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先日、このような記事を目にしました。
高校生が「性と生」を学ぶという記事ですが、読んでいてデートDVの授業内容になりました。
性行為がしたい彼と、行為にはまだ躊躇のある彼女の話です。
その話を見ていて、「性的同意」が得られていないと感じました。
皆さんは、「性的同意」という言葉はご存知ですか?
「性的同意」という言葉をご存知ですか?
セックスだけでなく、手をつなぐ・腕を組むなど、体に触れたり、キスをしたりするときには必ず「同意」が必要だということを知っていますか?
性的同意とは、性的な活動を行う際に結ぶ同意である。同意のない性的な活動は強姦または性的暴行である、と考えられている。1980年代後半に研究者のロイス・ピノーは、性的同意を明白で客観的なものとするためには、性に関して意思の疎通がなされる社会へと変わっていかなければいけない、と論じている。
慶大生がつくったハンドブック
慶大生が「性的同意」ハンドブックを作った理由 | リーダーシップ・教養・資格・スキルというニュースサイトでは、慶大生が作った「性的同意のハンドブック」について書かれています。
ハンドブックには、性的同意の解説や、性暴力にあった場合の学内の相談場所のほか、セイフ・キャンパスが2020年9月10日から1カ月間、学生、職員、卒業生の慶應大学関係者に実施した性暴力に関するアンケート結果が掲載されています。
学生ならではの事例も多く掲載されているのが特徴的でした。
なぜ同意は必要なのか?
同意が必要な理由は、「無意識に相手を傷つけないため」です。
本当は、性行為をしたくなかったのに、断ることができず、相手を傷つけたくないために、同意を得ずに行為に及ぶと、それによって自分自身を傷つけてしまう場合もあるからです。相手のパートナーも、もし貴方を傷つけてしまったと気が付いたら、お互いが傷ついてしまいます。
傷つけない、傷つかないためにも「性的同意」が必要なのです。
「自分の体は自分のもので、それは相手も同様です。自分と相手の体の間には明確な境界線があって、そこを無理やり踏み越えることは空いてを傷つける行為です。性的行為を相手に強要してはいけないし、その逆も同じ。同意を取り合って性行為できるよう、普段からコミュニケーションしていくことも大切です」(みたらし加奈さん)
性的同意を得るポイント
性的同意には4つのポイントがあります。
・その相手との性行為を望んでいるか
・性行為をしたい時であるか
・性行為をしたい場所であるか
・避妊や性感染症予防についてお互い納得ができている方法がとれているか
4つのポイントにおいて、「対等な関係で、積極的な同意」が行われることが重要です。
たとえ、目上の相手や、上司にあたる相手など、上下関係が明確である場合、「NO」と言いづらい立場である場合は、誘った側が「NOと言っても、今後あなたが不利益になることはないよ」と伝えることも大切です。
性的同意において、「平等な関係であり、NOを示しても不利益がない関係」であることは大切なポイントです。
イヤは嫌
性的同意を得られてないと確認するには、どうすればいいのでしょうか?
1つでもあてはまる場合は性的同意がとれていないおそれがあります。注目したいポイントは以下の5つです。
・カップルや夫婦である=いつでも性的同意がとれているわけではない
・男性が性行為をしたくないと思うことがあるのも当然
・「イヤよイヤよ」は「嫌」
・男女が二人きり=性行為OKでもない
・拒否されない=同意がとれているわけでもない
相手がどう思っているのか、なんとなくのイメージではなく、きちんと確認をとりましょう。
最後に
お互いがパートナー同士である、これからパートナーになる。と様々な場面で、性的な行為はあります。
大切なのは、お互いを傷つけない、傷つかないということ。
それには、「性的同意」が大きな役割を果たしてくれるでしょう。
怖がらずに、相手に「性的同意」を求めましょう。
参考サイト
Sexual consent handbook 性的同意ハンドブック 慶應 on Strikingly
慶大生が「性的同意」ハンドブックを作った理由 | リーダーシップ・教養・資格・スキル
【性的同意の定義】性的同意はどうやってとる? 同意年齢や性暴力について専門家が解説
【専門家に聞く】性的同意はどうやってとればいい?チェックリストや動画で学ぼう | 家庭ではじめる性教育サイト命育
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