『夜明けのすべて』。パニック障害の男性とPMSの女性が、最高の理解者となる映画。 

夜明けのすべて 松村北斗 上白石萌音

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

皆さんはパニック障害と、PMSはご存知ですか?

突然理由もなく、動悸や発汗、目眩、窒息感、手足の震え、吐き気といったパニック発作を引き起こし、生活に支障が生じている状態のことをパニック障害といいます。

パニック障害は余り見ない病気ではありません。一生の間にパニック障害を罹患する人は1000人に6~9人の割合だといわれます。

また、生理による女性ホルモンの変動が関係していると考えられている、月経前症候群(PMS)。重たい症状、中等症以上は180万人とされ、20~49歳の日本人女性1187人を対象に行われた調査によりますと、中等症から重症のPMSの症状が出ている人は5.3%。 約20人に1人が、重たい症状に悩まされているといいます。 年代別では20代に多い傾向でした。

そんな2つの疾患に理解が深まりそうな、映画が2024年2月に公開されます。

SixTONESの松村北斗さんと俳優の上白石萌音さんがW主演を務め、作家・瀬尾まいこ氏の小説を映画化する『夜明けのすべて』が2024年2月9日(金)に公開されます。

瀬尾氏自身のパニック障害の経験をベースにしながら、優しい文章で誰もが抱える暗闇に一点の灯を灯す様な心温まるストーリーとなっています。

『夜明けのすべて』の上映時間は118分で、映倫区分はGです。

今回はこの映画について、パニック障害のことと対処本、PMSに関するデータについて、ご紹介します。

あらすじ


月に一度、PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられなくなる藤沢美紗は、転職してきたばかりにもかかわらず、やる気がなさそうに見える同僚・山添孝俊のある小さな行動がきっかけで怒りを爆発させてしまう。自己嫌悪に陥る美紗だったが、実は山添がパニック障害を患い、様々なことをあきらめて、生きがいも気力も失っていることを知る。

職場の人たちの理解に支えられながら、友達でも恋人でもないけれど、どこか同志のような特別な気持ちが芽生えていく2人。いつしか、自分の症状は改善されなくても、相手を助けることはできるのではないかと思うようになる。

人にはその悩みを理解されにくい症状を抱え、生きづらさを感じながら社会生活を送る山添と美紗。互いの事情と孤独を知った2人は、相手のすべてを理解できるわけではないけれど、生きづらさを抱える者同士、遠慮のない素の自分で関わり合うことで、少しずつ希望を見出していくーー。

画像・引用:松村北斗×上白石萌音「カムカム」以来のタッグでW主演『夜明けのすべて』映画化 cinemacafe.net(2023年)

予告編も公開中

ここからはパニック障害の起きる原因と、その対処法が掲載されている本をご紹介します。

パニック障害が起こる原因

パニック障害の当事者は、「また発作が起きるのでは?」という強い不安を抱き、外出などの行動が制限されるケースも生じます。これを「予期不安」と呼びます。

パニック発作が引き起こす多くのケースでは、特定のエリアや状況で起こります。特に、電車や飛行機などの狭い乗り物、エレベーターなどの閉鎖的な場所が起こりやすいです。この様な「パニック発作が出やすい状況」への不安を抱き、その場所を避ける様に外出が出来なくなります。

パニック障害に、先天的な起因がないわけではなく、遺伝的なものが関与しているという報告も上がっています。ですが、素因がないのに発作を起こすこともあって、ストレスが原因になるケースもあります。

その上で特定の物質や状態が、パニック発作を引き起こすケースもあります。最も頻度が高い素因の物質は、コーヒーなどに含まれているカフェインです。それ以外にも、睡眠不足や過労が増えることや、アルコールもパニック発作を引き起こす原因にもなります。

直接的なパニック障害の発症の始まりに関しては、「悪条件が増えたこと」で発症するというケースが多く見られます。例を挙げると、運悪く満員電車に閉じ込められて胸が苦しい。発汗や息苦しさが強く現われ出したが、なかなか電車から外に出られなかった。それから、その時の経験が原因で電車の中などにいる時にパニック発作が誘発される様になった、という事例もあります。

参考:「パニック障害」10人に1人がかかる病の対処法 東洋経済オンライン(2019年)

