精神障がい者が一人暮らしをするためには~大切な3つのポイント~

ソファにダイブする女性

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はじめに

まずは、こちらのデータを御覧ください。

内閣府が発表している「平成25年度版 障害者白書(概要)」によると、一人暮らしをしている障害者の割合は、身体障害者は10.9%、知的障害者は4.3%、精神障害者は17.9%となっていました。

引用:精神障害のある方の一人暮らしで、相談できる窓口や受けられる支援は? | atGPしごとLABO

かくゆう私もうつ病を抱え、一人暮らしをしている精神障がい者になります。

一人暮らしを始めたのは、5年以上前になり、きっかけは末の弟の結婚でした。

弟夫婦が実家に同居するという話になり、以前より主治医から一人暮らしを提案されていた私には、いいきっかけだ。と思い、実家を出ることにしました。

精神障がい者が一人暮らしをはじめるために大切なこと

いざ、一人暮らしを始めるときには、自身が精神障がい者であることは、気にはしていなかったのですが、家庭の事情で、精神的に崩れ、2年もの引きこもり一人暮らしをすることになるのです。

いまでは、すっかり回復し、仕事も続けています。

しかし、体調が悪化したときには、頼るところもなく、一人で戦っていました。

そんな経験を経て、あらためて精神障がい者が一人暮らしをするために大切なことを調べてみようとおもったのです。

家を探す前に

おしゃれな部屋

一人暮らしをはじめるきっかけは、様々あると思います。

施設のすすめで独り立ちする、純粋に一人暮らしをしてみたい、親が高齢になって今後を心配してなどがあげられます。

まずは住む家を探そうと思うかもしれませんが、家を探すより先に考えなければいけないことがあります。

参考にさせていただく「LIFULL HOME’S」様では、このように書かれています。

家を探すより先に、考えなければいけないのは、自分一人で生活を成り立たせていけるかという点だ。

自分一人で身の回りのことを管理しなければならない自立生活では、環境だけでなくこれまでの生活様式も一変する。

心と体を整えることが肝要な精神障がいのある人の生活で、一人でも規則正しい生活を送れるかどうかは、一人暮らしを始められるかの一つの判断材料になる。

引用:精神障害のある人の部屋探し 3つのポイントと利用できる支援制度 【LIFULL HOME】

 

確認しておきたいポイント

一人暮らしを始める前に確認しておきたいポイントが3つあります。

ご自身で家事ができますか?

特に長い間実家で親御さんや家族と同居してきた人に多い傾向ですが、家事全般を親御さんがしてきたことで、いざ独立するという年齢になるまで自身で炊事・洗濯・掃除を習慣的にしたことがない、という人が少なくはありません。

炊事・洗濯・掃除などの家事ができないと、栄養失調やゴミ屋敷化といった、健全とはいえない環境に陥り、病気の症状が悪化してしまうおそれがあります。

金銭の管理ができますか?

仕事のお給料や、障がい者保険料、給付金、生活保護費など、これまで金銭管理をしたことがない、もしくは全て任せていた。という人も少なくはないでしょう。

しかし、収入や支出を把握し、何にどれだけの費用がかかるか、支払いに必要な金額を確保しつつ、他のことにどう分配するかという金銭管理は毎月の生活をやりくりするうえで欠かせません。

お金が手元にあることで、趣味や遊びに使ってしまって、生活や医療費に充てるお金が不足して通院ができなくなるような事態に陥らないよう、自制心も求められます。

一人で通院ができ、薬の飲み方を守って暮らせますか?

今までは、体調不良時は家族に通院を付き添ってもらったり薬を取りに行ってもらったり、という方も多いでしょう。

しかし、一人暮らしとなると体調不良時でもご自身で対応しなければなりません。

毎月の通院のほか、薬の飲み忘れや過剰摂取をしないセルフコントロール、一人で抱え込まずにケアサービスを頼ることも大切です。

以上の3点が、精神障がい者が一人暮らしをする上で、重要となるポイントになります。

内容を見て、もし不安が残るのであれば、まずは自宅での実践だけでなく、デイケアや宿泊訓練、グループホームなどの経験を重ねて、自信がついてから、部屋探しを本格的にスタートさせてもいいと思います。

ハウスワークの一覧

さいごに

ほかにも、前もって相談できる自治体の福祉窓口や、地域活動支援センター、基幹相談支援センター、社会福祉協議会など知らべておくことや、利用している支援サービスに物件探しと並行して相談に行き、一人暮らしを検討していること、病状、懸念点を共有しておくことも大切です。

私は、現在一人暮らしをしていますが、週に1回ヘルパーさんと、訪問看護を利用しています。

やはり、精神的に調子の悪いことや、片付けなど、自分一人の力では難しいことは、ケアサービスを頼ることにしています。

今のアパートは、長く住んでいて、大家さんも私の障がいに理解があり、ヘルパーさんや訪問介護の車を駐車場に停めてもいいと許可をいただいたりと、とても親切にしていただいけます。

一人暮らし=なんでも一人でやらないといけない

ということではありません。一人で暮らすことによって、自分と向き合ったり、家事をすることで自信を持つことができたりします。

しかし、しんどい時は「しんどい」と周りに伝えて、助けてもらうこともできます。

自分が暮らしやすく暮らすことが、一人暮らしには大切なことなのではないでしょうか。

参考サイト

精神障害のある方の一人暮らしで、相談できる窓口や受けられる支援は? | atGPしごとLABO

精神障害のある人の部屋探し 3つのポイントと利用できる支援制度 | 住まいの本当と今を伝える情報サイト【LIFULL HOME】

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ABOUTこの記事をかいた人

TANOSHIKAライター。うつ病、AC(アダルトチルドレン)、機能不全家族育ち。現代詩を勉強中です。セクシャルマイノリティ当事者。読みやすい、わかりやすいをモットーに様々な記事を書いていきます。