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こんにちは、翼祈(たすき)です。
私はこれまで、2つほど自己免疫疾患全体の新しい研究成果などの記事を書いて来ました。病気や障害、難病は、色んな大学などが研究をしているので、その研究成果が該当しなくても、別のものなら該当するかもしれないー、と感じさせてくれる位、日々色んな研究が行われています。
今回も、自己免疫疾患の最新の研究成果の記事となります。
理化学研究所などの研究グループは免疫反応を司る「ヘルパーT細胞」約100万個の遺伝情報を細胞単位で解析した結果、炎症性腸疾患や関節リウマチ、ぜんそくなど免疫に関係する代表的な15の病気について、発症の原因となり得る色んな自己免疫疾患などの発症に関連する遺伝情報の約600ヵ所を特定したと明らかにしました。
その研究成果が2024年7月5日、アメリカの科学誌[サイエンス]にて発表されました。
今回は理化学研究所が解明した、自己免疫疾患の原因物質についてお話しします。
理化学研究所が解明した、「ヘルパーT細胞」の役割とは?
画像引用・参考:多様なヘルパーT細胞と免疫疾患発症-免疫疾患の分子・細胞メカニズムの疾患横断的解析- 理化学研究所(2024年)
1型糖尿病やアレルギーなど免疫が関連する疾患のほとんどは、詳細な発症のメカニズムが分からず、治療も難しいですが、特定のたんぱく質を身体内で増やす「エンハンサー」と呼ばれる遺伝子配列の変異が発症に関与することが分かっていました。
そこで理化学研究所の村川泰裕チームリーダーや小口綾貴子リサーチアソシエイトらの研究グループは、免疫疾患に関与することで知られる血中の「ヘルパーT細胞」に着目しました。健康な日本人3人から提供を受けたものをメーンに、トータルおよそ100万個の細胞に関して、独自に開発した手法を使用した免疫疾患の関係と遺伝配列の働きを解析しました。
解析したデータを色んな自己免疫疾患の患者の遺伝情報と比べると、発症に関与する遺伝子を活性化させる「エンハンサー」と呼ばれる部分の変異およそ600ヵ所が特定できました。
特定された変異の中には根本的な治療法が確立していない自己免疫疾患の全身性エリテマトーデスや潰瘍性大腸炎といった病気の発症と強い関連を示すものもあり、これから研究グループは、それ以外の病気でも新しい治療の標的が発見できる可能性を秘めているとします。
参考:理研 “自己免疫疾患など発症関わる遺伝情報 約600か所特定” NHK NEWS WEB(2024年)
村川チームリーダーは、「発症に関与する遺伝子が活性化するスイッチを明らかにする解析法を確立できました。今後、自己免疫疾患に限定せず、色んな病気のメカニズムの解明に役立てられるのではないでしょうか」と説明しました。
母が感じた寂しさ
私の祖母は2024年4月に肺炎の疑いで入院し、2024年5月に退院、ショートステイを経て、2024年6月に特養ホームに入寮しました。
肺炎は百日咳や間質性肺炎とも言われていましたが、退院後、呼吸器内科を受診すると、祖母はぜんそくの診断を受けたそうです。
ぜんそくの診断を受けて、それに対する治療薬も読み始めたことで、祖母は特養ホームで、症状が安定して元気になっているそうです。
入院中に食欲のなかった祖母は、食欲が戻って元気になって、母の弟、私の叔父さんと息子が特養ホームに行った際に、祖母は「一緒に家に帰れる」と思って、叔父さんから帰れないと言われたことに「何で?」という顔をしたそうです。
特養ホームに入寮しても、許可され出れば、1日3時間は外出できて、その間家を観に行き、その帰り道の車内で母に祖母が、叔父さんのスマホで、電話をして来ました。
それから数日後の先日、母がポツリとこういうことを言いました。
「あんなにほぼ毎日おばあちゃんに電話していたのに、今は家にいないから、家電にもかけないし、こういう日は急に来るものなんだね。おばあちゃんに電話したのは、3月下旬以来していない。その後にもかけたけど、咳で声が枯れて、話せなかった。
退院する前に、おばあちゃんの家はどうなっているかな?と思って、見に行って、鍵は持っているけど、中には入らなかった。今まで家に行くと、おばあちゃんの迎える声がしていたけど、今は声もしない。人が家にいないというのは、こんなにも寂しい気持ちになるものなんだね」
と、とても寂しそうな表情を浮かべていました。
90代と高齢なことを考えると、一人で家にいるより、今年も暑すぎますし、特養ホームにいる方が安心できる。
でも、入寮したことで、今まで当たり前にあった日常が、消えてしまった。
安心はする、でも寂しい。この2つの狭間で、母が一人悩んでいるんだと思っています。
noteでも書いています。よければ読んでください。
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