7つの不眠タイプー眠ったのに眠れてない?睡眠と自律神経の深い関係②

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前回は、睡眠と自律神経の深い関係について述べました。前回の記事はこちらです。

眠ったのに眠れてない?睡眠と自律神経の深い関係①

記事の中で、『中枢神経の疲労が睡眠に影響を与える』とお伝えしましたが、何が原因で疲労してしまうのでしょうか。
いくつかのタイプに分類できます。
あなたはどれに当てはまりますか?

過労・ストレス型不眠

仕事を頑張りすぎるひと、家事を完璧にこなそうとしてしまうひと、運動しすぎるひと、人間関係に悩むひと…。
特に真面目なひとに多いのですが、興奮したり緊張した状態では、自分が疲れているのを忘れるくらい気を張ってしまい、突然ダウンすることもあるので要注意です。
睡眠で疲労が回復するレベルなら、自分で回復することもできます。

まずは原因を解消する方法を考えましょう。
そして、仕事や物事に打ち込むのも、ほどほどにするのが大切です。

メンタル疲労型不眠・うつ、神経症

だるさがずっと続く、一日中眠い、月曜日の朝がつらい、好きだった趣味にも興味がわかない…。
こうした状況がいくつか当てはまるなら、心が相当疲れて弱っています。
特に真面目で責任感が強いひとは、「しっかりしないと」と更に焦ってしまいますが、ひとりだけで頑張らなくていいのです。
心が弱っているときは、専門の医療機関に相談してみましょう。

いびき・無呼吸型不眠

いびきは気道が狭まって起こります。
狭い気道で呼吸するため、本来は睡眠時に休めるはずの自律神経に負担がかかっています。
疲労を回復するための睡眠時に、更に疲労してしまっている状態なのです。
夜中に何度も起きたり、朝起きた時に口内が乾いている、熟睡間を得られないひとは、いびきをかいている可能性があります。
いびきが酷くなると、眠っている間に呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」や生活習慣病の原因にもなります。
早急に対処していきましょう。

化学物質・アルコール型不眠

寝つきが良くなると言われる寝酒ですが、実はアルコールは身体に負担をかけ、睡眠を妨げる物質です。
アルコールを分解・代謝するために、中枢神経が睡眠中も活動してしまうためです。
病気の治療に処方された薬の副作用で眠れなくなることもあります。
薬を飲んでいるひとは、一度医師に相談してみましょう。
コーヒーや紅茶に含まれるカフェインや、タバコのニコチンは脳を目覚めさせてしまう効果があるので、寝る前に摂取するのは控えましょう。

以前、お酒と不眠の関係について触れている記事を書きました

あなたはお酒を飲むと眠れますか?寝酒が及ぼす影響とは!!

身体不調型不眠

花粉症や頻尿、ぜんそくの他にも、てんかんや胃腸炎、高血圧や糖尿病、心臓や皮膚の症状、ホルモン分泌量の変化など、病気が原因で眠れなくなる場合があります。
このような場合は、自分ひとりで改善することは難しく、原因となっている病気を治療すること先決です。
まずは専門の医療機関の診察を受けましょう。

睡眠環境型不眠

暑くてもエアコンを使わない、寝室の照明が明るすぎるなど、寝る場所の環境が原因で寝つきが悪くなったり、途中で目覚めてしまうことがあります。
他にも布団の中の温度や、寝具の質や形、寝るときの姿勢なども良い睡眠に関わってきます。
特に枕や布団、マットレスなどの寝具は自分の身体に合ったものを使いましょう。
また、寝ている時だけでなく、起きるときにもストレスなく目覚められる環境にするのも大事です。

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生活習慣型不眠

寝るときに布団の中でスマホやタブレットを見るのは、実は睡眠にはよくありません。
強い光を浴びたり、文字や映像などの多くの情報を追うと、中枢神経が興奮し休めなくなってしまいます。
また、熱いお風呂に長時間浸かったり、寝る前に食事を摂るのも睡眠に逆効果です。
激しい運動を寝る間際まで行うのも良くありません。
夕方以降に昼寝をするのも、夜の眠りが浅くなる原因になります。
生活習慣を改善して、夜に質の良い睡眠を取れるようにしましょう。

 

 

さて、みなさんはどの不眠タイプでしたか?

質の良い睡眠をとるためには、日ごろから自律神経に負担をかけない生活を送ることが大切です。
次回は、今日からすぐに始められる不眠改善法をお伝えします!

 

 

おまけ ~ショートスリーパーとロングスリーパー~

メディアなどで、短時間睡眠の人(ショートスリーパー)の記事や特集を見たことはありますか?
「誰でもショートスリーパーになれる!」、「睡眠時間は4~5時間あれば十分」などの記事を見ると、眠っている時間がもったいない、わたしもそうなりたい!と思う人もいるのではないでしょうか?
しかしこれは、人により合う合わないがあります。

ショートスリーパーは睡眠の質が高く、疲労回復に必要な睡眠サイクルが3回や2回という短期間で取れる人のことを言います。
そうでない人が真似しても、短時間の睡眠では疲労回復が追いつかず、身体を壊してしまいます。
睡眠時間が10時間以上というロングスリーパーたちも、その人の疲労回復に必要だからそれだけの時間眠っているのです。

睡眠時間には個人差があり、短い睡眠で健康に過ごせる人もいれば、たっぷり睡眠をとらなければダメな人もいるのです。
短時間睡眠ならやりたいことがもっとできる!と睡眠を軽視するのではなく、睡眠を大切にしていくことが結果的に健康な生活にプラスになります。

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