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こんにちは、翼祈(たすき)です。
健康な人の便を難病など病気の人に移植し、その患者さんの症状が落ち着き、健康を取り戻すという話は、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
ヒトの腸内には、およそ1000種類の細菌が生息しています。細菌の構成の調和が乱れると、色んな病気の発症に影響を与えることが報告されています。そのことで、健康な人から提供して頂いた便に含まれる腸内細菌の溶液を作製し、難病や病気などの人の大腸に移植して症状を緩和させる治療法「腸内細菌叢移植」が国内外で浸透しつつあります。
私も2023年に双極性障害の人に便移植をして、症状が緩和されるという記事を書きました。下記がその記事のリンクとなります。↓
その便移植で使うものを一括で管理して、治療に繋げようとする大学も、2024年4月から出てきました。
2024年4月、順天堂大学などの研究者が立ち上げたバイオ新興企業「メタジェンセラピューティクス」が、健康な人の便に含まれる腸内細菌を保管する日本で初めての「腸内細菌バンク」の運用をスタートしました。腸内細菌を、大腸の病気やがん、アレルギーなどを抱える患者さんに移植する新しい治療法の開発に役立つといいます。担当者は「『健康のお裾分け』にぜひ賛同して頂きたいです」と「腸内細菌バンク」の登録を呼びかけています。
今回は順天堂大学などが開発した「腸内細菌バンク」について発信します。
「腸内細菌バンク」概要
「腸内細菌バンク」の運用をスタートさせたのは、「腸内細菌叢移植」で腸の難病「潰瘍性大腸炎」などの治療を掲げ、順天堂大学の研究チームなどで構成され、2020年に設立された、山形県鶴岡市にあるバイオ新興企業「メタジェンセラピューティクス」です。「腸内細菌バンク」では、18~65歳の協力者を専用サイトで登録を募集しています。
条件に適した人には、東京都文京区にある順天堂大学の施設で便や血液の検査などを受けて頂き、検査をクリアすると、提供者として「腸内細菌バンク」に登録され、便を提供可能です。
2026年までに「メタジェンセラピューティクス」は、1000人分の「腸内細菌バンク」の登録を目標に掲げています。提供者には、研究に協力した費用として数千円が支払われます。
参考:順大発企業「腸内細菌バンク」開始、専用サイトで協力者募る…「献便施設」で健康のお裾分けに協力を 読売新聞(2024年)
「メタジェンセラピューティクス」の取締役で、消化器内科が専門の順天堂大学の石川大准教授は、「『腸内細菌バンク』はとても期待が持てる治療法ですが、患者さんに『腸内細菌叢』を届けるためには、腸内細菌の十分な供給が必要となります。これから、日本国内の複数箇所に『献便施設』を設置するといった、多くの人に賛同して頂ける様に提案を重ねていきたいです」と説明しています。
私にはできない
私は既往歴が多く、健康な人ではないからです。恐らく「腸内細菌バンク」に呼びかけている人も健康な人のみだと思います。
話は少し変わりますが、私は献血に憧れていたことがあります。自分の血液が誰かの役に立つ、それ以外では献血を受けて貰える献血専用の飲み物が飲みたいなと、子どもの頃から思っていました。
私が片耳の難聴しか分かっていない、治療薬も飲んでいない頃だったら、良かったかもしれませんが、その後既往歴が増えて、治療薬を沢山飲んでいますし。
試しに病院で最近聞いたんです。「私は献血できますか?」って。でも、「すみません、無理ですね。申し訳ないですが…」と、やはり既往歴があることや、治療薬を飲んでいることで、できないと断られました。
「やはりできなかったか」と、分かってはいたものの、ハッキリできませんと言われて腑に落ちました。
この「腸内細菌バンク」も、子どもの頃、風邪しか引かない程、病気をせず健康体だった頃が今も続いていればできたかもしれないですね。あの当時の自分は、もうどこにも居ませんし。
最近は昔以上に生きづらさを抱え、病気になる人も増えています。
まずは2026年までに1000人の登録を目指すとのことですが、病気などが無くても、この「腸内細菌バンク」のことを知らなければ、登録などのことが進みません。
「腸内細菌バンク」で、症状が改善し、生活をする上で助かる人も出て来る。まず私にできることは、この記事を書いたことで、「腸内細菌バンク」の存在を広く知って頂くことが、WEBライターの仕事をしている私が書いて情報を届ける、間接的にできる協力だなと感じています。
noteでも書いています。よければ読んでください。
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