続 こむら返りの季節から予防まで

こむら返り

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続 こむら返りの季節から予防まで

 湿気と気温が高くなった季節の中で、皆さんはどのように過ごされていますか?
 部屋に風の通り道を作っている人、エアコンで冷房や除湿をして快適に過ごしている方もいると思います。
 外にいると、吹いている風すら
暑く感じることもあります。
 この季節に起こりやすいのがこむら返り(足がつること)です。
 以前自分がこむら返りになった時の体験談を記事にしたことがあります。

 今回はこむら返りの起きやすい季節からその予防法、そしてその裏に隠れているかもしれない病気について書きたいと思います。

こむら返りの季節・・・・夏

 夏はたくさんの汗をかいて、水分やミネラルなどの電解質を失いますが、日中は水分補給ができています。ところが、夜間や寝ている時間などは汗をかいても水分を摂らないため、体内の水分量が少なくなります。

こむら返りの季節・・・・冬

 冬は夏よりも汗をかかないですが、冷えた体で急に運動すると痛みやけいれんを起こしやすくなります。
 また、妊婦や加齢により起きやすくなることもあるので、注意が必要です。

こむら返りが起きる原因は何か?

考えられる原因

 ・体内の電解質のバランスが崩れている
 ・汗をかいたあとのミネラル不足による脱水
 
・体が冷えて血液の循環が悪い
 
・筋肉の働きが弱くなった
 
・体の一部や筋肉の疲れが残っている
 
・腎臓のナトリウムを体の外に出す機能が落ち、ミネラルバランスが崩れている
 
・血圧を下げる薬を飲んでいる

 上記のようなことが原因にあげられます。
 またあとで書きますが、病気が元で起きる可能性もあります。

筋肉・・・3つある筋肉

1. 腓腹筋(ひふくきん)・・・ふくろはぎの筋肉

 ふくろはぎにある筋肉がけいれんを起こすことを、こむら返りといいます。また、足の裏や指、太ももなどでも起きます。

2. 筋紡錘(きんぼうすい)・・伸ばす筋肉

 この筋肉は、伸びる筋肉ですが、伸びすぎを抑える働きもしています。筋肉が伸ばされて、感覚神経を活性化させる筋肉です。

3. 腱紡錘(けんぼうすい)・・・縮む筋肉

 この筋肉は、縮む筋肉ですが、縮みすぎを抑える働きもしています。この働きが鈍くなると、けいれんを起こしてしまう筋肉です。

筋肉が必要とする電解質とは・・・

 カルシウムとカリウムの働きを助けるのがマグネシウムです。マグネシウムがカリウムとカルシウムにとって大事な役割をしている電解質で、筋肉にとって必要な働きをしています。

③病気・・・こむら返りの裏にある可能性の病気

脳血管障害

 脳梗塞(のうこうそく)、脳出血、くも膜下出血などが脳の内部に起きて、足がつることも。こういう時は、速やかに病院に行くことをおすすめします。

糖尿病

 ふくらはぎや運動する神経に障害が出ていています。血糖値が高く、手足が冷えている状態になると足がつりやすくなります。

腎臓病

 自覚症状として、血尿が出たり、足・手・顔などにむくみが生じやすくなり、足がつりやすくなります。

 肝硬変

 肝硬変になると、多くのアミノ酸が出てきて、その中で、メチオニン(アミノ酸)が使われなくなるのです。メチオニンは、タウリンとカルニチンを生成して、筋肉の維持に役立っていますが、少なくなると、筋のけいれんで足がつりやすくなります。

椎間板ヘルニア

 椎間板が正しい位置にないか、飛び出しているなどで神経を圧迫し、運動神経が反応して足がつりやすくなります。

脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさしょう)

 脊椎の中の神経が通る部分(脊柱管)が狭くなり、神経が圧迫されています。運動神経の伝達がうまくいかず、筋肉の緊張状態で足がつりやすくなります。

運動(こむら返しが起きた時)

 こむら返りが起きると、縮む筋肉が強いので壁や手の他にタオルなどを使って、伸ばす筋肉を体のほうへ反らせます。ふくらはぎや足の指は、少し強めに筋肉を伸ばすようにします。

ヘルスUP|NIKKEI STYLE|日本経済新聞よりhttps://style.nikkei.com/article/DGXKZO25558430R10C18A1W10600/

予防としては

 下記のように生活を見直すことで、こむら返りを防ぐことができます。
 

自分でできる予防策
・バランスの良い食事をとる
 ・適度な運動やストレッチをする
 
・ミネラル分の入った水分を飲む
 
・疲れやすい靴をはかない(高いヒールなど)
 
・嗜好品を減らす(タバコ、アルコール)
 
・重たい布団より軽い布団にする
 
・フットケアをする
 
・足がつりそうなときは寝る前に薬(コムレケアなど)を飲む
 
・運動するとわかっている時は朝食後と昼食後に薬を飲む

まとめ

 以前書いた記事は私の体験談ですが、こむら返りは誰にでも起きりうる可能性があるのではないか?と思っています。病気であってもなくても参考になればいいなあ!という気持ちで書きました。

 運動をされる方は、準備運動やストレッチをして、ミネラル分の入っている水分も一緒に持っていくといいでしょう。次はこむら返りを予防するために摂った方がいい食品や薬について書くのでお楽しみに!

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ABOUTこの記事をかいた人

私は関節リウマチになっていろいろな制限があります。その他にも困難なこともありますが、今その時々を楽しむように頑張っています。読書に風景・動植物にいやされています。