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こんにちは、翼祈(たすき)です。
私は2022年に過去に受けたいじめに対するフランスの内容をメーンに、いじめに関する記事を書かせて頂きました。それ以外にも嫌がらせについて触れた記事もあり、色々反応を頂いたことを、感謝しております。
この記事で書く内容は私は知らなかったのですが、母から先日「韓国がいじめ問題に関して、厳しい措置を取るらしいとニュースで観たよ」と聞いて、過去にいじめを受けた被害者としてこの記事を書くことを決めました。
生徒同士のいじめなどといった、学校内暴力がエスカレートし、社会問題となっている韓国で、加害生徒が厳重処分を受けた学生簿の記録を大学入試の結果に反映させることが、2026年度より義務化されることに決まりました。
今回は韓国でも起こる重大ないじめ問題について、政府が厳しい措置を取ったことを、紹介させて頂きます。
韓国でも多発するいじめ問題。政府は2026年度からさらに厳しい措置へ。
韓国政府は2023年4月12日、韓悳洙(ハン・ドクス)首相が指揮を執り、校内暴力対策委員会を開催し、いじめ問題の根絶への総合対策を協議しました。
警察の捜査を1番高い地位で取り締まる国家捜査本部長に任命された鄭淳信(チョン・スンシン)元検事が、息子の校内暴力問題で国家捜査本部長の任命を解かれたことを明るみに出て以来、韓国政府は11年ぶりにいじめ問題の根絶への総合対策を全面的に改正しました。
韓国政府は2026年度からの大学入試選考基本事項に対し、日本の大学入学共通テストに相当する大学修学能力試験、論述試験、実績・実技による選考基準で校内暴力対策審議委員会が主体となり厳重処分を反映させることを必須とする内容を盛り込む方針を打ち出しました。
現段階は授業科目においての成績の評価を行う「学校生活記録簿(学生簿)教科」や、授業科目以外の活動においての総合評価を行う「学生簿総合」で選考する推薦入試でしか反映されていません。
重大ないじめ事件を起こした加害生徒に下されるクラス替え、出席停止、転校などの厳重処分が記載された学生簿の保存期間は、学校を卒業した後、最大2年から4年まで保存が延長されます。
そして、韓国政府は学生簿に記載された厳重処分を保存期間以降削除するための審議をするにあたって、被害生徒が学生簿の削除に対し同意しているか、加害生徒がいじめ問題への厳重処分を不服として訴訟を起こしているかどうかも確認を取る方針を固めています。
加害生徒が学生簿への厳重処分の記載を回避する目的で自主退学することをさせないために、校内暴力対策審議委員会の厳重処分決定前に退学不可能とする様に法律を改正し、退学した加害生徒の厳重処分の有るか無いかも大学入試に反映させるといいます。
学校でいじめが起きると、校長が被害生徒と加害生徒をすぐさま引き離す措置を取る期間は、現時点では3日以内から7日以内へと延長されます。
その上で、校長が被害生徒を加害生徒のいじめから保護するために命じることが可能とする緊急措置ではクラス替えも追加し、校内暴力対策審議委員会による厳重処分決定まで加害生徒を出席停止を行える様に、いじめ問題の根絶への総合対策の関連法を改正する方針です。
加害生徒が校内暴力対策審議委員会の厳重処分決定を不服として執行停止を申し立てたり訴訟を起こしたりしたケースに至った場合は被害生徒に通知を出し、被害生徒が陳述権を獲得できる様に国選弁護人の選任などもサポートします。
参考:いじめによる処分歴 大学入試選考に反映へ=韓国政府 聯合ニュース(2023年)
韓国政府は、被害生徒への専門サポート機関も2023年現在の303ヵ所から2024年には400ヵ所に拡充させます。
韓悳洙首相は会見で、「加害生徒に校内暴力の責任は、必ず負わせます。校内暴力を犯して相応の責任を逃れようと自主退学などすることは、誰にも許されない行為です」と説明しました。
韓国の地元メディアは、従来は学生簿の記録の保存期間が短くなる傾向にあったと報道し、「いじめ問題への加害生徒の厳罰主義の流れを反映して、政府はいじめ問題の根絶への総合対策の政策の方向が180度転換した」と紹介しています。
良いと思います。
韓国の措置を評価します。いじめは加害者は忘れても、被害者はずっと忘れません。
私もTANOSHIKAに入社後の数ヵ月間経過するまで、ずっと過去のいじめのフラッシュバックの悪夢にうなされていました。
高校は地元には行かなかった分高校ではいじめを受けませんでしたが、それでもコンビニで中学の同級生に会った時、入った瞬間同級生が私を避けて、あからさまに笑いながら出て行きました。
私が心の中で救いだったことは、高校卒業後進学すると、大抵の人は一人暮らしをして、地元を離れます。私も大学進学で地元離れて、中退で戻って来て、それ以来一人暮らしをしたことがなく、そのまま引きこもりでした。
帰って来た時は、近所に同級生もいなくて、その子が就職して良い会社に入ったとか、昇給・昇進した、結婚したという話を、引きこもりで自分の部屋にずっといて、中学の同級生のその後の話は聞こえてきませんでした。
今は加害者が失業した、離婚した、落ちぶれたとか、そういう話があっても、私には関係のない話。
今は自分の人生をより良くするために、前だけを見つめて歩いています。
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いじめの加害記録が大学入試の合否に影響?就職にも? NHK国際ニュースナビ(2023年)
noteでも書いています。よければ読んでください。
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