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こんにちは、翼祈(たすき)です。2022年の夏は梅雨明けが全国で観測史上1番早く、その分川遊びなどを行く家族連れも多く、6月下旬には水の事故のニュースが増えてきました。
溺れたら誰でもパニックになると思います。そんな時推奨されているのは、「浮いて待て!」。2011年の東日本大震災から世界的に推奨されている、水の事故で助かる手段です。また小学校では着衣泳法という、服を着たまま溺れた時にして欲しい事の講習も開かれています。今回はそんな水の事故でどう対処すれば良いか、色んな角度からご紹介致します。

溺れたら、「浮いて待て!」を世界的推奨

暑い季節になると多発する水の事故。その事故から、大切な命を守る手段があります。世界水準で、認知されている大事なキーワード「UITEMATE」。水に落ちたら、まずは第一に「浮いて待て」の行動を取って下さい。
警察庁の調査によれば、2021年の1年間に水の事故で亡くなった人の数は日本全国で721人に上ります。その中で、水泳や水遊びをして亡くなった人の割合は約1割、釣りなどが3割近く、それ以外の多くは「不慮の事故」で亡くなっています。
そうした“思いがけない瞬間に水に落ちた時に自分の命を守るため、世界水準でも表記されているキーワードは「UITEMATE(ウイテマテ)」です。
世界中に広まったきっかけは2011年の東日本大震災の津波被害が始まりで、国際的に認知されたキーワードです。では、もしも水の事故に遭った時に実際に“浮いて待て”には、どうすれば良いのでしょうか?子ども達に「UITEMATE」の実践方法の講習をしている富山県富山市のスイミングスクールで、“浮いて待て”での押さえて置きたいポイントを尋ねました。
JSSスイミングスクールの担当者によれば、水に落ちてしまった時は、下記の様にするとよいそうです。
①動揺せずに、まずは気持ちを落ち着かせて下さい。
②その状態で手と足を大きく大の字になるように拡げます。
③息を大きく吸い込んで、あごを少し上に向ける(上を見るように仰ぐと、肺にしっかり空気が送り込まれるので浮き輪代わりにもなります)
④服や靴は“浮き輪”の代用になるので、着用したまま、実行して下さい。
⑤「ペットボトルなど近くにあった場合は、胸の辺りに抱えると浮力が増すので生存率が増します」と伝えます。
注意するのは浮いている時に声を出さないこと。助けて下さい‼︎と大きな声を上げると、肺の中の空気が減少して浮力も下がってしまい、身体が下に沈んでいきます。
参考:水から浮く「2%」が“生命線” 水に落ちたら…世界標準「ウイテマテ」で命を守れ TBS NEWS DIG(2022年)
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海で溺れたら「浮いて待て!」 と注意喚起。ただし川では… FNNプライムオンライン(2018年)
泳いでいる時、ライフジャケット着用も推奨されています


実は子どもが溺れて亡くなるケースは、6割が川で起きています。川には一瞬にして溺れてしまう危険な「落とし穴」がたくさん潜んでいますので、「大人が見ていれば大丈夫」というものでもありません。溺れるリスクをできるだけ減らすには、ライフジャケットを着て遊ぶことが推奨されています。
気温がぐんぐん上がり、涼を求めたくなるこの季節。水面がキラキラしている川を見ると、「気持ちよさそうだなと思って、いつの間にか、安全への意識が薄まってしまうのかもしれません」そう話すのは岐阜県河川課の内田俊之さん(49)です。2020年、川の事故を防ぐための想定Q&A集を同僚たちと作りました(https://www.pref.gifu.lg.jp/page/27330.html)。
とはいえ、「ライフジャケットは大げさじゃないの?」と考えるかもしれません。Q&Aはさらに畳みかけます。
Q 浮輪ではだめですか?
A するりと脱げてしまうことがあるので、ライフジャケットの代わりになりません。
Q 川で少し子どもと水遊びするだけなのに、ライフジャケットは大げさではないですか?
A 毎年、全国の河川で痛ましい水難死亡事故が数多く発生しています。ライフジャケットを着用することは、最低限の水難事故リスク対策です。
警察庁によると、2021年の水難事故で、中学生以下の子どもの死者・行方不明者は31人。場所別では、河川が18人で最多。湖沼池6人、海5人と続きます。過去5年で川がおよそ半数以上を占める状況は変わっていません。
内田さんは事故を予防するために、読んで記憶に残るようにQ&Aを工夫されたそうです。ライフジャケットも『100%安全』ではありませんが、溺死リスクの低減になりますので、面倒と言わずに着用することをお勧めします。
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〈えほん〉「かっぱのふうちゃん ライフジャケットでスイスイ」文・森重裕二 絵・市居みか 東京すくすく(2022年)
生死分ける救命胴衣、釣りの男性「なければ戻ってこられなかった」 読売新聞(2022年)
子ども達が学校の授業で着衣泳法を実践

