「金次郎」の入院体験記 -過去の入院と違い、初めて手術が有りました-

病院の廊下に並ぶ看護師

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こんにちは、金次郎です。

3月に「膀胱がん」になってしまった事を書きました。


3月26日に入院して、翌27日には手術を受けました。
そして、10日後の4月4日に退院しました。

私は、過去に精神科での入院経験は20代と50代の2度有ります。
この時は、
  ・抗不安薬
  ・抗うつ薬
  ・睡眠導入剤
を処方されて、入院していました。

精神科の病院での入院は、食事の時間や就寝時間を守れば、後の時間は許可が出れば院外に外出も可能でして、比較的自由な行動が出来る入院生活でした。
また、当時は病院ですら喫煙制限が無い時代でしたので、病院内に喫煙所が有ったり売店でタバコが買える時代でした。
新型肺炎の流行以後は、病院どころかほとんどの公共施設での喫煙は禁止になりました。

しかし、今回罹ってしまった「膀胱がん」の主な罹患原因が「喫煙」と言う事と、タバコは「手術時にかける麻酔の効き目が悪くなる」と言う2点で、入院1ヶ月前から喫煙が厳しく制限されました。

今回は、喫煙者の禁煙の辛さも含めた闘病体験記を書いてみます 

入院から手術、そして退院へ

1ヶ月禁煙した後に、指定された入院日に病院に行き入院手続きをして入院しました。

・入院当日
 ・過去の入院歴
 ・タバコやお酒など嗜好品の摂取状況
 ・現在の服薬状況
など、看護師による日常生活の聞き取りが行われました。
また、翌日の手術に備えて身体を清潔にするためにとお風呂に入り、手術時に着る「手術着」や頭髪を覆う「頭髪ネット」などをもらいました。

・手術日
手術着に着替えて、メガネや時計はもちろん補聴器も外されてストレッチャーに乗せられて手術室に入りました。
背骨の腰の辺りに麻酔注射を打たれた後は、記憶が無く気が付いたら手術は終わっていました。(手術前の説明では局所麻酔と説明を受けていましたが、退院時の明細を見たら1時間タイプの「軽い全身麻酔」に代えられた様です。)

その後は「手術回復室」という部屋に入れられますが、見舞いに来た母に「今、何時」と聴くとスマートフォンの画面を見せられまして、「麻酔を打った時間から約1時間半だな」と考えていたらまた眠ってしまいました。

この回復室には、一昼夜ほど居ましたが窓も無い薄暗い部屋の中で、点滴を打たれ身動きできない状態で寝かされており「今何時だ?あとどのくらいで出られるんだ?」と思いながら過ごしていました。

・病室へ移動、そして退院へ
回復室を出た後は病室に戻りましたが、点滴は続いていました。
ですが、点滴液の袋を吊っている支柱を持って移動すれば歩くのは自由でした。
しかし術後の体温が38度近く出ており、高熱は3日ほど続きました。
また「病室に戻れたら、水分を多めに採って下さい」と言うので、談話室に置いているポットのお茶だけでなく、自動販売機でも麦茶を買って、ひたすら水分補給に勤めました。
そして、体温が平熱に下がった事を確認されてから、退院の日を決められました。

タバコを止めるメリットと「心と身体」に起こる様々な変化

今回の手術の為に、1ヶ月禁煙しましが職場に復帰した今現在も禁煙を続けています。
以下のページに「禁煙を続けると身体にどの様な変化が起こるか?」と言うのが書いてあります。

参照元:(医療法人 啓眞会 くにちか内科クリニック)禁煙後におきる体の変化

こちらによりますと、人間の身体は禁煙を開始した直後から「身体を回復させよう」と言う動きが始まるそうです。

禁煙経過時間 身体の状態
20分後 血圧と脈拍が正常に戻り始め、手足の温度も上がり始めます。
すぐに禁煙による「タバコが吸いたい」と言う禁断症状が出始めます。
8時間後 血液中の一酸化炭素濃度が下がり、酸素濃度が上がります。
24時間後 血圧が正常値に戻り、心臓発作の危険性も低下します。
禁煙による禁断症状が辛い時です。
48時間後 タバコによって失われていた、臭覚味覚が戻って来ます。
72時間後 肺や気管支の機能が回復して、運動能力も回復していきます。
タバコのニコチンが体内から完全に抜け、禁断症状も落ち着いて来ます。
1週間 ニコチンが抜けた事により、睡眠の質が良くなります。 
1ヶ月~9ヶ月 心筋梗塞や胃潰瘍、十二指腸潰瘍などのリスクが減少します。
しかし、この時期は「1本だけなら、良いだろう」と言う誘惑にも襲われてしまい、タバコを吸ってしまう危険性があります(1本吸うと、今までの努力が無になってしまいます)
1年後 肺機能の改善がみられ、咳や痰、息切れなどが改善します。
2年~4年後 狭心症や心筋梗塞など心疾患のリスクが喫煙者に比べて35%減少します。
また、脳梗塞のリスクも減少します。
5年~9年後 肺がんのリスクが、喫煙を続けた場合に比べて明らかに低下します。
10年~15年後 あらゆる病気へのリスクが、非喫煙者のレベルにまでなって来ます。

私が感じた禁煙後の変化

各論②でご紹介したのは、
・医学的に見た「禁煙を続けた結果の、心や身体の変化と色々な疾患に罹るリスクの低減効果」
ですが、未だ1ヶ月半ほどですが現時点での私自身が感じた変化の感想です。

先ず、「タバコが吸いたい」と言う禁断症状ですが、禁煙を開始して3日~4日目が一番タバコが吸いたいと言う気持ちが大きかったですね
「吸いたいけど麻酔が効かないのは怖い」という葛藤が続きました。

臭覚や味覚の変化に関しては1週間目くらいで現れて来ました。
  ・「なんか、今まで気にならなかった匂いが凄く気になる」
と匂いに敏感な状態になりました。 

また、飲み助な私ですから甘い食べ物は自分から手を伸ばして食べ様とはしませんでした。
しかし禁煙後は、スーパーやコンビニエンスストアで菓子パンを買って食べている自分に「何で甘いものが食べたくなったのだろう?味覚が変わってしまった?」と不思議な感覚でした。

現在は、上で書いた「1ヶ月~9ヶ月」の項目の「1本くらいなら吸っても良いんじゃないかな?」誘惑に駆られている状態でして、まだまだタバコが吸いたいと言う気持ちがたまに沸いて来ています。

終わりに

退院後、母から「良くあっさりと、タバコを吸うのを止められたね」と、驚いた様に言われました。
それは、父が認知症になった時、禁煙外来まで行ってやっとの思いでタバコを止めた事と比較したからです。
私は、止めた直後はタバコが吸いたくてイライラしてた事や「麻酔が効きつらくなるのが怖い」と言う思いの方が大きかった事を話しました。

退院直後にテレビで、同年代の「とんねるず」の石橋貴明さんが食道がんで仕事を休むと言うニュースを母と一緒に見ていましたが、私の年代は、あらゆる癌(がん)に気を付けなければならい世代なのかも知れません。

私の場合、血尿が出て直ぐに泌尿器科を受診しましたので「ステージ0」と言う極初期状態で治療する事が出来ました。

参考元:(医療法人社団 良鳳会 東京がんクリニック)ステージ0の膀胱がん「症状、治療、そして現代治療の可能性」

今回の入院を機に、より健康に気をつけて生活して行こうと思っています

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