MT免許かAT限定免許か? -2025年4月から「運転免許証」の取り方が変わります-

草原の道を走る貨物トラック

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こんにちは、車大好きな金次郎です。

 自動車を運転するには、「運転免許証」と言う資格が必要です。
 我が家では、私や弟たちも「運転免許証を持っていないと就職活動で不利になるから」と、親が自動車学校の費用を出してくれました。
 私が運転免許を取った時代は、マニュアルシフト(MT車)の車がメインでして、オートマチック(AT車)の車は、まだまだ少数派でした。

 しかし、現代の日本は中古車販売店でもマニュアルシフト(MT車)の車を探すのが困難なほど、オートマチック(AT車)の車ばかりです。
 その様な時代背景をうけ、自動車学校での教習内容も2025年4月から変わります。

 今回は、運転免許証の取り方の変更点について書いてみます。 

毎年変わる、道路交通法

 運転免許証を持っていないと自動車を運転できないのは、道路交通法で定められています。

 ほとんどの方は、普通1種免許証を取得すると思いますが、この免許証で運転できるのは以下の3つの車種です。

1・白色の5もしくは3ナンバーの自家用普通自動車
 (タクシーなど営業用の緑色ナンバーの車を運転するには「普通2種免許」が必要になります)
2・3.5トン以下のトラック(2007年「平成19年」以前の免許取得者は、8トン以下のトラック)
3・原動機付自転車

 その道路交通法ですが、毎年のように新たな改正が行われています。
 主なものを挙げて見ますと

2022年(令和4年)5月13日施行
・2種免許取得の資格要件を緩和

参照元:(神奈川県警察)第二種免許等の受験資格の見直し 

2023年(令和5年)4月1日施行
・自転車運転時のヘルメット着用(努力義務)

参照元:(神奈川県警察)全ての自転車利用者に対する乗車用ヘルメットの着用努力義務 

2024年(令和6年)11月1日施行
・自転車の飲酒運転禁止とスマートフォンの見ながら運転禁止

参照元:(神奈川県警察)自転車の交通事故防止のための規定整備

 これら3つ以外にも色々と法改正されていますので、全ての規則改正は、下記参照元をご覧ください。

参照元:(神奈川県警察)改正道路交通法等の一部施行について(2024年11月11日)

「運転免許証」の取り方も変わります

 そして2025年(令和7年)4月1日から施行されるのが「運転免許証の取り方」の変更です。

 現在の自動車学校での技能教習は
  ・マニュアルシフト(MT車)で、34時間の技能教習
 と言う感じで、マニュアルシフトの車を運転する事が前提の教習内容です。

 これが、2025年4月1日からは
  ・オートマチック(AT車)で、31時間の技能教習
 と言う風に、オートマチック車を運転する事を前提とした教習内容に変わり、マニュアル免許を取得したいと言う方のみ
  ・マニュアルシフト(MT車)での技能教習を4時間追加

 と言う教習方法に変わります。
 マニュアルシフトの教習では、クラッチ操作での坂道発進など左足でのクラッチの使い方を学びます。

参照元:(山陰放送)4月から自動車運転免許、自動車学校のカリキュラムが変わる…「全員がオートマ」で、希望者だけ「MT」に 道路交通法施行規則の一部が改正、なぜ? 自動車学校も対応に苦慮(2025年2月24日)

なぜ、免許の取り方を変えるのか?

 警察庁の運転免許に関する統計を見てみますと

2023年(令和5年)の自動車免許試験の受験者数は
 ・普通1種自動車 受験者数 158万2228人
そのうち
 ・AT限定免許  受験者数 108万7795人
と、68.75%の方がAT限定免許で受験しています。

参照元:(警察庁)運転免許統計 令和5年版(pdf形式26ページ)

マニュアルシフトの車は操作が面倒、オートマチック車は楽と言う理由も有りますが、総論で書いた様に国内自動車メーカーはマニュアルシフトの車がほとんど無いと言う事で自動車学校でも、近年はマニュアルシフトの教習車が入手しづらいのもあります。

現在、国内自動車メーカーが販売しているマニュアルの車は、全社合わせても以下の16車種だけです。

参考元:(MoTA)【2025年】新車で買える国産マニュアル車(MT車)おすすめ16選! 中古車や外車のおすすめ車種も紹介(2025年2月25日)

マニュアルシフト(MT車)の中古車人気

  ・マニュアルシフト(MT車)の車は、車を操作していると言う感覚が好き
 と言う車好きの間で、1980年代~1990年代に販売されていたマニュアルシフト車の人気が再燃しています。

 通勤の行き帰りに電車から見える中古車販売店を見ていた私は「おっ!あれはAE86トレノじゃないか懐かしい」と見ていました。
 自動車競技(モータースポーツ)をしている(いた)人は、車名では無く型式名で呼んでいたりします。

 「AE86」とは1983年(昭和58年)に販売開始されたトヨタ「カローラ-レビン&スプリンター-トレノ」の型式名です。
 フロントガラスに貼られた値札を見ると、英語で「ASK(尋ねて)」としか書かれていません。
 それで、帰宅後にパソコンで調べてみると「300万円とか400万円」などと言う値段がついています。
 私は「えっ?AE86の新車価格は、確か160万円のはずだけど、新車より高いの?」
 と思いさらに調べて見ると、マニュアルシフトの車が少なくなった現代、マニュアルシフトの中古車は高値をつけても売れると言う感じで論じられていました。

参照元:(カーセンサー)「AE86専門店」の中古車

 マニュアルシフト車ブームを受けてか、自動車メーカーも販売終了した昔のマニュアルシフトの車を再度販売開始を予定したりしています。

 ・トヨタ MR2  1984年(昭和59年)~1999年(平成元年)販売
 ・トヨタ セリカ  1970年(昭和45年)~2006年(平成18年)販売

参照元:(価格.COM)トヨタの『MR2』と『セリカ』、2026年に復活か…エンジンが?!(2024年07月22日)

 ・ホンダ プレリュード 1978年(昭和53年)~2001年(平成13年)販売

参照元:(車のニュース)ホンダ新型「プレリュード」25年秋発売へ! 「復活は大歓迎!」でも一体誰が買う? 500万円級の「2ドアクーペ」ヒットさせる方法はあるのか?(2025年02月26日)

終わりに

 この様に、中古のマニュアルシフト(MT車)に希少価値的な価格がつく時代です
 確かにオートマチック車は運転が楽です。
 だからと言って気を抜いて運転していると、思わぬ事故を起こしてしまいます。

・アクセルとブレーキを踏み間違えた

 最近よく聞く事故ですが、オートマチック車独特の事故ですね。
 マニュアルシフトの車では、左足でクラッチ操作をしてギアを繋がないとアクセルを踏んだだけでは車は動きませんから。
 この様な事故は、便利になり過ぎた功罪だと私は思っています。

※私が最後に乗ったのは、三菱ランサーと言う車ですが、やはり新車価格の3倍近い値段で 出ているものもありました。

参考元:(カーと言えばグー)ランサー(三菱)の中古車

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