misonoさんは、昨年10月に所属していた芸能事務所を退職して、個人事務所を設立し、社長&歌手&タレントと多忙な日々を過ごしていました。
   さらに追い打ちをかける様に、夫のNosukeさんが「精巣ガンで余命1ヶ月」の告知をされてしまい、多忙なスケジュールに加えて精神的にまいってしまった様です。

メニエール病を公表している芸能人

・元タッキー&翼の 今井翼さん
・歌手の久保田利伸さん
・お笑いタレントのハイヒールモモコさん
・女優の美保純さん
・元Winkの 相田翔子さん
・元ピンクレディーの 増田恵子さん

  ❝  misono、番組で「メニエール病」を公表 活動制限を決意「限界きたなって」(ORICON NEWS)
     「参考元記事の最後に記載のある芸能人名前一覧」 ❞

終わりに

 私自身、最初にも書きました様に新卒で入社した会社で残業づけの毎日を送り続けた結果、入社4年目で通勤電車内でパニック発作を起こし、3ヶ月の入院と4ヶ月の自宅療養を含む合計7ヶ月休職してしまいました。
   その時にめまい・耳鳴りの症状もありましたが、パニック発作の症状の1つなんだろうと思い耳鼻科には行きませんでした。
 復職して4年ほどして「なんか耳の聴こえ方がおかしい?」と思って、その時に始めて耳鼻科に行って検査したところ「メニエール病ですね」と言われました。
 最初にめまい・耳鳴りがした時に耳鼻科に行って治療していれば、私の難聴もここまで酷くはならなかったでしょう。
 皆さんも、少しでも体調がおかしいと思ったら、直ぐに専門の科目の病院に行って検査してもらいましょう。

参考

・misono、番組で「メニエール病」を公表 活動制限を決意「限界きたなって」                                (ORICON NEWS) https://www.oricon.co.jp/news/2145936/full/

・メニエール病(Medical Note) https://medicalnote.jp/contents/160203-063-BN

・Nosuke、余命1カ月患者の記事を読み決意「力つきるまで」ブログ記していく                            (デイリーニュース) https://www.daily.co.jp/gossip/2019/09/04/0012669541.shtml

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