この記事は約 6 分で読むことができます。
こんにちは、ゆたです。
今まで『令和6能登半島地震』についての記事をいくつか執筆しました。
その中では、避難所生活での困難な点やそれを少しでも緩和する取り組みについて書いてきました。
ですが、とある記事を読んでいると、完全に盲点だったことがあります。
それは、そもそも避難所まで行くことは不可能な場合がある、ということです。
地震に限らず様々な災害時では自分の思い通りに物事は進みません。
もしかしたら、道や橋が壊れて移動ができず、かといって家も半壊している、なんていう状況も考えられます。
その場合、数日は外で寝泊まりしなくてはなりません。
ただ、寒い中で野宿なんてしていたら、それこそ命が危ない。
そんな時、活用できるのが『車』です。
皆さんも聞いたことがあると思います、いわゆる『車中泊』というものですね。
私の父が車で旅行をするのが好きな人だったので、聞き馴染みがとてもある言葉で、頻繁に車中泊をしていました。
ただ、私がしていた車中泊とは違い、気温や体調に合わせて様々な対策が必要となるようです。
今回は緊急時の車中泊で役に立つ情報を記事にまとめようかなと思います。
いざというときに役に立つはず! 予め用意しておくもの。
真冬の車中泊を体験したことはあるでしょうか?
私はあります。
前もって車中泊をすることは知っていたので、厚着もしていましたし、毛布ももっていきました。
しかし、それでも異常に寒く、夜中に何度も目が覚めました。
いや、暖房つければ平気だろ、って思う方もいるかも知れません。
ですが、想像以上に冷えるんですよ、本当に。
そのことも踏まえ、車中泊をする際に必要なもの、そして緊急時に備えて予め用意しておくと便利なものを5つの項目に分けて紹介します。
①エコノミークラス症候群予防
- 携帯トイレ
- 着圧ソックス
- 水
②プライバシー保護
- サンシェード
- 車内カーテン
③就寝用
- 耳栓
- アイマスク
- マット
- クッション
- バスタオル
④衣類
- 下着
- 靴下
- 防寒着
⑤そのほか
- ライト
- 携帯用ケーブル
- ウィンドーネット
- ペン
- 防犯ブザー
- 非常食
- 給水袋
- ゴミ袋
- ハサミ
このようになっています。
やはり、防寒着であったり寒さ対策は必須です。
特に靴下は有効です。
寒さは足元から来るので、足の体温を保つためにも靴下はあって絶対損はないです。
ただ、実はこの中でも特に怖いのが『エコノミークラス症候群』です。
エコノミークラス症候群とは、食事や水分を十分に取らない状態で、車などの狭い座席に長時間座っていて足を動かさない時に、血行不良が起こり血液が固まりやすくなってしまい、血栓が血管の中を流れていきます。
そして、肺に詰まって肺塞栓などを誘発し、最悪の場合、命に関わることもある危険な症状なのです。
事実、2004年10月の新潟県中越地震では、余震などへの懸念から、車で過ごす被災者が相次ぎ、その結果多くの人がエコノミークラス症候群で亡くなっています。
2016年4月の熊本地震では、50人以上が重症と診断され、その多くが車中泊を経験していました。
このような事例もありますので、しっかりと対策をしないと本当に危ない、ということだけは知っておいてください。
(下記のリンク先に画像付きでわかりやすく書かれているので、興味を持たれた方は是非みてください)
エコノミークラス症候群の予防
エコノミークラス症候群の危険性についてはご理解頂けたかと思います。
ではどうすればエコノミークラス症候群を防ぐことができるのか、それについて話していこうと思います。
この症状にならないためにはいくつかの対策を取る必要があります。
気をつける点を6つにまとめましたので、一読のほどよろしくお願いします。
(1) ときどき、軽い体操やストレッチ運動を行う
(2) 十分にこまめに水分を取る
(3) アルコールを控える。できれば禁煙する
(4) ゆったりとした服装をし、ベルトをきつく締めない
(5) かかとの上げ下ろし運動をしたりふくらはぎを軽くもんだりする
(6) 眠るときは足をあげる
この中で、特に(1)と(2)は定期的、かつ持続的に行なっていくことを推奨します。
大変な時で、そんな気持ちにはならないかも知れませんが、軽くストレッチをする、水分を取ることは、自分の命を守るためにも必要不可欠なので、もしもの時は是非、実践のほどよろしくお願いします!
最後に。
近い将来の発生が懸念されている南海トラフ地震について、全国で避難者は最大880万人におよび、うち420万人が、車中泊など避難所以外で過ごすと予想されます。
内閣府では「避難所で快適に過ごせる、環境改善に取り組む」と宣言しており、会議を重ねています。
しかしいざ被災してしまえば、その被害は甚大であるため、国の働きだけでは難しいことがあると思います。
避難所に行けず、車中泊になることもあり得ます。
そうなると、自分の身は自分で守るしかなくなってきます。
今回の記事を執筆する中で、前もって準備しておくことの重要性を改めて感じました。
それ以外でも、家族でどうやって動くのか、そういったことを少しでもいいので話しておくと良いかなと思います。
私も家で家族と話してみようと思います。
以上、ゆたでした。また、次回の記事でお会いしましょう。
→HOME
コメントを残す