君の声が聴きたい。〜子どもや若者の幸せについて考えるNHKの大型プロジェクト〜 

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

先の見えない世界情勢やコロナ禍で加速する日本の所得格差がなかなか縮まりません。日本は2年前の調査でも、先進国の中で、子どもや若者の精神的幸福度が最低レベルでした。どうやったら若年層は幸せになれるのか?

そんな子どもや若者の幸せについて考えるスペシャル番組君の声が聴きたいを、NHKが2022年5月に9日間放送します。

あなたもこの問題について考えていきませんか?

『君の声が聴きたい』番組概要

NHKは、2022年5月に、子どもや若者の幸せについて考える大型プロジェクト『君の声が聴きたい』を大々的に放送します。直接子どもや若者の声を、特設サイトや1万人を対象にしたアンケート、密着取材を介して情報収集をし、その子どもや若者の声に2022年5月6日(金)~5月14日(土)までの9日間、40超の番組で支え合い、一緒に掘り下げていく取り組みです。

このプロジェクトの幕開けとなる5月6日、5月7日の2日間=『君の声が聴きたい』2Daysでは、夜のGPに大型特別編成を拡大放送します。

参考:上白石萌音 若者らの幸せ考えるプロジェクトへ意気込み「まずはいま思っていることを声に」 ドワンゴジェイピーnews(2022年)

関連サイト・記事

君の声が聴きたい-NHK

私たちの幸せって?居場所って? #ナナメの場 MC二人が語ってみた【前編】 | NHK北海道

公式Twitter

https://twitter.com/nhk_kimikoe?s=21&t=hQlRcHs2oQrT0aRaseq9iA

日本の子どもや若者の精神幸福度について

先進国の子どもの幸福度に関して、ユニセフが国際調査などの結果データをベースにまとめた報告書で、日本は38ヵ国中20位となりました。ジャンル別では「精神的な幸福度」が37位と最低の数値でした。生活満足度の低下や自殺率の高さが影響を与えたといいます。

報告書はWHOやOECDなどの2015~2019年までの調査や統計を活用してまとめました。「身体的な健康」「読解力・数学分野の学力・社会的スキル」「精神的な幸福度」の3ジャンルで表しました。
 
総合順位の1位はオランダで、どのジャンルにも高い数値でした。2位はデンマーク、3位ノルウェー。最下位はチリでした。
 
日本は「身体的な健康」のジャンルが1位でしたが、2015年の学習到達度調査(PISA)からまとめた「読解力・数学分野の学力・社会的スキル」では27位。数学と読解力とは高い数値でしたが、社会的スキルが最低の数値でした。
 
「精神的な幸福度」は15歳の生活満足度と15~19歳の自殺率を参考にしました。
 
生活満足度はオランダ(90%)やメキシコ(86%)、ルーマニア(85%)などで高い数値でしたが、日本は62%となり、最下位のトルコは53%でした。
 

参考:日本の子ども 精神的な幸福度は先進国最低レベル ユニセフが報告書 日本教育新聞(2020年)

その中で、外遊びと幸福度の関係では、10歳前後を対象にした調査で、毎日外遊びをしている子どもは滅多に外で遊ばない子どもより、どの国でも幸福度が高かったといいます。また困った時に頼りになる人がいるかを尋ねた調査では日本は88・9%で国際平均を約2ポイント下回りました。

日本の若者の所得格差

内閣府は2022年2月7日、日本経済の現状分析や見通しなどをまとめたミニ白書を公表しました。2月7日現在25~34歳で労働所得の格差が拡大する恐れにあると指摘し、背景に「男性の非正規雇用比率の高まり」があると結果が出ました。結婚していない世帯の所得が増えず、若い層は結婚して子どもを持つという選択が困難になっていると深刻な結果も出ました。

数値が大きいほど労働所得の格差が大きいことを示す「ジニ係数」について、年代別に計算すると、若い層で労働所得の格差が拡がりました。25~29歳は2002年の0.240から2017年は0.250に上昇し、30~34歳も2002年の0.311から2017年は0.318に上昇しました。

参考:所得格差、若年層で拡大 少子化に拍車の懸念 日本経済新聞(2022年)

所得が伸びない若年層が結婚をためらい、結果として少子化が進む可能性があります。

関連記事

日本は「貧困」に目を背けてきた。その貧しさが子どもと社会に与える影響 FNNプライムオンライン(2021年)

若者の所得格差を埋めるには、衆議院選の投票は1番効果的?

