ICT・無人化で困った経験を募集しています ~アンケート回答編~

セルフレジで会計をしている若い夫婦

この記事は約 6 分で読むことができます。

はじめに

先日、AKARIの記事で、ICT(情報通信技術)・無人化で困ったこと、または便利になったことを募集しました。

詳しくは↓こちらの記事をご覧ください。

3月末までアンケートで募集していたものの結果をお知らせします。

今回は11名の方に回答をいただきました。

駅や店舗でのICT化や無人化で困ったことがありますか?

ある方は1を、ない方は2とお答えください。

円グラフ ある53.8% ない46.2%

若干、ある方の割合の方が上回りました。ICT・無人化で困ったこともあれば、便利になったこともあると両方の意見が出ました。

困ったこと

機械の使いづらさ 

・レジでポイントカードの更新の使い方がわからない。

・ICT機器のUI(ユーザーインターフェース)が統一されていない。場所によってバラバラである。例えば、バーコードで読み取らせる場合も、ただ置くだけなのか、どこかに密着させるのか、バーコードリーダーを使うのか、まったくやり方が違っており、混乱する。

  また、画面に表示される文字も、まったく同じ意味なのに「清算」「確定」「OK」などと、機械によって違う。

・スーパーのセルフレジで、機械の部分にバーコードを当てないといけないのですが、当たりずらいことがほとんどで、読み取りづらい。時間も多くかかる上にちゃんとスキャンできたのか不安に思ってしまう。

など、機械の操作が統一されていないことによる混乱を指摘する方もいらっしゃいました。操作方法に難しさを感じているようです。

バーコードリーダー

人に聞くことができない。

・高齢者には、病院の自動支払機の操作は難しく、まず操作する場所がわからない、操作する方法もわからないことが発生している。近くに事務の職員さんがいない場合は案内が必要になってくる。

・土地勘のない駅で切符を買おうとしたところ、どの駅まで買っていいのかわからず、無人駅だったので聞くこともできずに困った。

・コミュニケーションがとれなくてなんとなく寂しい

など、機械だけだと不安に感じる人がいらっしゃいました。気軽に人に聞けず困ることも多いようです。また、店員さんや駅員さんとのコミュニケーションがなくて寂しさを感じる方もいらっしゃるようです。あいさつする人がいると安心感があります。

指をさすスーパーの男性店員

人に迷惑がかかる

・駅などを利用するときにICカード内の残金が足りなくて、通過するときに後ろの人に迷惑をかけてしまうことがあった。

ICT化で利便性が高まり、スピーディーに改札など通過できるようになりましたが、チャージなどの手間がかかります。改札でひっかかると他の人に迷惑がかかり、気を遣う場面も増えたと思います。

ICカード2枚

対応策

・機械の設定を統一してほしい

・困った時にはすぐに店員さんなどを呼べるようにしてほしい

・最低限の操作方法を絵で画面に表示させる。文字だけの説明にしない

・利用方法が違うことを事前に知らせる張り紙を貼っておいてほしい

・事前にインターネットで調べておく

・事前にチャージをしておく

・慣れるまで回数を重ねるしかない

・自動レジ自体を撤去してほしい

など、やはり、機械の操作がわからないときなど、特に高齢者の方には、すぐに誰か担当者が呼べる環境があればいいという回答が多いようです。

無人化は人件費削減のため、行われているとは思いますが、人によるフォローがないとまだまだ不安であると回答が目立ちました。

コンビニの女性店員

便利になったこと

 

・有人レジが混雑しているときは、無人レジの方が早い。商品が少ないときも早く終えることができる。

・店員さんとのやり取りがなくなったため、質問に答えなくてもよいので自分のペースで買い物できる。

・財布を持ち歩かずに済む。

・Amazonや楽天などのインターネットでなんでも買い物できるようになった。

無人化でスピードが早くなったことを利点に挙げている方がいらっしゃいました。それと、自分のペースで買い物できる、無用なコミュニケーションをとらずに買い物できることも良い点と述べる方もいらっしゃいました。

パソコン画面にカートが写っている

回答してくださった方の障がいの種類

円グラフ 身体障がい者18.2% 精神障がい者54.5% 無回答27.3%

今回は精神障が者の方の回答の方が多く集まりましたが、障がいのあるなしにかかわらず、ICT・無人化はやっぱり人のフォローがないと不安な部分が多い印象を受けました。

ICT・無人化も最近のことなので、これからもっとテクノロジーが進化すれば、商品をカゴに入れるだけで自動計算してくれるレジとかできたらより使いやすくなるし、高齢者が戸惑うこともなくなるかもしれません。

しかし、機械を支えるものは人の力によるものですし、どれだけ人の力を借りずに自動化していくのか、課題はまだ見えていないようにも感じました。

さいごに

少子高齢化により、人口は減っていくと思います。それにより、AIの発達などのテクノロジーの進化でますますICT・無人化は進むと思われます。

しかし、クレームの処理など人がやらないとどうにもならない部分はどうしてもあるかと思います。人件費を抑えるため、無人化が進んでいるようですが、中高年で働きたい人は増加の一途を辿っているので、レジの自動化を進めるよりも人を雇った方が経済は発展していくのでは?とも思います。

みなさんはどう思いますか?

参照元:内閣府  就業・所得|令和4年版高齢社会白書(全体版) 

AIと男女のオペレーター

今回、回答してくださった方々、誠にありがとうございました。おかげでこうして記事を書き上げることができました。

これからもオリジナルな記事を作成するために調査していきたいと考えています。

もしよければ、またのご協力をお願いいたします。

ピンクのカーネーションの罫線イラスト

noteでも書いています。よかったら、読んでみてください。

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