台湾の災害現場で渡す、ベッド、間仕切り、椅子、机などの「防災7つ道具」とは?

綺麗な灯火

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

岩手県大船渡市の山林火災から、4ヵ月が経過しました。

2025年6月9日、梅雨の時期を控える前に、大規模な山林火災が発生した岩手県大船渡市では、大船渡市三陸町綾里の延焼区域3ヵ所を含んだ、大船渡市内のトータル5ヵ所で、土砂災害に結び付く可能性がないか、ボランティアや岩手県の担当者などが点検を実施しました。

この中の、三陸町綾里の石浜地区の山林では、上流から流れてきたと想定される土砂が沢に堆積しているのが確認できて、周りの斜面は草などが燃えた影響で土が露出し、大雨が降ると大量の土砂が流出する可能性がありました。

既に鉄製のカゴの中に石を詰めた応急的な設備を設置し、土砂が流出した時に流れを抑制する対策が取られていました。

三陸町綾里のそれ以外の1ヵ所は既に応急的な対策を取り、もう1ヵ所は今ある橋が土砂の流れを抑える役割を果たします。

参考:岩手 大船渡 山林火災被害で土砂災害のおそれないか点検 NHK NEWS WEB(2025年)

岩手県大船渡土木センターの河川港湾課長の男性は、

「応急対策は避難の時間を稼ぐ狙いで設置し、大雨が降った時には、市町村などが発令する情報を十分確認し、早期の避難をお願いしたいです」と発信しました。

2025年は、山林火災の多い冬から始まりました。この記事では、日本でも多い災害を、日本の近くの国で解決策を知ることができると思います。

冷えた食事や雑魚寝、衛生環境が悪いトイレを、どうすれば変えることができるのでしょうかー?。

先進的な活動で知られる台湾では、キーワードは“レジリエンス”(回復力)でした。

今回は、台湾が行っている災害対策を紹介させて頂きます。

台湾の災害現場では、どの様な活動がされているのですか?

八百屋さん

台湾最大、約10万人が参加しているボランティア団体が、迅速な避難所開設に力を入れているのが支援物資の備蓄でした。

ボランティア団体では台湾全土に大小トータル49ヵ所の倉庫を管理し、物流の拠点さながらの設備で、災害発生時にも運用可能にすべく非常用の電源が整備され、いつでもトラックで荷物の出し入れが可能な造りでした。

建物の地下ではフォークリフトで運び出しがしやすく、山みたいな段ボール箱が全コンテナの上に乗せられた状態で保管され、迅速さに結び付いていました。

マスクや毛布など避難所で用いる品々、およそ1500人分が備蓄され、災害発生時にはお近くの倉庫から必要と想定される物資がトラックで運搬され、2時間以内に割り当てられた地域の避難所へ輸送されます。

避難所で実際に被災者に提供される「防災7つ道具」は、ベッド、間仕切り、椅子、机、毛布、棚、蚊帳です。

避難所で欠かせない「」の役割を担当し、早期に日常に近い生活が送れる様にと考えました。

そして、「防災7つ道具」は被災者へのヒアリングや過去の災害の経験を介して、どなたでも使いやすい様に改良を重ねています。

入り口をファスナー式からカーテン式に転換し、段差を無くすことで車椅子の方が自分で出入りできる様にしています。

こうした改善も「回復力=レジリエンス」を高める工夫の1つです。

参考:WEB特集 台湾から学ぶ“回復力”高める避難所 NHK NEWS WEB(2025年)

被災者の心身の回復を上げるためにボランティア団体がもう1つ力を注いでいるのが食事です。

ボランティア団体では災害時に避難所へ食事を提供するため厨房施設も台湾各地に整備し、いつもは、団体の集会やイベントで用いる、日本の地域の公民館みたいな場所を活かしています。

災害発生時には厨房施設に料理を担当するボランティアが駆け付け、一斉に調理に取りかかります。

食材は大手の食料品店と手を結んで、いつでもある一定数の分量を仕入れることができます。

彩り豊かな野菜を余すことなく活用し、栄養バランスにも気を遣います。

手作りの温かい食事が提供されることは被災者にとって、1番の心の回復薬です。

台湾の実際に小学校での避難訓練の様子

台湾では実際にどんな避難所運営をしているのでしょうかー?

人口2万人程の台湾行政区の主催で実施したのは、“震度6強の地震”が想定された避難所の開設訓練で、地元の消防署や大学の専門家、区役所の職員、ボランティア、地域住民が参加しました。

訓練開始の合図からたったの7分で、約20世帯分の間仕切りが完成し、性別ごとや世帯ごとに入ることが可能な間仕切りの内部はプライバシーを確保します。簡単に設置が可能な折りたたみ式のベッド1~2台も設置しています。

災害発生時の課題となる色んな状況に対応するための準備は、会場の一角にレクリエーションのスペースを設置し、机にはお絵かきセットやボードゲームが置かれています。

そのレクリエーションのスペースの入り口には、時間に応じてカラオケやマッサージなどもできるポスターも掲示しています。

それ以外にも、多言語で対応可能な受付、宗教ごとに分類された相談スペースもあって、災害発生時にどんな心のケアを提供すべきか提案をしています。

この様に、台湾からは学べるものも多いと思います。災害が多い日本だからこそ、良いところは取り入れて欲しいなぁと思いました。

古風な建物

noteでも書いています。よければ読んでください。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、高眼圧症、脂漏性皮膚炎、右手人差し指に汗疱、軽く両膝の軟骨すり減り、軽度に近いすべり症、坐骨神経痛などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。