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こんにちは、改めましてM. Jです。
この記事をご覧の皆さん「腎臓を健康にする方法」をご存じですか?
ご存じでないかたは、M.Jと共に「腎臓の健康について」認識していきましょう!
さて、前回の記事で「腎臓の働きと腎臓の病気について」書きました。
一般的に、腎臓は肝臓やすい臓と並ぶ「沈黙の臓器」と言われています。
よって、腎臓の状態悪化は「生命の危機」につながりやすく、ものすごく悪くなると「透析治療」や「腎臓移植」という厳しい治療を選択するしかないことになります。
前回は腎臓の病気の「ネガティブな部分」に着目していきました。
できれば「透析治療」や「腎臓移植」といった厳しい治療は避けていきたいものです。
透析治療や腎臓移植を避けて、「腎臓の健康を守る」「腎臓の病気をしないようにする」にはどのような「日常生活」が必要となってくるのでしょうか?
今回は、以下の項目に沿って「腎臓の健康を促進する生活」について掘り下げていきたいと思います!
- 腎臓を健康にする生活 ➡️ 共通
- 腎盂腎炎を防ぐ生活
- 腎臓結石を防ぐ生活
- 腎不全を防ぐ生活
- 腎臓食について
- 補足事項:文献
- 腎臓が健康になる ➡️ スッキリ!
前述した、前回の腎臓の病気と治療についての記事です。ご覧いただけると有り難いです。
関連記事:M.J:腎臓の病気は簡単ではない!-急性腎盂腎炎と腎不全の原因・症状・治療について-
腎臓を健康にする生活 ➡️ 共通
①水分補給を積極的に行う
- 水分が不足すると脱水症状が起こり、腎臓に大きな負担がかかる
- 水分は1日の中で偏りなく摂取する
- 排尿が滞らないように水分補給をする
◎1日最低1.5リットルの水分補給が必要!
《適量:食事以外に1日2リットル以上の水分》
◎就寝前は必ず水分を補給すること!
《睡眠中には水分補給ができない!》
②排尿を我慢しない
- 尿で細菌を排出するのに水分補給が必要
◎排尿を我慢すると腎臓への負担が増大する!
③禁煙する
◎動脈硬化を防ぐこと!
◎喫煙により慢性腎不全の危険性!
④飲酒量は少量《基本的には禁酒》
◎飲酒によって利尿作用が促進される
◎動脈硬化を防ぐこと!
◎飲酒によって脳梗塞・心筋梗塞などの危険性!
⑤免疫力を向上させる
- 規則正しい生活をする
- 身体を冷やさない
- 睡眠不足にならないようにする。
《血圧上昇を防ぐことが大事!》
◎ストレスを溜めないこと!
◎過労にならないように気を付ける
◎充分な休養を取ること!
腎臓の健康をしっかり考えていくと「水分補給を欠かさない」「トイレを我慢しない」といった基本的なことに加えて、生活習慣を改善していくことが必要となります。
特に、タバコや酒は「動脈硬化の大きな原因」となりますので、できるだけ「摂取しない」というのが腎臓の健康増進に最も必要なことです!
また、ストレスも腎臓の健康を左右するようです。
免疫力が下がると「腎臓の病気になりやすい」ようです。
腎臓という臓器、意外と「身体全体の健康」に関与している感じです。
この項以降からは、腎臓の病気別に予防するための生活について書いていこうと思います。
まず、女性に多い病気「腎盂腎炎」について紹介します。
次の項では、腎盂腎炎を防ぐ生活について書きます。
腎盂腎炎を防ぐ生活
①尿意を感じたら我慢せずにトイレに行く
- 細菌が尿道から腎臓に上がってくるのを防ぐ。
- 膀胱への感染を防ぐ。《膀胱炎の予防》
- 女性は尿意がなくてもトイレに行くことも・・・
◎膀胱に尿を溜めないこと!
◎尿を我慢することで腎盂腎炎の危険性!
②お風呂やシャワーで陰部を清潔にする
◎陰部の清潔が腎盂腎炎の最大の予防となる!
