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こんにちは、ねこパンクです。
今回は、私にとっての「音楽」について書きたいと思います。
この記事では、
「何もできなかった時期」
「悲しみで感情のコントロールができなかった時期」
そんな時間の中で、そっと寄り添ってくれていた音楽について、
少し振り返りながら書いていこうと思います。
何もできない時に「音楽を聴くこと」だけはできた

リウマチとうつ病に向き合う中で、
思うように身体が動かない日々が続き、
何もできないと感じる時間が、たくさんありました。
身体が動かず、気力も湧かず、
会話すら重く感じる日もありました。
そんな中でも、
「音楽を聴くこと」だけは、
私にできたことの一つでした。
音楽は、止まってしまった時間の中で、
静かに寄り添ってくれる存在でした。
私にとって音楽は、
何もできないと感じていたあの頃、
暗闇の中で、
静かに呼吸をさせてくれる、
大切な存在でした。
今回は、
そんな私を支え、寄り添ってくれた
2曲を紹介したいと思います。
『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ』

The Velvet Underground & Nico「Sunday Morning(日曜の朝)」
この曲は、1966年に発表された楽曲で、
ファーストアルバム『The Velvet Underground & Nico』に収録されています。
オルゴールのようなチェレスタ(鍵盤楽器)の音色から始まり、
どこか気だるさをまとったボーカルで歌われる一曲です。
歌詞に描かれているのは、
オールナイトを過ごしたあとの、日曜の朝。
爽やかな目覚めではなく、
胸の奥に虚無感が残るような朝の情景です。
使用されている楽器のトーンは、
どれもとても優しく、
曲全体をそっと包み込むように鳴っています。
不思議な響きを持つチェレスタ、
タイトで控えめなドラム、
少しモコモコとした質感のベース。
そして、クリアで主張しすぎないギターが、
静かに、しかし確かに存在感を放っています。
派手さはないのに、
なぜか心の奥に残る。
そんな音の重なりが、この曲の空気を作っています。
ここで、歌詞の冒頭を少し紹介します。
英語歌詞
直訳歌詞 (Google 翻訳)
Sunday morning, brings the dawning
It′s just a restless feeling by my side
Early dawning, Sunday morning
It’s just the wasted years so close behind
日曜日の朝、夜明けが訪れる
そばにいるだけで落ち着かない気分
早朝、日曜日の朝
無駄な年月がすぐそこまで来ているだけだ
なぜ、この曲なのか。
それは、YouTubeなどで実際に聴いていただければ、
きっと伝わると思います。
幻想的で、どこか浮遊感があり、
とても静かで、美しい曲です。
病気を患い、深く沈んでいた頃、
私はこの曲を何度も、エンドレスで聴いていました。
この曲と初めて出会ったのは、二十代前半の頃。
知り合いに薦められたのがきっかけでした。
それ以来、悩んでいる時や、考え事をしている時、
ふと思い出しては、繰り返し聴いています。
この曲を知ってから長い年月、
静かに、けれど確かに、
私を支え続けてくれています。
参照元 : The Velvet Underground, Nico – Sunday Morning 2017/03/13
『レディオヘッド』

