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こんにちは、金次郎です。
働き過ぎの、過労やストレスから難聴になってしまった私。
その私が、つい先日知った「聞き取り困難症」という難聴の様な症状。
12月4日の朝食後に見ていた新聞に、この「聞き取り困難症」の記事が載っていましたので内容を読んでいたところ、点けていたテレビの情報番組でも、この症状のニュースを始めましたので、先にテレビの方を見てみました。
現在の日本には、聴力検査では異常がないのに、話しを「聞き取れない」とか「聞き間違いが多い」と言う「聞き取り困難症」の症状がある子どもが約1%いる事が、日本医療研究開発機構による国内初の大規模疫学調査でわかったそうです。
「聞き取り困難症(聴覚情報処理障害)」とは?
上記の様に、会話は「聞こえている」のに、「聞き取れない」もしくは「聞き間違いが多い」など、音声を言葉として聞き取るのが困難な症状を指します。
普通の聴力検査では異常が発見されないこの症状は、耳から入った音の情報を脳で処理して理解する際に、なんらかの障害が生じている状態だと考えられています。
日本の医学界では「聴覚情報処理障害(Auditory Processing Disorder)APD)」と言われています。
しかし、海外では「聞き取り困難症(Listening difficulties)LiD」と言う名前で呼ばれていますので、これを受けて、従来のAPDと同列併記して「LiD / APD」とする様になりました。
この様な「聞き取り困難」な症状の研究は、欧米では1950年頃からはじまっていますが、「LiD / APD」の発見はごく最近のため、現時点では明確な治療法はまだ確立されていません。
欧米に比べると、日本でこの症状の認知度は、現在でも凄く低い状況です。
しかし、日本でも研究は進みつつありまして、最近の研究では「LiD / APD」が、小児の言語発達の遅れの原因の一つであることや、欧米で言われる様な聴覚のみの障害ではなく、発達面の問題を抱える例が多く存在する」事などを指摘しています。
参考:(聴覚情報処理障害の症状を示す小児の学習支援のための検査法および補聴技術の開発 公式ホームページ)LiD / APDって何?
「難聴」との違い
「難聴」とは、音そのものが聞こえにくい状態の事を言います。
・音が耳に入ってから脳に伝わるまでの、どこかの段階で障害が起きることにより、聞こえないまたは聞き取りにくくなる
「聞き取り困難症(聴覚情報処理障害)」は、音は聞こえているのに言葉が聞き取れない状態です。
・音が耳に入ってから脳に伝わるまでの段階は正常に伝達されているけれども、脳に伝わった情報を処理して『内容を理解する』事が障害されています。
「LiD / APD」と診断する為には、聴力そのものは正常である事が前提になります。
「聞き取り困難症(聴覚情報処理障害)」の症状とは
と言う事で、音そのものが聞こえない「難聴」と、音が聞こえる「聞き取り困難症(聴覚情報処理障害)」は別の病気の様です。
では、「聞き取り困難症(聴覚情報処理障害)」では、どの様な症状が出るのでしょう?
「LiD / APD」の場合、いつも聞き取れないわけでは無く「聞き取りにくい環境下にあるとき」に言語として理解することが出来なくなるのです。
聞き取りにくい環境とは、以下の様な時や場所です。
・騒音の中での会話
・複数の人が同時に喋っている状況
・マスクや電話などで口元が見えない状態
診てくれる病院は、やはり耳鼻科?
現時点では、LiD / APD「聞き取り困難症(聴覚情報処理障害)」を、診断する検査方法はまだ見つかっていません。
なので、現状は耳鼻科医でも「聞き取り困難症(聴覚情報処理障害)」を知らない医師が多い病気です。
でも、聴こえと言う事から、最初に診てもらうのは耳鼻科です。
先ずは、耳鼻科で聴力検査を行って下さい。
それは「聞き取り困難症(聴覚情報処理障害)」と言う診断を受けるためには、音が聴こえない「難聴」とは違うと否定する必要があるからです。
次は「聞き取り困難症(聴覚情報処理障害)」と言う診断が出来る病院を探すのですが、現状この症状を診断してもらえる病院がほとんどありません。
なので、大学病院など大きな病院で検査してもらうのが良いですが、大学病院は個人病院からの紹介状が必要となりますので、個人病院では診断や検査ができないと言う事であれば
・「紹介状を書いてもらえるか?」
の相談をしてみましょう。
もちろん、診断ができる病院であれば、紹介状(診療情報提供書)を書いてもらいましょう。
終わりに
新聞とテレビで、この症状のニュースを観てみて「声は聞こえているのに、それを言葉として理解できないのかぁ」と思いました。
テレビでの説明では「発達障害も抱えている可能性が有る」との事でしたので、単なる耳の病気では無い様です。
上にも書いた様に「現状、この症状を診れる病院がほとんど無いのも困ったものだな」と思っています。
ただ、記事を書く為に色々調べたら、もうこの様な子供たちを助けるマークも出来上がっています。
参考:(APDマーク)はてなの耳のコアラくん、知っていますか?
新型肺炎が一段落したと思ったら、新たに見つかった身体の異変症状。
人類は、いつまで苦難を背負えば良いのでしょうか?
参考:(朝日新聞)子どもの1%が「聞き取り困難症」 発達障害との関連も、大規模調査
参考:(ファストドクター)APD(聴覚情報処理障害)ってどういう病気なの? APDの症状 や診断、治療法についても解説!
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記事を読ませていただきました。難聴とは違って話が聞き取りにくいという症状は辛いでしょう。治るならこれで苦しい思いをしなくてすみますね。次の記事を楽しみにしています。
コメントありがとうございます。
私も、12月4日の新聞で初めて知った症状です。
そして、色々調べて記事にしましたが、記事にも書いている様に「耳鼻科医ですら、知らない人が多い」と言うくらいの新しい症状です。
今回の調査を元に、色々と研究を重ねて治療方法を見つけて欲しいものです。