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こんにちは、翼祈(たすき)です。
もしこの記事をご覧の皆さんが、障害などを抱えているとしたら、どういう服があると嬉しかったり、良かったりしますか?
障害も多種多様で、見た目から分かる障害では、例えば車椅子でも着れる服や、おしゃれな義足があったりします。
内部障害では、オストメイトや胃ろうなどを、服の上から見ても分からないように隠してくれる服もあったりします。
私も内部障害の影響で悪くしている膝にサポーターを着けているので、それを隠すために、短パンなども履かないですし、1年中、長ズボンを履いています。
自分の中で、「夏は短パンだと涼しいかもしれないけど、見えたら恥ずかしいし、人からジロジロ見られたら嫌だ」とか、自分に向けられる視線を交わすために、そうしています。
なかなか障害だけに特化した服というのは、開発だったり、障害を抱えている人の意見を集めるのに、時間がかかったりしますが、この度デパートの【高島屋】が、視覚障害を抱えていても楽しめる服を開発し、オンラインショップで販売しました!
今回は、【高島屋】が、視覚障害を抱えている人の声が強く反映された、『高島屋/アンリアレイジ』が開発されるまでの道のりを振り返ります。
【高島屋】では、誰でも着ることができる服を販売しています。視覚だけに依存せず、触覚を始めとしたどの感覚でも楽しめる、いつも携帯しておきたいスマホや障害者手帳が入るサイズのポケット付きのカットソーを視覚障害者と共同開発しました。
完成したのは、服の前後を迷わない、触れた時に位置が判断しやすい様に、胸ポケットの部分の異なる2種類の生地を組み合わせたTシャツや、どちらを前にしても着ることが可能なデザインの服など、袖口にフリルを付けた、8種類のデザインの服が展開されています。
ロゴは紫外線を浴びると色が変わったり、アイテムには点字で「ベージュ 柔らかな日が差す穏やかな砂浜」と書かれたタグがあったり。
タグに付いている香りをかいで、匂いのイメージでカラーリングを想像できます。
『高島屋/アンリアレイジ』が完成するまで。視覚障害者からどんな声が集まった?
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ESG(環境・社会・企業統治)活動の一環として社員が企画を発案した。
24年3月に全社規模で実施した検討会で、70以上の提案の中から採用された。開発当初から視覚障害者に参加してもらい、100人以上へのアンケートや打ち合わせ、販売現場の検証など約8カ月のワークショップを経て商品化にこぎ着けた。
引用元:日本経済新聞 高島屋、触って楽しめる衣服を発売 社員が企画(2025年4月9日公開)
PLAYWORKSのタキザワ代表は、意見交換の席で一人の視覚障害者から「障害者向けの服は着たくない」と言われたことが印象に残っている。「そうした人が着たくなる服を作ることがモチベーションになった」と振り返る。商品企画を担当したアダストリアの子会社アンドエスティの松浦健志マネージャーも「目の見えない人を想像し、自分なりの仮説を持って臨んだが、実際にコミュニケーションを重ねるほど服に求める本質は変わらないことが発見だった」と話す。
引用元:WWD JAPAN 高島屋、視覚障害者とアパレルを制作 「誰もが楽しめるファッション」の一環(2025年4月9日公開)
私の中にある1番古いデパートの記憶
それは小学校の卒業式で着る服を買ったことです。
私は他の子よりふっくらした子どもでした。
最初母は、小学6年生が着る様な服を売っているお店に行きました。
しかし、対象年齢の服では、ピチピチ、生地がかなり張っていて、腕とかもキツそう…。
お店の人は明らかに似合っていないのに、私に「お似合いですよ〜」と、上手に言いました。
それを聞いて、『明らかに似合っていないのに、ここで買うなんて…。もっと、娘に適したサイズの服のあるお店で買わなくちゃ』と思って、少し年齢の上がった子が対象の服が売ってある、デパートの服売り場に行きました。
そこでは、対象年齢が上がるので、小学生が着るより、大人っぽいデザインなものの、ジャストサイズ。
『これならいいな』と思って、そのお店で、卒業式で着る服を買いました。
実年齢より上の子が対象の服なので、シンプルで、子どもの私が好む様なデザインではありませんが、ピチピチの服の着ていたら、私が人前で恥をかくと思ったと言ってましたし、母の深い愛情だと思いました。
それ以外では、中学生に上がって、従姉妹の結婚式に呼ばれた時に、着るための服を買いに行きました。
その時に、今は足がすぐに痛くなるので履きませんが、大人っぽい、20代の頃もよく履いていた、キラキラ光っている生地を採用した、青いラインの入った、黒いサンダルを買って、結婚式でも履きました。
また、名前は忘れましたが、結構有名だというブランドの緑のTシャツを買って、通常のTシャツより高かったことで、生地がしっかりしていて、20代の頃、何か自分にとって楽しいことに行く時、色褪せして着れなくなるまで、よく着ていました。
本題の【高島屋】のTシャツなどですが、多くの視覚障害者からの声を受け止め、想いを汲み取って、誰が来ても、ファッションを楽しめるアイテムに仕上がったこと、大変嬉しく感じています。
こういうものを、以前からよく耳にする、ユニバーサルデザインと呼ぶのでしょうか?
目でも楽しめて、点字とかにおいを嗅いでも楽しめる、本当にオンリーワンなアイテムだと感じました。
障害を抱えていても、おしゃれを楽しみたいと思いますし、人がどう感じようとも、その人が着たい人を選んで、自由に着る、それがこの【高島屋】の服が1番強調したいことなのではないか、と私は思いました。
ここから、また1つ、障害を抱えていてもみんなで暮らせる、より良い社会が生まれていくのでしょうねー。
noteでも書いています。よければ読んでください。
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