Radiohead【Creep】
「Creep」は、イギリスのロックバンド・Radioheadが、
1992年にデビューシングルとしてリリースした楽曲です。
「creep(クリープ)」という言葉には、
「這う」「忍び寄る」といった意味があります。
スラングでは、「気味が悪いやつ」「ゾッとするやつ」といった
ネガティブなニュアンスも含まれる、
なかなかインパクトのあるタイトルです。
ですが、私にとっては、
楽曲も歌詞も含めて、とても素晴らしい作品です。
シンバルの一打から始まり、
揺れるように鳴るギターのアルペジオ。
淡々とリズムを刻むドラムに、シンプルなベース。
静寂を縫うように歌われる、悲哀を帯びたボーカル。
そしてサビへ移行する直前、
ギターが「ガガッ、ガガッ」と荒々しくブラッシングし、
そこから一気になだれ込む、
怒涛のディストーションサウンド(歪み)
何度聴いても、痺れます。
最高です。
基本的にG − B − C − Cm を繰り返す、非常にシンプルな曲構成の中で、
「場違いな自分は、変なやつで、君にはふさわしくない」
そんな感情を、
物悲しく、切なく、どうしようもない想いとして、
真正面からぶつけてくる一曲だと思います。
英語歌詞 – 最初のAメロ+Bメロ
直訳歌詞 (Google 翻訳)
When you were here before
Couldn’t look you in the eye
You’re just like an angel
Your skin makes me cry
You float like a feather
In a beautiful world
I wish I was special
You’re so fuckin’ special
But I’m a creep
I’m a weirdo
What the hell am I doing here?
I don’t belong here
以前君がここにいた時
君の目を見ることさえできなかった
君はまるで天使のよう
君の肌は僕を泣かせる
君は羽根のように舞い
美しい世界に
僕が特別だったらいいのに
君は本当に特別なんだ
でも僕は気味が悪いやつ
僕は変人なんだ
僕はここで何をしているんだ?
僕はここにいるべきじゃない
引用元 : (Streetdirectory) Lyric Advisor Creep Lyrics by Radiohead
この曲は、Aメロ・Bメロ・Cメロの三つから構成されており、
BメロとCメロがサビとして機能しています。
この曲の面白さは、
BメロとCメロが、A・B構成の流れの中で
「一度だけ」現れる点にあります。
構成を整理すると、次のようになります。
1番:A「静」 → B「動」
2番:A「静」 → B「動」 → C「動+エモーショナル」
3番:A「静」 → B「静」
3番では、これまで積み重ねられてきた「動」の余韻を残したまま、
再び静けさへと戻り、曲はそのままエンディングを迎えます。
特に印象的なのが、
「動」「動+エモーショナル」のパートでかき鳴らされるギターです。
まるで曲そのものを打ち壊すかのような音で、
抑え込まれていた感情を、一気に解放しているように感じます。
「Sunday Morning」が
そっと包み込むような静けさの曲だとしたら、
「Creep」は、
抑えきれずに噴き出してしまう感情を表現した曲だと思います。
なぜ、この曲なのか。
妻が亡くなった後、
感情のコントロールがうまくできない時期がありました。
その頃にこの曲を聴いたとき、
この曲が持つ「静」と「動」、
やり場のない想い、抑えきれない感情の爆発。
それらすべてが、当時の自分と重なったのです。
言葉にできなかった気持ちを、
この曲が代わりに叫んでくれているように感じました。
参照元 : Radiohead – Creep 2008/07/19
おわりに

今回は、私にとって大切な「曲」「音楽」について書かせていただきました。
・The Velvet Underground & Nico【Sunday Morning(日曜の朝)】
・Radiohead【Creep】
この2バンド、2曲は、
どちらも、何もできなかった時期、途方に暮れていた時期の私を、
静かに支えてくれた大切な曲です。
きっと皆さんにも、
言葉にできない気持ちや想いに寄り添ってくれた曲、
人生のある瞬間と強く結びついている曲があるのではないでしょうか。
また機会があれば、
別の曲についても紹介できたらと思います。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。
ねこパンクでした。
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自己紹介 「ねこパンク」と申します。



hibiki
ねこパンクさんお疲れ様です。今回の記事、すごく共感できました。
ここのところ、身体・メンタルともにすごく底なし沼だったので。。。
ご心配おかけしてます。
今回の記事で、思ったことは音楽に言葉はいらないと常々感じました。私も、最近は静かな音楽から10代のころに救われた音楽を聴いてました。
今回のうつの波がきつかったです。(まだ、続いてますが)
家に帰ったら、すぐに音楽を聴きます。
そして、詩を書いています。
ノートに今の気持ちを表現しています。
いつもありがとうございます(*^_^*)