「性自認」と「性同一性」の違いとは?~G7広島サミットに注目が集まる~

この記事は約 4 分で読むことができます。

はじめに

先日、「LGBT理解増進法案」をめぐって、自民党は「性的指向や性自認による差別は許されないとの認識」という文言を、「性的指向や性同一性による不当な差別はあってはならないとの認識」へ修正する方向だという。というニュースが目に飛び込んできました。

それを見た際に思ったことは、「性自認」と「性同一性」との違いはなんだろう?ということでした。

性自認とは?性同一性とは?

そもそも、

性自認とは、「自身の性をどのように認識しているか」という自己意識の概念になります。

性自認と身体的性(身体構造上の性)は関係がありません。

性同一性とは、自分の産まれ持った身体の性(生物学的性別)と、心の性(自分自身が自分の性をどう感じているか)が一致しない状態のことをいいます。

読んでいて分かるように、ほとんど一緒なのです。

本来、「性自認」も「性同一性」もGender Identityの訳語であり、意味は同じです。

GID(性同一性障害)学会理事の針間克己医師は、性自認や性同一性は「どう訳すかの問題で、本来的な意味は変わらない」と述べています。

性別が問題なのか?

過去の記事にこのような記事があります。

一部抜粋すると、

トランスジェンダーの女性が、オリンピックの競技に参加するのは、「不公平」だと批判が出ているというのです。

なぜ、トランスジェンダーの女性に批判が集まるのでしょうか?

という記事ですが、世界的にも、「心が女性」ということが、アスリートの大会で度々問題になっています。

国内でも渋谷のジェンダーレストイレも、目的もなく男性がうろうろとしていて、警備員が付くようになったり、と本来の目的とは違う使われ方をしているというのです。

そのほかにも、温浴施設が困っている話もちらほら散見されます。

国内でも、まだまだ「性自認」や「性同一性」が正しく理解されていない中、LGBT理解増進法案、G7広島サミットなど、大きな課題が残っています。

最後に

結局は、シスジェンダーが肩身の狭い思いをするのではないかという意見もでているのも事実です。

なぜ、日本はもう少し「柔らかく」考えることができないのでしょう。

岸田首相は、G7広島サミットで、この状況をどう説明するのでしょうか?

関連記事

 

参考サイト

③ 性的指向 ② 性自認 ① 身体の性 ④ 性別表現

LGBT法案、自民が修正案了承 保守派に配慮、性自認→性同一性に:朝日新聞デジタル

LGBT法案「大きく後退」修正案の問題点を解説(松岡宗嗣) – 個人 – Yahoo!ニュース

性同一性障害|一般のみなさまへ

性自認とは?「男性/女性」だけじゃないってどういうこと?【「わからない」でもいいじゃない】 | LGBT就活・転職活動サイト「JobRainbow」

トランスジェンダーとは?【性同一性障害との違いも詳しく解説(当事者監修/2022年最新版)】 | LGBT就活・転職活動サイト「JobRainbow」

 

noteはじめました。こちらもどうぞ

おすすめ記事の紹介

→HOME

 

2 件のコメント

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。

    ABOUTこの記事をかいた人

    TANOSHIKAライター。うつ病、AC(アダルトチルドレン)、機能不全家族育ち。現代詩を勉強中です。セクシャルマイノリティ当事者。読みやすい、わかりやすいをモットーに様々な記事を書いていきます。