《パニック障害 大丈夫!かならずよくなる》

心理カウンセラー、鍼灸師であり、鎌倉ひまわり鍼灸院の院長で、自身もパニック障害の克服経験を抱えていた影森佳代子さんによるプロデュース本、パニック障害に戸惑う方たちが自宅でセルフで可能な改善・克服方法を公開した、株式会社河出書房新社刊の《パニック障害 大丈夫!かならずよくなる》を2020年12月14日より発売中です。

影森さん自身、心理カウンセラーとして、鍼灸を学んでいる最中にパニック障害を発症しました。本の内容では、自身がパニック障害に戸惑った過去と完全に克服した経験や、どうしてパニック障害やパニック発作を引き起こすのか、どうすれば改善が可能なのかを丁寧に解説しています。

心理カウンセラー、鍼灸師の両面の知識を活用し、トータル2万件以上の施術実績からデータ化されたツボ刺激やイメージトレーニング、呼吸法など、すぐさま1人でもスタートできる、身体に優しくて画期的なセルフケアの仕方を紹介しました。

影森さんは刊行に際し「私自身がパニック障害を克服した体験と、多くの患者さんを救って来たやり方をこの1冊に詰め込みました。この本を読んで、苦しい症状を少しでも緩和できる様に心から願っています」と、パニック障害がつらい患者さんへの想いを綴りました。

画像引用・参考:治療実績2万人。鍼灸&心理の専門家が教える「パニック障害を自力で改善する方法」。コロナ渦でも通院せずに自宅で症状を克服できる! PR TIMES(2020年)

【パニックくんと不安くん パニック障害・不安障害を自分で治す方法】

2022年9月9日より【パニックくんと不安くん パニック障害・不安障害を自分で治す方法】を株式会社自由国民社から発売しました。

この書籍では、パニック障害の症状を緩和できるセルフケア方法を掲載しています。「発作が出てしまったときに効果的な呼吸法」「発作を予防するためのケア」「普段から実践したいエクササイズや生活習慣」などを解説しています。

パニック発作を誘発する原因は「呼吸が浅くなること」で、解消するには、姿勢を安定させることが大事になります。

画像引用・参考:自宅でできるセルフケアとは?『パニックくんと不安くん パニック障害・不安障害を自分で治す方法』刊行 PR TIMES(2022年)

ここからは、PMSで悩んでいる女性の心理が分かるアンケート結果をお知らせします。

PMSに対する女性らの意識調査のデータ

健康情報サービス「ルナルナ」では、3月8日の国際女性デーに合わせ、PMSへの実態調査を行いました。

①PMSでの身体的・精神的な症状が現れた経験がありますか?

最初にPMSでの症状を感じた経験がある女性がどの程度いるのかを質問すると、「毎回感じる」が最多の66.1%、「たまに感じる」28.4%と続き、トータル94.5%が何らかの症状を感じた経験があると答えました。「症状を感じた経験がない」と答えた人はたったの5.5%という結論となり、ほとんどの女性はPMSが凄く身近な身体的・精神的な課題だということでした。

②PMSの症状はいつ頃から現れますか?

2番目に、PMSの症状が現れる期間について質問しました。最多は「生理日の10日から6日前」48.3%で、次に「生理日の5日から3日前」34.6%という結果でした。

③PMSの時、どんな精神的症状が現れますか?(複数回答:上位7つ)

また、PMSで精神的に現れる症状を尋ねると、最多が「イライラ」の81.9%でした。「イライラ」の症状はPMSを経験した人の8割以上が回答しているというデータであり、代表的なPMS症状の1つと言えるでしょう。それ以外にも、「怒りっぽくなる」が66.5%、「倦怠感」が55.0%などと続き、自由回答欄では「涙もろくなる」という多くの声も上がりました。

④PMSの症状で日々の暮らしに影響が発生していると思いますか?

PMSの症状がどの位日々の暮らしに影響を与えているかを質問すると、「とても症状が現れていると思う」が最多の33.5%、「何となく症状が現れていると思う」53.5%と続く結果で、トータル87%が日常生活に支障が生じていると感じていました。

⑤最も影響を与えていると感じるのはどのシーンですか?(上位5つ)

日常生活のどのシーンで支障が生じているのかを質問すると、「仕事において」38.4%と最多でした。普段の自身の仕事のパフォーマンスを「10」だとすると、PMSの症状が現れている時のパフォーマンスを数値化して頂くと、平均は「4.83」となるといった、女性たちは仕事のパフォーマンスが低下することを実感しています。

