ペットと避難する時に、必要な備えとは?食べ物などは最低5日分は必要など。 

災害 ペット 避難

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

今ペットを飼っている人の間で悩まされているのが、「災害が発生した時、ペットをどうするか?一緒に避難する?それとも?」だと言います。

2024年1月1日に発生した令和6年能登半島地震では、「避難所に連れて行っても、吠えるかもしれないし、連れて行けない」と壊れた自宅にペットだけを残し避難する人、「ペットは癒しです。家が倒壊して、火事が起きたりしたら、とか考えると残してはおけない」と、避難所に一緒に連れて行き、アイドル犬になっている人もいます。

被災地ではペットと同じ空間に居られる避難所は少ないということです。石川県内で被災者の支援活動をしているNPO法人によれば、飼い主が倒壊の恐れがある自宅に戻ったり、ペットと一緒に過ごすために車中泊をして体調を崩したりする事例が多いとされています。

今回はペットと避難する時に、必要なものについて説明したいと思います。

ペットとの避難で必要な備えとは?

能登半島地震を受けた中、ペットと生活する人にとっては、ペット用の防災セットも備蓄しておくことが重要だと言えます。では、どんな備蓄が必要なのでしょうか?

環境省が発表している「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」によれば、避難指示などが出た時には、安心して避難場所まで移動可能な様に、ペットを入れるケージやキャリーバッグを含め、必要な備蓄を予め用意し、緊急時には人間の備蓄のものと一緒に持ち出せる様に意識しておくことが重要です。

避難所などにペット用の支援物資が到着するまでには時間を要する時があることから、ペットフードや水などは、少なくとも5日分、できれば7日分以上を用意することが望ましいでしょう。

「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」では準備しておくものとして、

▽水・フード▽予備の伸びないリード・首輪▽療法食・薬▽ケージの補修など多用途に使用できるガムテープ▽食器▽飼い主の連絡先、飼い主以外の預かり先や緊急連絡先の情報が書かれたメモ▽ワクチン接種状況や既往症、かかりつけ動物病院などの情報が書かれたメモ▽ペットの写真(スマホへの画像保存も有効)
―が挙げられています。

それだけではなく、

▽ペットシーツ▽トイレ用品▽排せつ物の処理用具▽おもちゃ▽タオルやブラシ―などの周辺のペット用品も備蓄対象
です。

必要な情報を一元的管理をし、防災グッズのリストも付属しているペット用の「防災手帳」も助かります。東京都にアイルペット保険を販売する「アニコム損害保険」が発案した防災手帳をホームページ(https://www.anicom-sompo.co.jp/bousai/minna/359/)から無料でダウンロードできます。

猫や犬に加えて、鳥やフェレット、ウサギ、ハムスター、カメ、チンチラなど15種類の動物にそれぞれ対応できています。

参考:ペットの防災グッズ、何を準備したらいい? フードや水は最低5日分 毎日新聞(2024年)

防災手帳にはペットの健康状態やプロフィール、飼い主の連絡先など、必要な情報を足して書き込める空欄を設けています。フードなど基本のペット用品一覧に加えるだけではなく、クールマットなどの温度調整グッズや使い捨てカイロ、ケージから鳥やリスの脱走を防ぐナスカン、モモンガ用の寝袋など、その動物に適した防災用品も記載されています。

「アニコム損害保険」の担当者は「普段の生活から備蓄物を準備をすることが大切なので、弊社の防災手帳を活用して頂けたら」と述べます。

2024年1月15日と、2024年1月21日、2024年1月28日、

能登半島地震でペットと共に避難している人をサポートしようと、石川県獣医師会は県内の46の動物病院で被災者の人たちの飼っているペットを1ヵ月間、無料で預かる活動を2024年1月15日からスタートさせました。

対象となるペットは猫、犬、小鳥、ウサギで、一時的に預けたい人は石川県獣医師会の「能登半島地震動物対策本部」に電話してペットの健康状態などを伝え、手続きを完了させて下さい。

午前10時から16時まで電話で受け付けており、対策本部の電話番号は076‐213‐5788です。

石川県獣医師会に今回の活動を要請した石川県薬事衛生課は「被災者の人たちの大切な家族を守ることが、心の支えかつ、頑張ろうと思えて、その人たち自身の命や健康を守ることにも結び付きますし、預け先に困っている人はぜひ利用して頂きたいです」と説明しました。

また同日、新潟県新潟市西区鳥原にペットとの”同伴避難”ができる避難所を黒埼市民会館に開設しました。この避難所は過去の災害でも、ペットを連れて避難可能な”同行避難所”でした。ペットは3階のスペースに預け、避難者は1階で避難生活を過ごせます。

3階の美術工作室を4つのエリアに分類し、飼い主と大切なペットが同じエリアで過ごせる様にしました。用意しているケージの大きさはそれぞれ、縦95cm・横56cm・高さ63cmで、飼い主がペットの世話をします。

新潟市は、ペットとの避難を考えている時には、西区役所健康福祉課に問い合わせて頂きたいとします。

石川県は2024年1月21日、金沢市内の避難所に猫と犬のみ対象で、ペットの同行避難の飼育スペースとなるトレーラーハウスを設けました。

「1.5次避難所」として、いしかわ総合スポーツセンターに、猫や犬と一緒に避難している人が無料で利用可能で、消毒やペットフードなどの衛生用品も自由に使用可能です。また、猫や犬が安心して過ごせる様に、ペットごとにゲージが用意されています。

2024年1月28日に、ペットと一緒に生活可能な避難所は、石川県珠洲市の飯田公民館に設置されました。

この記事のあとがきの部分を書いていてふと思い出したのが、2022年に書いた「ねこヘルプ手帳」が役に立つのではないか?と思いました。この記事で紹介したものには、ペットの詳細なメモが必要だと書きましたが、「ねこヘルプ手帳」では、一括でその情報を記載できて、管理することができます。

2023年度から犬用、ウサギや小鳥用にも対応した新しい手帳が販売されています。下記にその記事のリンクを掲載しますので、もし「使ってみたい」とペットを飼われている方がいましたら、是非「ねこヘルプ手帳」シリーズをオススメしたいなと思います。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎、右手人差し指に汗疱、軽く両膝の軟骨すり減り、軽度に近いすべり症、坐骨神経痛などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。