この記事は約 9 分で読むことができます。
本の読み聞かせをしたことありますか?
こんにちは、hibikiです。
以前、図書館の仕事内容を一部紹介しました。
図書館司書のお仕事でBMって何の略だか分かりますか?(一冊の本があなたの手元に届くまで)
今回も図書館司書のお仕事の「お話会」と「読み聞かせ」について紹介します!
聞いたことがある方も、いらっしゃるかもしれません。
お話会とは、図書館で子供たちに30分程度物語を読んで、楽しんでもらう会の事。
料金は無料で、1歳〜8歳ぐらいまでの子供たちが対象です。
土曜日・日曜日・祝日の午後に行われていることが多いです。
障がいのあるお子さん、発達障がいの子、車いすの子どもさんもいっらしゃいます。
たまに、特別支援学校等に出張でお話会をします。
特に、季節の行事などで依頼が舞い込んでくる時があります。
参考元:(東京都教育委員会)本の世界は楽しい~発達障がいのある子どもと本の関わり方~
この「読み聞かせ」は、幼稚園・保育園などでも、スタッフがしている時がありますね。
今回は、司書がどのくらいの時間をかけて「お話会」の準備をしているかなどをご紹介したいと思います。
子ども達にたくさん本を読んでもらって、お子さんとのコミュニケーションの機会が増えることにつながればと思っています。
絵本の読み聞かせは、難しい!
「絵本の読み聞かせ」は、前回ご紹介した「選書」が、ここでも重要です。
皆さん、ご存じかと思いますが、絵本は種類が豊富。
それでも、「お話会」に適する絵本、適さない絵本があります。
年齢や、子どもたちが好きそうな本、本の重さ、大きさなどは特に重要視します。
逆に小さすぎてもダメです。
「お話会」以外でも、司書は当然他のお仕事を抱えています。
一日に一回は、カウンターに出ないといけないなど、目まぐるしいです。
障がい者を対象にした場合はまた、「選書」の基準は変化します。
例えば、耳が聞こえない子どもさんには、読み聞かせするボランティアさんがいらっしゃいますので、その方々に、手話ができる方をお願いしたり、盲目の子どもさんの場合は、声で演技するので、演技力や、やはりボランティア(点字などができるかた)等と連携して、「お話会」の準備します。
ここまで、一人では準備できませんので、色々なところと連携してお話会に挑みます。
そうして、どうにか空いた時間を利用して絵本を探します。
決定したら、次は読み方の練習です。。。
練習は、先輩で、空き時間がある方に見てもらってました。
ここで、一番のNGは、棒読み。
絵本のストーリーに、いかに子どもを惹きつけるか。
声の抑揚、絵本の持ち方、姿勢、「いかに絵と自分の声」で読み聞かせるかが大事なのです。
絵本だけじゃない!
さて、絵本の話はこれくらいにして。
次は、「ストーリーテリング」というものをご紹介します。
こちらも、「読み聞かせ」のひとつ。
これは、盲目の子供たちにかなり喜ばれます。
大雑把に説明すると、絵本の内容を完全に丸暗記して覚えること。
テストでいうと、暗記して物語を話す。
簡単にいうとこんな感じでしょうか?
仕事は、8:30から17:00もしくは18:00。
私は、以前記事に紹介した移動図書館車だったので、外回りが多かったので、これはかなり苦労しました。
練習する(暗記する)時間はほとんどありません。
仕事が終わり帰宅してから、本を持ち帰ってひーひー言いながら受験生のようでした。
紙に絵本のストーリーを、書いて覚えました。
仕事が終わってからの試練でしたので、毎日疲労が溜まって、この時期は病気の症状も出ていたと思います。
それでも、担当は変更できないので、症状と疲労と闘いながら、絵本の内容を完璧(?)に覚えました。
覚えるだけでなく、身振り手振り、声の抑揚等優しい先輩に指示をもらいながら練習しました。
当日は、子どもたちがすごく喜んでくれて、その「達成感」は大きかった!
しかし、もうしたくはないです(笑)
紙芝居(感情の入れ方)
次に紙芝居。
図書館に置いてあります。これも、「読み聞かせ」の重要なアイテムのひとつ。
これも、大体、幼稚園の先生方が読み聞かせなどします。
たまに、幼稚園の先生から、「どのような紙芝居が子どもに適しているか?」などの質問も受けます。
現代作家さん、日本の昔話、外国の昔話、外国で長年愛されてる作家さんのもとになったもの等。
こちらも、種類が多いです。しかも、ピンからキリまで。
「選書」も、はっきりいって普通の絵本とは少し違います。
絵本との違いは、絵が大きい。しっかりと、登場人物たちの表情が描かれていること。
絵本も声の抑揚は、大事ですが、紙芝居は「絵の見せ方」と「声の演技力」になります。
これも、当然ですが練習が必要です。
一面、絵が描かれているため、何の場面かを声で調整します。
今の時期だと、そろそろ「クリスマス」関連の紙芝居を選ぶことが多いかも。
(一年間の行事も大事です!)
