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皆さんこんにちは。Pinkです。Forbes JAPANを読んでいると、「ソラスタルジア」という言葉が目に止まりました。初めて聞く言葉です。気候変動が生む負の感情とのことですが、どういったものなのでしょうか。
そこで今回は、「ソラスタルジア」について書きたいと思います。
気候変動と「ソラスタルジア」
2021年に国連開発計画が発表した調査結果によると、世界の過半数の人達が、気候変動は「世界的な緊急事態」だと考えていて、世界的な問題というだけではなく、自らの「メンタルヘルス」を傷つける問題でもあるとのことです。
自分を取り囲む環境や、祖国との強い結びつきを感じている人達の間では、特に「ソラスタルジア」と呼ばれる恐怖感に悩まされる人が増えているそうです。
「ノスタルジア」とは相違し、今も故郷にいながら、そこで起きている変化に悲嘆するといった心理状態を指す言葉とのことです。「ソラスタルジア」が思い起こさせる感情には、以下のものがあります。
① よく知っている風景が変化していくことに対する深い悲しみ
② 環境の変化を止めたり、影響をもたらすことが出来ないことへの敗北感
③ 持続する変化から受ける慢性的なストレスと、それにより現れる不眠等の症状
④ 色褪せていく未来への希望
⑤ 急激な変化によって、自分が属する社会や周囲の環境から切り離されるような感覚
以上です。
人間による天然資源の搾取に反対することは出来るけれど、これは微妙な問題とのことです。私達は、日常生活の色々な面において、そうした資源の多くに頼っているからです。
被ったダメージの全てが癒えるのは難しいけれど、自らの感情に対し、行動を起こすことが出来るとのことです。また、大切なのはこうした感情を効率が良い方法で発信していくことだそうです。
「ソラスタルジア」によるダメージを和らげる方法とは
「ソラスタルジア」によるダメージを和らげるには、どのようにしたらいいのでしょうか。以下の方法があるとのことです。
① コミュニティ主導型の活動に参加する
② エコアートセラピーを利用する
③ VR(仮想現実)で自然を体験する
具体的にどのようなことなのか、①〜③について、記事の内容をまとめてみました。
⒈コミュニティ主導型の活動に参加する
環境心理学ジャーナルに発表された研究結果によると、「コミュニティ主導型」とされる取り組みに参加することで、「環境保護」を評価しているという「社会的アイデンティティ」が著しく強化されるという
参加者同士の結束が強まるだけでなく、それぞれの持続可能な行動への価値が高まる効果に異議を唱えられている。「保護団体」から「植樹活動」まで、「草の根活動」は参加者達に、只の役割ではなく深い問題意識を教え込むことになる。
そうした活動は、「ソラスタルジア」に圧倒されている人が、自分の感情に対応するために必要な社会的繋がりや、相互支援といった方法を提供することになる。
⒉エコアートセラピーを利用する
「エコアートセラピー」は伝統的な「アートセラピー」と、「自然が持つ癒しの力」を組み合わせた新しい治療法であり、自然の風景をスケッチする・天然の素材を使ってアート作品を作る・屋外で絵を描くことなどが、感情と環境に関連性を持たせることになる。
それぞれの人が感じる「ソラスタルジア」の原因に合わせたセラピーが可能である。
⒊ VR(仮想現実)で自然を体験する
自然界と繋がるためにデジタルメディアに頼るというのは、想像出来ないかもしれないけれど、VR(仮想現実)で自然の風景を再現し、そこに夢中になる体験は実際に自然に触れているのと同じような効果をもたらし、孤独感や、周囲から切り離されたような感覚を和らげることに繋がる。
2023年環境心理学ジャーナル発表された研究結果は、VRシミュレーションを活用して自然の景色に触れることが、献身的な感情や周囲との繋がり、前向きな感情を高めることを示しているとのことです。
参考サイト:気候変動が生む負の感情「ソラスタルジア」 対処する3つの方法
noteでも記事を書いているので、よかったら読んでみて下さい!
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