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こんにちは、翼祈(たすき)です。
『ねこヘルプ手帳』とは、「飼い主の緊急時に飼い猫をどうしたらいいのかー?」とそんな声から産声を上げた、飼い猫を守るべく誕生した母子手帳です。
緊急時、周りの知人はすぐさまその飼い主が飼っている愛猫まで気が行かず放置されてしまうケースも起こりうります。バッグの中に「猫が家で私の帰りを待っています、緊急の時は飼い猫にも気を配って下さい」と記入されたこの『ねこヘルプ手帳』が存在することで、飼い猫を周りの人に把握して頂ける機転に繋がります。
今回はそんな『ねこヘルプ手帳』が誕生したきっかけについて、お話しします。
『ねこヘルプ手帳』誕生のきっかけ
画像・動画・引用:ねこヘルプ手帳|もしもショップ Helmo
当然の事故や長期入院などの緊急時が起こり、私が飼い猫を世話が出来なくなったら—。どなたかに飼い猫の世話をお願いする必要が起こった時を想定し、飼い猫のお世話の仕方などを先に記しておく『ねこヘルプ手帳』に注目が注がれています。企画・製作を携わったイラストレーターのオキエイコさんの想いとはー?。
「家で大切な家族が(私の帰りを)待っています。私に何か(もしものことが)あったらこの手帳を開いて(愛猫を助けて)ください」。『ねこヘルプ手帳』の表紙に託されたメッセージがこもっています。
『ねこヘルプ手帳』は、A6サイズで40ページで構成されています。預け先やかかりつけ動物病院への電話番号、ワクチン情報、体重グラフ。そして体調不良日や通院予定日などの猫の様子、エサの回数、首輪の有無…。愛猫自身のプロフィールや緊急連絡先などの記入欄が一堂に介し、キュートな猫のイラストが沢山描かれています。
2020年春、猫を飼う1人暮らしをしている知人女性がオキさんへ「事故や長期入院など私にもしものことが起こったら、愛猫はその間どうすればいいんだろう…」と、こう呟いていました。飼い主が長い期間居ない間に、1匹でいた預け先のいない飼い猫の死に関しても、とても心配していました。
保護猫の支援の取り組みをしている人に尋ねると、病院に通院するとその場で飼い主の入院が決定し、猫を自宅に置いたまま入院で亡くなった人もいたそうです。病院に通院すると即入院になるからと体調が悪化していても通院しない飼い主もいたといいます。
『ねこヘルプ手帳』の作者である、オキさん自身も猫2匹を自宅で飼っている愛猫家です。オキさんには一緒に生活する家族がいるので飼い猫の死について不安に思ったことはなかったと言いますが、イラストレーターとして私に何か出来るのではないか?と思う様になりました。
それから2022年3月にオキさんは双子を出産し、母子手帳を市役所で受け取りました。「何で猫には母子手帳がないんだろうー」。知人女性が呟いたひと言も頭を駆け回りました。「緊急時にも必要な飼い猫に向けての手帳を作ろう」と考案しました。
オキさんは2020年5月に三毛猫のしらす(7)、2021年2月に白毛や茶毛のおこめ(6)の2匹を動物愛護センターから譲り受けて飼い始めました。オキさんが譲り受けた2匹の猫は、どちらも多頭飼育で劣悪な環境下の中で長い間暮らしていた猫たちでした。当初は「しらす」にキャットフードをあげても食べませんでした。今まで残飯を与えられ、キャットフードの存在も知らなかったといいます。
オキさんは、「『一生分の悲しい思いを抱いてきた猫たちだから、今後は幸せだけを贈りたい』という自覚がが芽生えました」と話し、「飼い主が突然、体調不良となり、先に飼い猫より亡くなったりすることを前提として、十分準備して猫を飼うのが当たり前の世の中であって頂きたいです。『ねこヘルプ手帳』がそのことに役立てば嬉しく感じます」と説明しました。
10万人以上からフォローされているオキさん自身のTwitterで手帳に盛り込んで欲しい項目を募集すると、色んなアイデアを頂きました。『ねこヘルプ手帳』の製本までの歩みをイラストにしてSNSなどで発信。初版の1000部が2022年7月7日の発売日前に予約で完売御礼となりました。
当初はインターネットショップのみでの販売としていましたが、発売から約3ヵ月で2度重版出来をし、トータルで約3000部を売り上げました。評判を耳にした大阪府大阪市にある「TSUTAYA BOOKSTORE梅田MeRISE(ミライズ)」でも、2022年8月から『ねこヘルプ手帳』の販売をスタートさせました。
参考:飼い主にもしも… ペット助けて手帳 読売新聞(2023年)
【ヘルプ手帳】に関しては「猫」からシリーズ化し、うさぎや鳥にも対応された「動物」と「愛犬」の2ver.も作製し、2022年10月からインターネット通販で販売されています。『ねこヘルプ手帳』は1冊850円(税込)、《犬ヘルプ手帳》と〔動物ヘルプ手帳〕は各900円(全て税込)で、1冊購入するごとに50円を東京都にある日本動物愛護協会へ寄付されます。
今までにおよそ4500部売り上げるなど好評だったことから今回、刷新した『ねこヘルプ手帳』を通販で2023年内に販売する予定です。
新バージョンの『ねこヘルプ手帳』は手帳サイズで、バインダー式にした結果、飼い猫の写真を挟むことも可能で、飼い主が好きな様にカスタマイズしやすいといいます。表紙はピンク色と水色の2色でオキさんが描いた猫のイラストがあしらわれています。販売予定価格は5000円です。
寄付をした出資者にアイテムや支援を提供する「購入型クラウドファンディング」で2023年8月22日から先行販売を開始すると、出資目標額の20万円を開始初日に達成できました。
販売サイト
公式Twitter
https://mobile.twitter.com/oki_soroe?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor
私の家でもかつてこういう問題がよく議論されたなぁ。
私の家では2021年春の頭まで犬を飼っていました。
その前によく母が話していたのは、既にコロナ禍でしたし、「愛犬なんだけど、私たち全員がコロナに罹患して、入院でもしたら、この子のその間の世話は誰がするの?近くに預ける人も親戚もいないし、本当にもしそうなったら…という不安が、ずっと頭から離れなかった。本当に生きている間はそれがずっと気がかりだった」と、よく愛犬が亡くなった後で、特に吐露していました。
病気はほとんどしない子でしたが、晩年は何度も病気を重ねて。本当に愛犬もしんどかったと思います。多分この手帳が作られたのはここ最近のことだと思いますが、凄く細かく書ける手帳みたいなので、今ペットを飼っていらっしゃる方に、このヘルプ手帳が浸透すれば良いなと思って、この記事を書きました。
noteでも書いています。よければ読んでください。
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