ブック・トーク
こちらは、2000年代後半に、急速に図書館で推奨されていたもの。
私は、少ししか関わってません。体調が悪くなったため、退職した後に、広がっていったようです。
友人から聞いた話なので、なんともうまく説明できないのはご了承下さい。
本のテーマをまず決めます。
そして、「選書」に進みます。
今回でいうと、「秋」とか先ほど例にあげた「クリスマス」などに、沿って本を紹介する...
ということですが、これも(どれも、それなりに難しいです)。
そして、「秋」というテーマを選んだ場合、「秋」に関しての本を数冊選書します。
そして、紹介する本の順番を決めます。
その前に、本の順番に関しての大まかなシナリオを作成。
そこで、初めて子どもたちに「秋」というテーマを紹介し、子どもたち(聞き手)の興味を惹きつけます。
興味深い部分を少しだけ、読み聞かせます。
その狙いは、紹介した本に興味を持ってもらう、貸し出すことが目的だったりします。
ここで注意しないといけないのは、絶対に、本の結末を話してはならないこと!
これは、あまり借りられてない児童図書や絵本に興味を持ってもらうことが、図書館側の目的としています。
個人的意見ですが、これをきっかけに「図書館」というものに、興味をもってくれるという考えもあります。
最近小・中学校と図書館が連携して、この「ブックトーク」を始めた自治体もあると聞きました。
活字離れが進んでいる昨今、これは今の時代に必要ではないかと私は思います。
手遊び・歌遊び
これは、幼稚園や保育園もしくは小学校でも実施されてます。
特に、障がいのあるお子さんは、喜ぶようです。
大きな病院で、ボランティアの方々が重たい病気の子どもたちに、よく手遊びや、歌遊びしているのをニュースなどで拝見する機会があります。
障がいのあるお子さんたちも親御さんと一緒に遊んでくれるのを、司書時代、何度かその光景に出会う機会がありました。
図書館には、ちゃんと「お話の部屋」というのが、どこの図書館にもあります。
子どもたちの声が、外に漏れないようにしているので館内にいる利用者に迷惑をかけることはありません。
(館内は当然ですが、静かに利用しましょう)
私の経験でいうと、手遊びは「むすんでひらいて」。
歌遊びは「アルプス一万尺」や「アブラハムには7人の子」を選択して、一緒に踊って楽しんだ記憶があります。かなり、疲れましたが、達成感は、すごくありました。
これは、「本の読み聞かせ」をしない分、いかに子供たちを退屈させないかが重要。
なかには、寝てしまう子もいますので。
小さい子(主に3歳から5歳)の子どもたちは、踊ってくれますし、親御さんもラストが近づくにつれ、一緒に歌い、子どもさんと踊り始めてくれる。コミュニケーションをとられる方々が多いです。
障がいのあるお子さんたちも、友達や先生と一緒に踊ったり、歌ってくれます。
コミュニケーションには、私は、「お話会」でこれが一番大事だと今では思います。
司書の友人も、「疲れるけど、楽しいよね」という方が多いです。
図書館に行ってみよう!
今は便利な時代になり、最初に書いたような楽しいアイテムがたくさんあります。
しかし、やはり、私は図書館に足を運んで、自分で選んだ本・絵本などを読んでみていただきたいです。
パソコンで仕事する人もいらっしゃいますが、一度でもいいので、本に触れあってみてください。
今は、ネットで読みたい本があるかは、スマホや携帯、パソコン等で検索できます。
読みたい本があって借りたい場合など、連絡すると取り置きしてくれる図書館もあります。
図書館は、本だけじゃなくて年内の催し物もいろいろ開催しています。広報誌や、HPにも載っていますので、時間ができたときにでも、子どもさんと一緒に図書館に行ってみてください!
また、おすすめの絵本の一覧を参考に載せていますので、どの絵本を読んでいいかわからない方は、そちらも参考にしてみてください!
大人の方も、小さいときに読んでり、読んでもらったりした本をもう一度読み返すと、また違った感じが味わうことができます。
私も、大好きな絵本作家さんの絵に癒してもらってましたから。今でも、絵をみるだけでも癒されるし、心が落ち着きます。
一度、試してみては?親と子で一緒に絵本を味わってみてください。
ちなみに
『読み聞かせに適した絵本のHPの紹介』
KADOKAWAが運営する「ヨメルバ」さんは、子ども・保護者や、子どもと接するお仕事をされている方々にさまざまな情報を発信しているウェブメディアです。児童書がたくさん紹介されています!
参考元:(ヨメルバひろば)【絵本ベストセラー25選】0歳から小学生までのおすすめの作品を紹介!2022.11・24
『hibikiのおススメの絵本』
などホームページなども参考にすると、おすすめです!
※ページの入り方は、かわいらしい猫の下に「welcome」をクリックして、いもとようこさんの写真の下に「Yoko Imoto」をクリックすると、絵本の案内、原画等が掲載されています。
→HOME



コメントを残す