③排便後に陰部の洗浄をする
- 排便をした日はシャワーで清潔にする。
◎トイレットペーパーを前から後ろに拭くこと!
《女性の場合は拭き方に注意!》
◎細菌が尿道に広がるのを防ぐ。
④下着を綿の下着に替える
《通気性が向上・細菌の増殖防止》
⑤生理用品などをこまめに替える
⑥抗菌薬は飲みきる
- 急性腎盂腎炎:症状は4〜7日で治まる。
- 急性腎盂腎炎の薬:2週間は服用する。
◎急性腎盂腎炎の薬を途中で止めると危険!
《細菌が残ってぶり返すまたは慢性化に移行!》
- 慢性腎盂腎炎:尿検査で異常が出ないことも・・・
◎慢性腎盂腎炎の薬:1ヶ月以上続けないといけない。
《⚠️注意》
◎腎盂腎炎は「抗生剤なし」での自然治癒は困難!
◎放置して対処が遅れる→入院が必要!
腎盂腎炎は、尿道口から腎臓への構造という部分で「女性に多いという特徴」があります。
基本的な予防としては「トイレ(排尿)を我慢しない」「陰部を清潔にする」などといったことが挙げられます。
陰部の清潔というところでは、入浴時の「洗体」だけではなく「下着などの肌に当たるもの」についても意識していかないといけません!
この病気については、膀胱炎からの「感染」を防ぐことが大事になりそうです。
腎盂腎炎の初期の症状は、風邪に似ていると言われています。よって「ひどくなった風邪」の感じで捉えないことはものすごく重要です!
腎盂腎炎を発症してしまったとしても「放置しない」ことで、腎臓の危険な病気を防いでいきたいものです。そのためには「早めに病院を受診する」「薬を飲み忘れない」といったことが欠かせません!
次に、腎臓の病気といえば「痛ーい!痛ーい!」あの病気を紹介します。耳にされたことはあるかと思いますが「腎臓結石」です。どのようにすれば、予防できるのでしょうか?
次の項では、腎臓結石を防ぐ生活について書きます。
腎臓結石を防ぐ生活
①結石を防ぐための水分補給
- 尿路結石の再発を防ぐことを意識する。
《再発率:5年間で約40%》
- 水分の補給源:水・白湯・麦茶が望ましい。
◎1日1リットル以下は結石の危険性が高い!
◎ジュース・スポーツドリンク・コーヒーなどは結石が多く発生!
◎アルコールは結石をより多く発生させる。
②シュウ酸を摂りすぎない
◎尿中に排出されるシュウ酸は結石の最大の危険因子!
◎シュウ酸が多く含まれている食品や飲料を減らす!
・バナナ・チョコレート・ピーナッツ・さつまいも、
ほうれん草・レタス・キャベツ・ブロッコリー
・コーヒー・紅茶・緑茶
◎動物性脂肪を多く摂取しないこと!
→カルシウムと結合してシュウ酸が増加する
③プリン体を摂りすぎない
- プリン体は体内で代謝されて尿酸となり、酸性尿や高尿酸血症の危険性!
- 1日あたりのプリン体摂取量400mg未満にすること!
◎プリン体が多い食品や飲料の摂取量を減らす!
《レバー・マイワシの干物・カツオ》
《ビール・発泡酒の摂取は禁止!》
◎動物性タンパク質は尿酸が増加するため多く摂取しないこと!
④適量のカルシウムを摂る
- 以前の結石の予防はカルシウムの摂取を抑制していた。
- 最近、カルシウムが腸管でシュウ酸と結合すると発表された。
- 1日600mg〜800mgを目安に摂るとよい。
◎カルシウムによって尿中のシュウ酸を少なくしている。
◎現在は結石の予防に適量のカルシウム摂取が必要。
⑤適量のクエン酸を摂る
- クエン酸はシュウ酸や尿酸による結石を予防できる。
- クエン酸を含む食品:フルーツ
《⚠️注意:ただし、フルーツは摂りすぎないこと!》
⑥夕食後3時間は眠らない
- 結石は寝ている間に作られる
《寝ている間の脱水は結石の最大の危険因子》
◎脱水にならないように夕食後3時間は眠らないこと!
