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睡眠についてのテーマ、最後は、わたしが気になったことを自己Q&A形式で進めていこうと思います。
わたしが疑問に思っていたこと、きっと同じ疑問を抱いているひとも多いのでは?
一緒に考えていきましょう。
これであなたも睡眠のプロになれるかも…?
週末に寝だめをしたい
前もってたくさん寝ておいて徹夜をするなどの「睡眠の前借り」はできません。
睡眠は前もって溜めておくことはできないものなのです。
「溜まった睡眠不足を、週末にたくさん寝て解消」することは可能です。
ただ、睡眠不足を補う眠り方には、ちょっとしたコツがあります。
それは、平日と同じ時間に起きることです。
良い睡眠をとるためには、体内時計のリズムを整える必要があります。
ところが、平日と休日の起床時間に2時間以上差が出ると、体内時計が狂い、時差ぼけを起こしてしまい、疲れを感じるどころか、平日に起きた時にだるさを感じてしまいます。
平日に睡眠不足を補うときは、前夜早く布団に入り、起床時間は平日と同じにしましょう。
旅行先で眠れないのはなぜ?
旅先で枕が変わると眠れない、という人がいます。
これは、動物が本来持っている防衛本能なのです。
初めて訪れた旅行先や宿の部屋は、人間にとってアウェーな場所で、すぐにリラックスできません。
快眠するには、安全・安心・快適な環境が求められます。
初めての場所は、自律神経が交感神経優位となり、興奮して眠れなくなるのです。
そもそも旅行は、移動で疲れ、初めての場所で神経が疲れ…と、自律神経が疲労しやすいものなのです。
起きた時に金縛りにあうのはなぜ?
金縛りは、全身の筋肉が弛緩していて、力が出ないレム睡眠中に発生します。
この時脳だけが突然目覚めると、体が動かせない状態になります。
また、金縛りの状態のときには、死んだ人の声や、知らない人が見える奇妙な事が多いですが、これは夢を見ている状態です。
このように、金縛りは病気ではありません。
ただ、不規則な生活などで、睡眠のリズムが崩れていると起こりやすくなります。
規則正しい生活を送り、睡眠サイクルを正常に戻しましょう。
歳をとると眠りが浅くなるのはどうして?
覚醒と睡眠という体内時計のサイクルには、数多くのホルモンや生理活性物質が関わっています。
ところが歳をとると、こうした物質の分泌量が減少してしまい、体内時計のリズムが弱まってしまうのです。
歳をとってからは、若いとき以上に体内時計のリズムを整えることが大切です。
朝は決まった時間に起床する、寝るまにはカフェインやスマホは避けるなど、体内時計のリズムを整えることで、歳をとっても良質の睡眠をとることができます。
すぐ目が覚めてしまうのを直したい
脳に「今は寝る時間だ」「ベッドは眠る場所だ」のように認識させると、その状態になると体自体が自動的に睡眠の準備に入ります。
逆に、目が覚めた時に時刻を見ることで、脳が「この時間は起きる時間だ」と認識してしまうのです。
夜間、何度も目が覚めてしまう人は、朝に起きなければいけない時刻だけセットして、時計はベッドから見えない場所に置き、夜起きた時も時計は見えないようにしてみましょう。
悪夢を見たくない
人間はストレスが増えると、夢を見ることが増えると言われています。
特に悪夢や恐ろしい夢が増えてきたら、日々の生活で知らず知らずのうちにストレスやプレッシャーが増えている可能性があります。
悪夢は誰でも見るものなので、それほど気にすることはありませんが、登場人物が身近で特にストーリー性の高い悪夢を頻繁に見るようなら、最近の生活でストレスが増えていないか自己分析してみましょう。
しかし、悪夢を頻繁に見る場合は、うつ病やPTSD(心的外傷ストレス障害)の前兆の場合もあります。
また、悪夢を頻繁に見ることで睡眠が妨げられてしまう、悪夢障害という病気もあります。
日常生活に支障をきたすような場合は、心療内科や精神科で診察してもらいましょう。
眠っているときに足がつるのはなぜ?
睡眠中に突然足がつる原因は、体内から水分が失われることで、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルのバランスが崩れるからだと言われています。
また、高齢者の方に起こりやすいのは、筋肉量が減少したり、動脈硬化による血行不良が原因と考えられています。
予防策としては、起きているときに足の筋肉を伸ばしたり、フットケアを行う。
カルシウムやマグネシウム、カリウムなどミネラルを含んだ食事をとる。
寝る前に1杯の水を飲み、水分を補っておく、などがあります。
睡眠改善薬は使ってもいい?
睡眠薬は依存性や耐性、副作用がないわけではありません。
しかし、睡眠薬も研究、改良が進んでおり、現在では依存性は相当低くなっています。
医者の指導も入るので、安全性は高くなっていると言えます。
しかし自己判断で服用を変えたり、止めたりすると、悪影響が起こりますので、医師の指導は守るようにしましよう。
また、睡眠薬によって相性があります。
合う睡眠薬を見つけるのはベテランの医師でもなかなか難しく、医師と打合せしながら何度か薬を試してみる必要があります。
実際に服用してみて、合わないと思ったらすぐに担当医に相談する。
このように医師と打ち合わせを繰り返すことで、自分に合った睡眠薬を見つけることができます。
5回にわたって、睡眠と自律神経の関係について解説してきたように、睡眠は疲労を解消する唯一の方法です。
質の良い睡眠とは「目が覚めた時に100%疲労がとれている睡眠」のこと。
忙しい毎日を過ごしている人の中には、日々の疲労の蓄積に気づきながらも、治療や回復法も受けずに、なんとなくごまかしながら日々を送っている…ということも多いと思います。
睡眠の不調は軽視されがちな傾向にありますが、質の良い睡眠をとることで、よりよい生活や人生を送ることができます。
自分の疲労や体の不調に思い当たることがあるなら、ぜひ睡眠環境や生活習慣を見直してみてください。
自分のストレスに自ら気づいて、少しでも早く対策をとることが、健康を保つためには最も重要なのです。
生活習慣や環境を見直して質の良い睡眠をとることができれば、疲労や老化を抑えられて、日々の生活を満喫できるようになります。
年齢を重ねても、精神的な自由と健康な体を得ることができるかもしれません。
睡眠と自律神経の深い関係①~④やまとめ記事はこちら
眠ったのに眠れてない?睡眠と自律神経の深い関係①
7つの不眠タイプー眠ったのに眠れてない?睡眠と自律神経の深い関係②
今日からできる睡眠改善ー眠ったのに眠れてない?睡眠と自律神経の深い関係③
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