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こんにちは、金次郎です。
私は現在、就労継続支援A型事業所で勤務しています。
就労継続支援A型事業所で働く利用者の最終目的は「一般企業に就職する事」です。
でも、ほとんどの就労継続支援事業所は「一般企業に就職した人が1人もいない年がほとんど」と言うのが実情です。
しかし私が勤務している事業所は、毎年誰かは一般企業に採用を決めて卒業して行く人がいますので「凄いな!」と思っています。
そんな中で、自分が定年の年齢が近いということもあり、一般就労を目指すか、ここで定年を迎えるかを、真剣に悩む日々です。
今回は、定年を間近に控える利用者の視点で、今の自分の気持ちを整理してみようと思います。
年齢が近い方は、ご自分の身の振り方について、皆さんも参考にしてみていただければと思います。
定年年齢と年金支給開始はどうなる?
定年年齢が60歳から現在の65歳に引き上げられたのは、31年前の1994年(平成6年)の事でして私が32歳の時です。
これに伴って、年金の支給開始年齢も60歳から65歳に引き上げられました。
働き盛りだった当時の私は、あまり気にしませんでしたが、60歳を過ぎたここ数年の友人から来る年賀状には「定年前だけど会社を辞めました」と書いているものが増えました。
みんなも、60歳を過ぎてフルタイムで働くのはキツイのかもな?と考えています。
その定年や年金支給開始の年齢がまたしても上がる可能性が有ります。
こちらは去年書いた記事ですが、経済財政諮問会議で岸田元首相が高齢者の定義を65歳から70歳に引き上げています。
即座に年金機構は「年金支給開始年齢70歳(案)」を政府に提出しています。
しかし石破政権になってからは、衆議院選挙・東京都議会選挙・参議院選挙と3つの選挙全てで自民党は大敗してしまい、定年年齢や年金支給開始年齢の引上げなどは議題にすら上がりませんでした。
議論されなければ、私は予定通り65歳になったら今の事業所を定年退職するつもりです。
一般就労は、考えている?
私も一般就労は考えていないわけではありません。
2年前の「障がい者合同就職説明会」に参加した時に、1社採用してもらえそうな会社が有ったのですが、親から「もうこれ以上転職しないで、落ち着け」と言われてしまい、残念ながらその会社には断りの返事をしました。
その私も、定年退職の日まで2年を切った現在の気持ちは
・こんな障がい持ちの高齢者を採用してくれる会社は、もう無いだろうな?
と言う思いから事業所には「定年まで働きたいです」と伝えています。
仮に一般企業に採用されたとしても転職を望まない親は「保証人」になってくれないと思います。
なので、行政書士や司法書士など士業の方にお金を払って保証人になってもらうしか有りません。
・お金を稼ぐ為に、お金をかけて依頼する
そんな、ヘンテコで手間がかかる事はしたく有りません。
また、難聴のせいで補聴器を着けていても指示を聞き間違える事が今でも有りますので、顧客対応や電話での応対は当然任せられないでしょうから、一人で黙々とデータ入力をするくらいしか仕事は無いでしょう。
更に今年3月末の「膀胱がん」による入院と手術後は、体力の衰えも著しく、体調も今一つな状態が続いていますので、就職活動をしようと言う気も起こりません。
今を生きるので精一杯な状態です。
人生観を180度変換させた、がんと言う病気
がんで入院した事は、私の人生観を一転させてしまいました。
この病気は、一度罹ってしまうと完治しても何かの拍子で再発するリスクが有る事です。
なので、私の人生観は
・何歳まで生きたい ⇒ 再発させずに、あと何年生きられるか?
と言う風に今までとは全く正反対の考え方をしながら生きていく事になってしまいました。
なので、就労継続支援事業所の最終目的である「一般就労」と言う目標よりも、
・再発を防ぎながら、生きて行くにはどう生活すれば良いのか?
が、現在の最大目標です。
ですから、自宅パソコンの表計算ソフトで作成している「年間給与明細表」には、退院後に
「今、仕事を辞めて年金を早くもらったら」と言う項目を作りました。
その項目には
・65歳で正規にもらえる年金額
・〇年〇月時点で退職し、早もらいした場合、その時の減額率と減額分を引いた年金額
と後1年9ヶ月ほどになった定年の年月まで1ヶ月単位で計算して、現在勤務している事業所を
・定年前に辞める様な事態に陥った場合、その時点で年金はいくらもらえるのか?
を考えながら働く様になってしまいました。
終わりに
私の場合「喫煙が原因」と医師に言われましたが、喫煙者の皆が必ずがんに罹るわけではありません。
実際にタバコを1日に3~4箱ほど吸っていて、がんにはならなかった著名人や、私より高齢でがんに罹らずタバコを吸っている方は大勢います。
逆に、喫煙者じゃ無くても白血病(血液がん)に罹ってしまう人もいます。
がんと言う病気に罹るかどうかは、時の運命かも知れないな?と私は感じています。
がんに限らず、今回の私の様に、いつ人生を軌道修正させられるか分かりません。
でも、人生に決まったレールなんて無いんです。
だからこそ、皆さんもそんな時は焦らずに「そうなってしまったものはしょうがない」と気持ちを切り替えて、その後の人生設計図を新たに描いてみる様に努力してみて下さい。
それが、今後は「障がい×働く」に変わるので、新コンセプトで書いてみたらどんな感じになるかな?
と思って実験的に書いてみました。
読者の皆様の、この記事を読んみた感想や意見を賜れば幸いです。
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