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こんにちは、翼祈(たすき)です。
私は、左耳が感音性難聴という、「片耳難聴」を持っています。
最近、「片耳難聴」について考えた時に、あることが分かりました。
私は「片耳難聴」があることで、右耳が正常であっても、聞こえている様で聞こえていない、ということです。
普通に話せるので、周りの人は私が左耳が聞こえないことを覚えていなくて、よく左側から話しかけられるのですが、周りの騒音などがあると、「あ、今よく聞き取れなかったな」となります。
先日もある講座に参加した時、「こうした方がいい」と言われたと勘違いして、アカウント作成していざと思って発信したら、「それは逆で、そう言っていませんよ」と主催者の方から言われて、聞き間違いもよくあります。
感覚的に、「片耳難聴」なことで、距離感が掴めていない時があって、特に自転車がそうです。
2024年9月に日傘を差して、会社まで駅から歩いていて、ちょっと下を向いた時に、日傘がしなって、「あれ?」って思うと、前をスピードも落とさず、自転車が私の横を通り過ぎたことで、日傘が揺れたんだ、と自転車の姿を観るまで、後ろから接近していることに気付いていませんでした。
外を歩いていると、車の音とか、それ以外の生活音もあるので、ものが近付いているとか、自分の中の距離感が分かっていないんだなと、その日再度思いました。
この様に、聴覚障害があると、生活していて、不便な点もありますが、ある乗り物がそういった人に向けて、改良し、2024年10月中旬からリニューアル版が走行することが決まりました!
2024年9月25日、パトカーが光り方を工夫し、緊急走行中か平時かをひと目で判別可能な様にしたいと、警察庁は、警察車両の赤色灯に新しい、「ホタル」と呼ばれる発光パターンを追加すると明らかにしました。
パトカーのサイレンが聞こえない聴覚障害者団体「全日本ろうあ連盟」が、2012年ごろから導入の要望を受けての措置で、2024年10月中旬以降、日本各地で少しずつ配備されます。
これまでは1パターンだけで、パトロール時も緊急走行も同様でした。
これを受けて、警察庁がメーカーと協議を重ねており、2023年に埼玉県警で新しい「ホタル」の様に光る赤色灯のパトカーを試験運用し、無事配備が決まった運びとなります。
今回は、2024年10月中旬から、警視庁が導入する「ホタル」という光り方をするパトカーについて特集します。
「ホタル」と呼ばれる新しい赤色灯のパトカーで、できる聴覚障害者への配慮とは?
動画・引用:聴覚障害者に配慮した新型警光灯の導入について 警察庁
警察庁によると、警察車両の赤色灯は現在、0・5秒周期で内部のランプが回転し点滅するように設計されている。緊急走行中はサイレンが鳴らされるが、聴覚障害者は見分けがつかず、パトカーが後方から接近してくると平時でも路肩に寄せざるを得なかった。
新たな赤色灯は2秒周期で蛍の光のように徐々に光が強くなる仕様で、防犯パトロールの際などに使用される。緊急走行時は車内のスイッチを切り替え、回転ランプを点灯させてサイレンを鳴らすという。
引用:パトカーの赤色灯の光り方に新パターン、「緊急走行中か平時か」聴覚障害者もひと目で判別可能に 読売新聞(2024年)
2023年日本で、補聴器を使って運転する免許保有をしている人は3万9705人、大きめのミラー「特定後写鏡」などを使う人は1549人という人数でした。
新しい「ホタル」の発光をさせるには新型の赤色灯の搭載が必要で、2024年度中には全都道府県の警察に、新赤色灯を付けた小型パトカー計420台、交通事故処理車計99台を導入します。
まずは10月から京都や宮崎、山形など一部の警察で少しずつ配備されていきます。
参考:進化重ねる赤色灯、10月から「ホタル」の光導入 聴覚障害者に配慮 朝日新聞デジタル(2024年)
2023年の埼玉県警の試験運用で、聴覚障害者から「分かりやすかった」との声があり、公道でも特に混乱を招くこともなかった、この「ホタル」という光り方をするパトカー。
私は車の免許がないので、車の運転はしませんが、聴覚障害を抱えていても、動画を観ていて、これなら音が聞こえなくても、視覚的にどういう状況なのかを判断するのに分かりやすいなと感じました。
新しいパトカーの様子は、動画から確認してみて下さい。
私が最近交流した聴覚障害者の方
2024年9月に、「片耳難聴」の当事者の方が集まるオンライン交流会に参加しました。
私の様な感音性難聴での「片耳難聴」の方が一人もいませんでしたが、自分の中で、「片耳難聴の人って、存在したんだ!」と、身近にいなかったことで、嬉しく感じました。
その数日後に、耳鼻科の通院で、「初めて、片耳難聴の人と話しました」と言うと、「私たち病院では、普通に片耳難聴の方はよく見ますよ」と言われて、「病院は専門職だし、そうか。私が知らないだけで、実は意外と近くにいるんだな」と思いました。
「片耳難聴」の当事者のオンライン交流会で感じたことは、自分が知らなかっただけで、別の病気を発症したことがきっかけで、合併症で、失聴することもあるということ。
それは、特別な病気ではなく、誰にでもかかる可能性のある病気で、それがきっかけで今はそうではない人も、合併症で、突然聞こえなくなるリスクがあるということ。
「片耳難聴」は、今正常値から少し悪い、軽度難聴になる人も多く、耳の病気は今は何ともないという人でも、結構身近な疾患だと思います。
今では、よく言われているイヤホン難聴(ヘッドホン難聴)だって、凄く身近な疾患で、通勤で電車に乗っていると、ワイヤレスイヤホンなどを着けていない人を観ない方があまりない、ありふれた光景で、その人は「好きな音楽を聴きながら、移動したいだけ」だと思いますが、将来それがリスクになる人も多いんだろうとも、感じています。
イヤホンも、音を遮断したり、片耳音楽を流しながら、もう一方は、音楽を消音にして、会話もできる。便利だと思いますし、それもテクノロジーの進歩だと感じていますが、「片耳難聴」でも、聞こえなくなるととても不便なもの。
私は子どもの頃にいつの間にか失聴していましたが、今聞こえている人は、聞こえない世界が想像できますかー?聞こえないことは、中には進行性のものもあり、メニエールを伴ったもの、耳鳴りや目眩などもあって、本当に不便ですよ。
この記事では、聴覚障害を抱えている人向けのパトカーについて、お知らせしました。
この記事で聴覚障害を抱えていても意外と免許持っている方が多いんだなと驚いたことと、私はこれからも運転することはないですが、このパトカーの導入で、運転しやすい世界が広がります様にー。
noteでも書いています。よければ読んでください。
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