【体験談】入院中は外泊禁止?! 修学旅行にどうしても行きたいとワガママを言う私に先生がとった行動とは?

医者

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どうも、ゆたです。

前回の体験談では、病室の大部屋に変わり、病院で日々を過ごす中で、「嘘をついてしまう少年」と仲良くなった話をしました。

今回はずっと話していなかった、先生について紹介しようと思います。

実はこの10年間、ほぼずっと同じ先生が私の担当です。

今でも先生とは繋がりがあります。

その先生とはたくさんの困難を共に超えてきましたが、その中でも、私が1番感謝していることについて話そうと思います。

入院中は外出はダメ?! 修学旅行に行きたい!

ガッツポーズ

私が入院したタイミングで、中学校ではビックイベントが始まろうとしていました。

それが「修学旅行」です。

中学生にとって、友人たちと修学旅行に行く、というのは非日常感もあり、一生の思い出に残る最高なイベントです。

少なくとも、私は行きたくて行きたくて、堪りませんでした。

しかし、私が入院している病院では一日以上の外出は禁止されています。

修学旅行は一泊するので、ルール的には間違いなくアウト。

しかし、私はどうしても行きたいので、先生に泣きつきました。

私を担当するM先生はとても優しく、イケメンな先生です。噂では女性に人気らしく、M先生に担当にしてもらうために、わがままを言う女性もいるとか。

それはさておき、修学旅行にどうしても行きたいと思っていた私ですが、実は半ば諦めていました。何故なら、この病院はルールに厳しいからです。

少しでも勝手なことをすると、本当に怒られます。

私は悪さをよくしていたので、毎日のように怒られていました。

そんなこともあり、無理を承知で本当に修学旅行に行きたいと訴えていると、M先生は思ったよりあっさりと、

「わかった」

と言いました。

え? 行けるの?

あまりにあっさりだったので、私の話を流したのではないかと思っていると、何日か後、先生は満面な笑みで、

「修学旅行、行けるよ」

と声をかけてくれました。

私は嬉しさのあまり、ガッツポーズをしました。

久しぶりに学校に行ける、友人と会える、そして修学旅行に行ける!!

そう思ったら、嬉しすぎて夜も眠れませんでした。

 

修学旅行の当日。

M先生は朝から私を待ってくれていました。

そのときに、約束をいくつかしました。

「少しでもきついときは一人になって、頓服を飲むこと、そして目一杯楽しむこと、いいね?」

そう言って私を見送ってくれました。

こうして無事、修学旅行に行くことができ、今でも鮮明に思い出せるほど、大切な思い出になっています。

実は大変だった? 先生が裏でやっていたこと。

M先生は現在独立して、私が入院していた病院とは違う病院で院長をしています。

私はM先生が好きだったので、これからの治療もM先生のもとで進めていきたいと思い、その病院に訪れると、昔話をするように色んな話をしてくれました。

M先生は、常々「薬をできるだけ抑えた治療」を推進していました。

病院によって、凄い量の薬を渡すところもあります。一概には悪いと言い切れませんが、そう言った治療は根本的な解決に繋がらないことがあるそうです。

もしかしたら、私が中学生だったからなのかも知れませんが、病気のコントールを自分で行えるように、「薬はそれの補助役だ」と言って、私の病気について理解を深めるように毎日のように時間を作り、話を聞いてもらったり、病気についての知見を深めるよう、何度も授業に参加させてもらいました。

そんなM先生は私が入院していた病院の院長先生や、他の先生とたまに意見がぶつかっていたようで、私の修学旅行についてもかなり揉めたそうです。

多くの先生たちが「行かせるべきではない」と否定的な意見を言う中、先生は「何かあれば全責任は私が負いますから」と何度も説得してくれたようです。

その話を聞いた私は改めてお礼を言いました。

まさか、そこまで考えてくれていたとは。嬉しい限りです。

当時は「やった! 修学旅行に行けるー!」とそれだけの感情でしたが、裏では何度も会議を重ね、相当な覚悟を持って私を送り出していたようです。

(調べてみると精神科医の先生方は予想以上に大変なことがあるようです、興味のある方は下記のリンクから飛んでみてください)

参照:ドクターズコラム

病気が良くなるための近道は良い先生と出会うこと。

私はM先生と出会い、本当に症状は安定しています

前にも話した通り、完治というのはまだ難しいかも知れませんが、それでも当時に比べて実感できるほど、治療は順調だと思います。

私は運が良かったな、と思います。

というのも、私の親戚にも精神的な病を患っている人がいました。

その人は、満足な治療を受けることができず、薬だけ量を増やし続けて、悪化の一途を辿っていたそうです。

先生曰く、病院によって対応は千差万別だ、とのこと。

もしかしたら、これを読んで下さっている方の中にも、病院に通っている方がいるかも知れません。

もし長期間、薬を増やされ続けている、先生があまり真剣に治そうとしてくれない、そんな時は思い切って他の病院を受診してみるのも、一つの手かも知れません。

病院を変える際には、重要な点がいくつかあります。

良い医者がいるかどうかは、やっぱり判断するのは難しく、意外かも知れませんが、自宅からの距離が重要だったりします。

その点はこの記事を一読していただければ、何か、得るものもあるかも知れません。

病気で苦しんでいる人が1人でもいい先生に巡り合えることを願って、この記事を締めさせて頂きます。

以上、お相手はゆたでした。

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