内閣府が2020年2月7日に明らかにした「日本経済2021-2022」が波紋を広げています。格差を表す指標である【ジニ係数】が、25歳から34歳の若年層の間で増えたことを危惧しているためでした。

【ジニ係数】は所得格差を表すもので、0から1の間で常に変動があります。0は格差が1つもない状態です。0.50を超過すると是正が必要とされています。25歳から29歳の【ジニ係数】は0.25と低い水準となっていますが、年々【ジニ係数】から見える格差が広がっているのは明らかです。
 
実は【ジニ係数】は大きく2つに分類されます。「労働所得ジニ係数」と「再分配所得ジニ係数」です。「労働所得ジニ係数」は純粋に労働だけで算出します。「再分配所得ジニ係数」は、社会保障費や税金の格差是正を行うために再分配した後に算出します。
 
日本の「労働所得ジニ係数」自体は、世界金融危機が生じた2007年をピークに緩やかに下降傾向です。全年齢を対象とする日本の格差は余りなく、縮小している計算になります。
 
ですが、世代別に詳細を分析すると、若年層の間で格差が少しずつ拡がっていることが明らかです。35歳以降の年齢は2017年の「労働所得ジニ係数」は2007年と比べて、低下していますが、25歳から34歳の【ジニ係数】は増えています。これが若者の間で格差が拡大しているという証拠でした。
 
格差が拡大した理由は単純です。非正規雇用の割合が増えたことで、労働時間は減ったためでした。
 
「再分配所得ジニ係数」は政府や各47都道府県の自治体の取り組みで改善させるものです。国民の声を政府に届けるためには政治に関心を持って、投票に行くことが最大の近道となります。このことは衆議院議員総選挙の世代別投票率の推移のグラフを観ても鮮明です。
 
20歳代の投票率は36.50%、30歳代が47.12%。世代別平均の55.93%を大幅に下回っています。50歳代は62.96%、60歳代は71.43%と、極めて高い水準となっていて、投票率の高い世代の問題を政府が優先的に解決しようとするインセンティブが機能しても、何もおかしくない現象です。
 

参考:所得格差の拡大…なぜ若者だけ?非正規労働者を取り巻く“厳しい現実”  biz SPA!(2022年)

これはよく言われることですが、私達若い世代が投票に行くこと自体が意味があります。もし20歳代が70%台投票に行くなら、それだけで政策に影響を及ぼすかもしれません。

格差を是正するために行われている政策

ここで、実際に格差を是正するために行われている政策を見ていきましょう。

2021年の衆院選の若者への格差是正のために、最低賃金を1000〜1500円まで上げることや非正規雇用を正規雇用への転換高等教育の無償化の対象世帯の拡大奨学金を貸与制から給与制にするなどの公約を各党が掲げていました。

実際に最低賃金は令和3年10月に引き上げられ、TANOSHIKAのある福岡県は842円→870円と、28円UPしました。また、高等学校の就学支援制度の対象世帯の拡大や、給与型奨学金の話も条件はあるようですが、着実に進んでいるようです。

参考:衆院選、各党の「格差是正」政策は?若者の経済状況改善や教育支援策を比較【政党アンケート結果(2)】 ハフポスト(2021年)

所得格差はまだ埋まらない。

私が以前勤務していたA型で上の人が、「福岡県もこれからどんどん最低賃金が上がって行って、1000円超える時が来るでしょう」と言っていました。

ですが、その翌年からコロナ禍。じわじわ最低賃金が上がっても、雇用保険や物価の上昇などで、その恩恵を実感する時はほとんどありません。

最低賃金が上がっても、年金額が下がるし、もう毎月の値上げラッシュ。世界情勢が不安定なのもあり、いつまでこの不安定さ、値上げが続くのか分かりません。

私は心の中の幸福度が低いのですが、どうやったら上がるのでしょう?この記事を書いていても、結論は出ませんでした。。。所得が増えることは助かりますが、私自身は障害者なので、障害者手帳など色々補償して頂いているので、所得が少なくてもこれ以上求めることは無理なんだろなぁと漠然と思っています。

noteでも書いています。よければ読んでください。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎、右手人差し指に汗疱、軽く両膝の軟骨すり減り、軽度に近いすべり症、坐骨神経痛などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。