以下の文献には、ビールの摂取による腎臓結石の危険性についてわかりやすく書いています。ご覧いただけると有り難いです。
結石のできやすい生活習慣というのがありそうです。
「シュウ酸」と「プリン体」を大きく減らすことが重要です。結石のできやすい食べ物もありますが、特に「ビール」という飲み物が腎臓結石の大きな原因と言われています。
ビールは、腎臓結石の原因ですが「風が当たっただけでも痛ーい!」ものすごく強烈な痛みが出現する「痛風」という病気の原因でもあります。
「美味しいビールでカンパーイ」といきたいところですが、数日後に「痛ーい思いをする!」と考えてしまうとビールを飲むことをためらったほうがいいのかもしれません。
このほかにも「炭酸飲料」や「ジュース」の過剰な摂取も腎臓結石の原因となります。
腎臓の健康を考えるのであれば「水」や「白湯」に移行することも考えていく必要性がありそうです。
その場の気持ちよさだけ考えるのではなく「長期的な視野」で生活を考えたほうがいいです!
長期的な視野で対応していく必要性がある病気といえば「腎不全」の予防はかなり当てはまります。
腎臓の健康を考えていく上で「腎不全の予防」は避けて通れません!
どのようにすれば、予防できるのでしょうか?
次の項では、腎不全を防ぐ生活について書きます。
腎不全を防ぐ生活
①生活習慣病を防ぐ《サイレントキラーを防ぐ》
【サイレントキラーとは・・・】
◎病気になっても初期には症状が現れない病気
◎わからないうちに進行し、気づいた時は相当な重症になる病気
【サイレントキラーの代表的な病気】
⚫️高血圧・・・血圧が高くなると「動脈硬化」を起こしやすくなる
⚫️脂質異常症・・・血液中に余分な脂質が多くなると「動脈硬化」を起こしやすくなる
⚫️糖尿病・・・すい臓で作成されるインスリンの働きが悪いため「血糖値が高くなっている」
②野菜を多く摂る
- 野菜には塩分を排出させるカリウムが含まれている。
- 慢性腎不全が進行している:カリウムを摂りすぎない。
以下の2つの文献には、サイレントキラーについてわかりやすく書かれています。
ご覧いただけると有り難いです。
腎不全の予防は「生活習慣病の予防」といっても過言ではありません。
「サイレントキラー」という「病気の症状が出現したら、相当悪い状態になっている」危険な兆候と隣り合わせですので、特に食事には注意を払っていくことが必要不可欠です。
「動脈硬化」になることで「腎不全になる危険性」はさらに高くなります。
「動脈硬化」は、腎不全だけではなく「脳梗塞」「心筋梗塞」などの原因となるので「生活習慣の改善」は必須となります。
また、腎不全は状態が悪くなると「人工透析」や「腎移植」といった厳しい治療しかできなくなってしまいます。身体に大きな負担のある治療は、避けていきたいのではないでしょうか?
腎不全を予防することは難しい部分がありますが、「生活習慣の見直し」を意識して取り組んでいければ予防することができるのかもしれません。
そのためには、水分補給を重視してかつ「野菜を多く摂取すること」を強く意識していくことが必要不可欠です!
さて、腎臓の健康の柱といえば「腎臓食」です。腎臓の病気の時にはどのような食生活をすべきなのかについて書いていこうと思います。
次の項では、腎臓食について書きます。
腎臓食について
①減塩を行う《1日6グラム未満》
◎塩分が多いと血圧が上昇し、尿中のカルシウム排泄量が増加する。
- 減塩調味料や酢・レモン・ゆずを取り入れる。
- しょう油はかけない、
- めん類の汁は飲まないこと!
- 漬物や佃煮は少量にする。
- ちくわ・さつま揚げなどは摂取しないこと!