夏休みがスタートする前に、予期せぬ時に水の中に落ちてしまった時のすべき行動を子ども達に知って貰う機会を作るために、福井県福井市内の小学校では、2022年7月5日に、子ども達が消防署員から対応策を教えて貰いました。
夏休みは、屋外でプールなどを楽しむ時間が多くなるため、福井市は、水の事故を無くそうと、2022年度から福井市内の小学生に対応策を教える授業を開始しました。
真っ青な晴天だった2022年7月5日に、社西小学校の児童約50人が、体操服や靴を着替えず着用したままプールへと入り、水中で浮かんで救助されるのを待つ対応策「着衣泳法」を実践。子ども達は、服を着たままの状態では一切泳がず、すぐ顔を上げて両腕を大きく拡げて浮かぶといったコツを消防署員から教えて貰いました。
授業は、着用した海や川に落ちたという設定で実施され、子ども達は濡れた服の重さを実感しました。また、救助されるのを待つ間、ペットボトルを手に抱えて浮かぶポイントも教わりました。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2020年と2021年の「着衣泳法」の授業は体育館での指導のみだったので、プールで「着衣泳法」を直接指導を受けたのは3年ぶりとなりました。
参考:水の中に落ちたときは浮いて待て! 児童が「着衣泳法」を体験【福井】 FNNプライムオンライン(2022年)
子ども達は「ペットボトルをしっかりつけておかないと、バランスが崩れるので難しかった」「浮いて待てということがよくわかった」と話していました。
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小学校プールで「着衣水泳」授業~ペットボトルで浮く方法など学ぶ 福岡・北九州市 RKBオンライン(2022年)
私は泳げないので、水の事故はとても怖い。
私は小学校の時に約3年間、スイミングスクールに通っていました。いよいよ泳ぎの練習を色々習うという時に、教室内で軽い差別を受け、それでスイミングスクールに行くのが嫌となり、スイミングスクールに行く日は生理現象で拒否反応が出て、毎回お腹が痛くなり、それでずっと休んでいて、月謝代もバカにならないので、そのまま退会して、それで泳ぐという技術を習う前に辞めたので、何の泳ぎも出来ません。
学校のプールの授業でも、クロールも本当に型が出来ていないタイプのクロールで、すぐ足が付くし、何m走とかも全然一人だけ何周とかも出来なかったですね。
今となってももう長い間プール含め、泳ぎには行っていないので、もう泳いだら完全に溺れますね。母が「溺死したら、こんな感じで人は亡くなるよ」とか常に呪文の様に言われ続けて来たので、特に泳ぎに行きたい、海に行きたいという思いは全くありません。今年の夏は梅雨明けが早く、6月から水の事故のニュースを観て来ました。とにかく泳ぎに行ったり、川遊びに行かれる方、くれぐれも水の事故にお気を付けて下さい。

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noteでも書いています。よければ読んでください。
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