またその次に「家事において」が15.8%、「夫婦関係において」が14.3%、「育児において」が10.0%となり、PMSの症状が家庭環境にも影響が現れている様でした。

画像引用・参考:94.5%の女性が抱えるPMS(月経前症候群)に関する意識調査 PR TIMES(2022年)

⑥身体の症状

画像引用・参考:76%が日常生活に支障!女性のPMSに関する実態調査レポート PR TIMES(2023年)

アンケートに回答した100名の中の73名の方が「苛立ち」を感じると答え、トータルで1番多い症状でした。次に「頭痛」「下腹部の痛み」「うつ・不安」と続きました。

2番目に多い症状だった「頭痛」を感じる人は50人以下と、100人中50人以上が感じる症状が「苛立ち」のみという結果にもなりました。PMSで感じる症状には人それぞれだということが判明しました。

⑦身体の症状(別アンケート)


20歳〜49歳の女性にPMS時にどんな症状を実感するのか尋ねると、全年代では「感情の起伏」が1位となり、2位が「倦怠感」、3位が「肌荒れ(ニキビ)」と続きました。

⑧20代の身体の症状

PMS時に実感される症状を年代別に分けていくと、20代では「肌荒れ(ニキビ)」が最多の回答で、47.5%と約2人に1人が自覚症状として悩んでいることが明らかとなりました。

⑨PMSを実感した年齢

その上でPMS時の症状を実感し出した年齢を尋ねた結果、1番多い回答が「20歳以下」で29%で、30歳までには7割以上の方がPMS時の症状を実感していました。

画像引用・参考:【女性5,961名にアンケート調査】PMS(月経前症候群)時にはどんな症状がでる?PMS時の症状とケアに関する調査を実施 PR TIMES(2023年)

さらにPMSでのそれ以外のデータがあります。詳しくは参考リンクをご覧下さい。

そして、↓の別の意識調査では、PMSが現れた時にどんな対策をしているか分かるデータです。

❶PMSの対処法は?

PMSの対処法は「体を温める」「休息を十分に取る」「無理をしない」「睡眠の質改善・十分な睡眠」がトータル30%超と意識的なものが多くなりました。​これから取り入れたい対処法には、今行っている対処法以外では「バランスのいい食事」「ストレッチやヨガ」「アロマなどのリラックスグッズ」などの回答が集まりました。「病院で処方された薬を飲む」は8%と少数派で、「漢方薬」の方がスコアが高いデータでした。

「特に何も対処していない」の回答も18%と多くなったデータとなりました。

画像引用・参考:-博報堂キャリジョ研 「PMS(月経前症候群)実態調査」- PR TIMES(2022年)

❷対応策

画像引用・参考:76%が日常生活に支障!女性のPMSに関する実態調査レポート PR TIMES(2023年)

PMS対策をした経験を持つ77名の方に「どんなPMS対策を行いましたか?」と質問すると、「命の母ホワイト」が1番多いPMS対策だと判明しました。次点で「低用量ピル」「漢方」「サプリ」となりました。

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女性を悩ます 生理前の不調 PMS 職場の理解を 東京新聞(2021年)

朝ドラが大好きだった私は、

[カムカムエヴリバディ]が大好きだった私は、「安子ちゃんと稔さんが再共演!!」と情報が解禁されて、心が踊りました。

コロナ禍となり最近は会えてませんが、萌音さんは9年前の舞台挨拶からのファンで、サイン会やスペシャルライブ、舞台に行く程好きな女優さんです。萌音さんが歌っている曲もみんな好きです。

映画に出て来るパニック障害は母がそうらしくて、人混みとか狭い場所、古墳などに行くと、追い込まれた気持ちになり、逃げられないと凄く心臓がバクバクすると言ってました。

私はPMSではなく、PMDDだと思うのですが、生理前は①凄く眠くなる、②些細なことでイライラする、③過食になる、が酷いです。

1番酷いのは眠気ですね。普段は0時過ぎでも眠くないのに、生理前から生理中は22時半前には既に眠く、その睡魔を利用して寝たら、朝まで1回も起きずに寝て、寝過ぎる位寝てしまいます。

家族と私が当事者なので、映画のあらすじを読んで、共感しかありません。公開は来年2月ですが、来年まで1つ楽しみができました。[カムカム]のお二人が織りなす物語が今から楽しみです。

参考サイト

noteでも書いています。よければ読んでください。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も2交代制で担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。