- 加工食品、缶詰、スナック菓子も控える
②タンパク質を少量にする・・・肉、魚、大豆製品
③カリウムが高い食品を控える
・・・「バナナ」「オレンジ」「ほうれん草」「いも類」「トマト」 など
④リンが高い食品を控える
・・・「乳製品」「レバー」「ピーナッツ」
⑤糖質が多い食品を控える
・・・「炭酸飲料」「ジュース」「スイーツ」「ご飯(白米)」「パン」
腎臓の健康を維持するといえば「1に食事、2に食事、3・4がなくて5に食事」と言われているほど「腎臓食」は相当厳しいです。厳しすぎて「泣く」かたもいるのかもしれません。
とりあえず、生活習慣病を防ぐ「適切な食事」に気を配ってみてはいかがでしょうか?
塩分の量にしても「これは、辛いぞ!」「塩やしょう油を少なくしよう」「加工品は避けよう!」といったところから始めてみましょう!
「スナック菓子・スイーツ」といった食べ物に加えて、「ビール・ジュース」などの飲み物の量を大きく減らすことも考えてみましょう!
これらのことができれば「腎臓の健康を促進する生活」ができると思います!
前述したように、腎臓の健康を促進する方法はいろいろあります。
次は、腎臓に良い運動を含めた「日常生活」について触れていきます。
次の項では、補足事項について書きます。
補足事項:文献
【ネフローゼ症候群】
以下の文献は、その他の腎臓の病気「ネフローゼ症候群」についてわかりやすく書いてあります。ご覧いただけると有り難いです。
【腎臓の病気になった後の日常生活】
以下の文献には、腎臓の健康を促進するための生活の方法についてわかりやすく書いてあります。ご覧いただけると有り難いです。
参考:ナガイクリニック:腎臓病の食事と日常生活について(PDF)
以下の文献には腎不全になった後の「日常生活の方法」について詳しく書いてあります。ご覧いただけると有り難いです。
【腎臓の健康によい運動】
以下の文献には、腎臓の健康にオススメの運動について、わかりやすく書いてあります。ご覧いただけると有り難いです。
腎臓が健康になる ➡️ スッキリ!
以上、腎臓を健康にして快適な生活を!でした。
この記事をご覧の皆さん、腎臓の健康を促進する方法はいかがでしたか?
「まだまだ不足していることがあるぞ!」といった声が聞こえてきそうです。
それだけ、腎臓は「沈黙の臓器で病気の予防への対応が難しい」という臓器なのです。
今回の記事を通して言えることは「腎臓の健康が全身の健康につながる」ということです。
もう一度おさらいをすると、日常生活においては「充分な水分補給をすること」「トイレを我慢しないこと」に加えて、「禁煙と酒を減らすこと」が腎臓の健康に大きく役立ちます。
また、現代の医療でも「治療が難しい臓器」ですので「小さな異常を見逃さないこと」はかなり大事なことです!
「あっ、脚がむくんでいる」「動かさなくても腰の痛みが続く」など些細なことから「腎臓」について「関心」をもっていただき、病気の「早期発見」ができればと願っています!
厳しい治療である「人工透析」や「腎移植」をする人が減少して、「私の腎臓は健康だー!」というかたが増えてほしいと思います!
記事をご覧いただき、どうもありがとうございました!
今回の記事は、以下の文献を参考にしました。
参考:あまが台ファミリークリニック:腎臓病にならない方法7選
以下の記事は、腎臓と共に「沈黙の臓器」と言われる「すい臓」のことについて書いています。皆さんの健康促進を願っています。
✴️専門的に腎臓を診る内科
以下の文献には、腎臓内科についてわかりやすく書いてあります。ご覧いただけると有り難いです。
参考:べっぷ内科クリニック(京都):腎臓内科と泌尿器科の違い
今後について
興味があることや、今後書いていきたい記事のテーマとしてゲートキーパーの数をもっと多くしよう!-役割や研修について-、一般的な腰痛予防:日常生活の注意点、ハラスメントをなくす考え方:有名人に学ぶ、があります。
皆さんに役立つ情報を届けていければと考えています。
今後ともよろしくお願いします!
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Noteも始めました。よかったら、ご覧いただけると有り難いです。
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