「ウィメンズネット・こうべ」が、DVやセクハラなどを受けた女性をサポートします。 

ウィメンズネット・こうべ

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

兵庫県には、DVやセクハラなどを受けた女性をサポートする、『ウィメンズネット・こうべ』があります。発足からこの31年で女性を巡る環境は変化し続けました。「#Me Too(ミートゥー)」など、自分から声を上げる女性も増えてました。ですが、男性本位の価値観は現代社会でも根強く、女性にとって困難な状況は減りません。

『ウィメンズネット・こうべ』の取り組みは、電話相談からその後の居住、シェルター運営、就労支援にまで行い、先駆者的扱いです。

今回はこのDV被害などで困難を持つ母子が周囲から理解されず、孤立する事例が今なお社会問題であり、社会的養護に頼るまでではない、その手前にいる母子をサポートする制度が限られている日本で寄り添い続けた、『ウィメンズネット・こうべ』についてお話します。

『ウィメンズネット・こうべ』とは?

認定NPO法人女性と子ども支援センターウィメンズネット・こうべ(通称:ウィメンズ)は、DV被害や社会的要因などで困難な状況にある女性と子どもの支援を行っています。相談からシェルターでの緊急一時保護、その後の生活再建までの総合的支援や、生きづらさを抱える女性とその子どもの支援、その他啓発活動を行っています。

画像・引用:認定NPO法人女性と子どもの支援センターウィメンズネット・こうべ

兵庫県にある、『ウィメンズネット・こうべ』としての役目

2023年に発足から30年が経った、兵庫県神戸市中央区にある認定NPO法人『ウィメンズネット・こうべ』。DV、出産や子育てでの周囲の無理解、セクハラなど色んな困難に直面する女性に歩み寄りました。

同『ウィメンズネット・こうべ』は1992年、それまでなかった兵庫県の女性センターを立ち上げたいと、発起人で兵庫県神戸市出身の代表理事でもある正井礼子さんの声に賛同した有志で発足しました。 

正井さんは当時を、「女性が生きる上に困難な時を支える情報や、サポートする団体もありませんでした。女性たちをサポートして、男女平等の社会に返還させたいと発足しました」をこう振り返りました。

1994年には1人で孤独を抱えている女性たちが集まれる様に「女たちの家」を同兵庫県神戸市内に開所しました。西日本各地を中止に問い合わせが入り、DV相談も増加しました。色んな境遇の女性が「女たちの家」に駆け込み、シェルターという緊急避難施設の役割も担いました。

同『ウィメンズネット・こうべ』の取り組みの分岐点になったことは、1995年に発生した阪神・淡路大震災です。女性達が入居する家屋が倒壊し、「女たちの家」は閉鎖せざるおえましたでした。その傍ら「女性支援ネットワーク」を設立し、電話相談や避難所での支援、セミナーなどを行いました。

阪神・淡路大震災の避難所では、性犯罪やセクハラに遭う女性もいました。避難生活で世話をしてくれた高齢男性から性被害に遭った女性は、避難所が閉鎖的な空間であることで悩んで、警察にも相談できませんでした。

『悔しい』と避難所で起きたことを涙ながらに話す女性を見て、胸が締め付けられました。こんなことは二度と起きてはいけないと思い、啓発を継続してきました」と正井さんは吐露します。

DV防止法が施行された2001年から、同『ウィメンズネット・こうべ』もDV被害の電話相談をスタートしました。2004年には母子専用のシェルターを設置し、それから延べ465人(412世帯)がシェルターを利用しました。ですが、やがてシェルターの限界が近付いて来ました。

正井さんは「経済的に自立が難しくシェルターから自宅に戻ったり、生活保護の受給を躊躇し、健康や安全面を犠牲にしてまで仕事をする女性が多くいました。シェルターが一時的な手段にしかならず、女性たちを取り巻く1番の問題点は貧困と孤立だと改めて気付かされました」と想いを語ります。

この経験があったことで、2013年に開所した「WACCA(わっか)」は、母子を継続的にサポートする施設となっています。就職や資格取得に向けて助言をしたり、食事を無償で提供したり、学習支援したりなど、多方面から支えます。

参考:DV、セクハラ、出産や子育て…苦しむ女性に寄り添い30年「ウィメンズネット・こうべ」 神戸新聞NEXT(2023年)

2023年、同『ウィメンズネット・こうべ』は、ずっと温めていた「夢」をカタチにすべく1つずつ歩みます。困難を持つ女性や母子に寄り添い、最終的には自立をサポートする、兵庫県神戸市灘区にある共同住宅「六甲ウィメンズハウス」です。

公益財団法人「神戸学生青年センター」との連携事業となり、2024年春の入居開始を目標に、2023年中に建物の改修工事に着手します。改修資金の不足分に関しては、現在でも寄付を募ります。

正井さんは「ウィメンズハウスは、本当の意味での最終的な女性たちの自立を目的とする理想の居場所です。大事になる理念は、「女性たちが助けて欲しい時に頼ることも可能な穏やかなネットワークとして、今後もそんな団体で居続けたい」という気持ちを込めました。

こういう施設は本当に大事だと思う。

私は結婚とかしたことないので詳しくは分からないのですが、DVでパートナーから逃げて来た人は本当に大変だと思います。

パートナーは接近禁止、居住地を替えて市役所に、「パートナーには今住んでいる場所を伝えない様に」とお願いしているのに、うっかりミスで市役所がパートナーに女性の住む住所など個人情報を伝えてしまい、女性はまた居住地を変える、そんなことはよくニュース番組などでも、よく聞かれる話題です。

居住地を変えることは、また1から近隣住民との交流関係を構築しないといけないということ。とても大変だと思います。移り住んだ土地に、『ウィメンズネット・こうべ』の様な場所があるだけで、安心感とか全然違うと思います。これからもこういう寄り添ってくれる場所が全国に浸透して欲しいですね。

noteでも書いています。よければ読んでください。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も2交代制で担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。