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「大丈夫ですか?」
そう言われた時、私は、彼女の目を直視出来なかった。
俯いたような感じで、「はい」と無表情で答えた。
そして、逃げるようにその場を去った。
彼女に背を向けながら、歩きながら、私は申し訳ない、という思いと同時に、「ありがとう」という気持ちで心がいっぱいになった。
2019年のことだったと思う。
プライベートの事で、苦しいことがあり、その日私はかなり体調が悪かった。
仕事中、パソコンのキーボードを叩きながら、自分の暴れる心に気づいていた。
耐えきれなくなり、私はとうとうトイレに駆け込んだ。
そうして、叫んでしまった。
泣きながら、叫んでしまった。
ここは、職場。
そんなことはわかっている。
あーあ、またやっちゃたよ。
私の心の声がそう言った。
でも、止まらない。
帰ってから、激しく落ち込んだ。
またやってしまった…。
でも、TANOSHIKAに入ったら、絶対やらないつもりだった。
人前で、こういう事をしてしまう。
これは、私の課題だった。
絶対にやらないつもりだった。
職場だけでは…。
きっと、きっと、みんな引いたに違いない。
明日、会社に行くのが怖かった。
翌日、会社に恐る恐る向かった。
何故か、みんなは、変わらず、私に接してくれた。
何も変わらず、接してくれた。
それから、昨日の事は何も言わず、私のそばに来て話をただずっとしてくれる人もいた。
日報を取りに、会社の引き出しを開けた時だった。
「大丈夫ですか?」
そう、あるメンバーの女性が声をかけてくれた。
「はい」
それだけ答えた。
私は、体調がまだ戻っていないのと、恥ずかしさと、照れと、申し訳なさで、彼女に目も合わせず、無表情でその場を去ってしまった。
でも、心の中では、「ありがとう」「ありがとうございます」と言う気持ちでいっぱいだった。
彼女に背を向けながら、私は涙がこぼれそうなくらい、あたたかな気持ちになった。
私は彼らのような出来た人間じゃない。
もし、職場で誰かがそうなってしまった時…。
そんな優しい事が出来るだろうか…。
あの時は、言えなかった。
だけど、そのメンバー達がこれを読んでいるかは分からないけれど。
心から伝えたい。
本当にありがとうございました。
それから、もう二度とあんな事はないように、頑張ろう。
そう思う。
そして、私も、みんなのような人間になりたい。
手をさりげなく伸ばすような、美しく、たくましい人間になりたい。
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貴女なりにいつも頑張って生きてきているのだから自信をもっていてください。貴女の体調を考えて余力を残すことも必要だと思います。無理だけはしないようにしてください。
パグさん、いつもありがとうございます。はい、自分の体調としっかり向き合っていきたいと思います。無理せず頑張っていきます。あたたかいお言葉、本当にありがとうございます。