この記事は約 6 分で読むことができます。
こんにちは、翼祈(たすき)です。
保育園などではお昼寝の時間に、スヤスヤ子ども達が眠っています。そんなお昼寝布団に、ある社会問題があるのをご存知ですか?
「保護者が保育園で使う、子どものお昼寝布団を持ち帰ることは当たり前なのでしょうか?お昼寝布団以外にも荷物が多い時はかなり危険です」。神奈川県茅ケ崎市内に住む親御さんから、こんな質問が届きました。
昼寝した時に汗などで汚れてしまう、お昼寝布団の管理すべきは親御さんか保育園かー?神奈川県内33市町村に公立保育園での対応を聞き取ると、公立保育園が1園もない市町村である三浦市、真鶴町、寒川町、開成町、清川村の5市町村を除いた28市町の中で、18市町で親御さんがお昼寝布団を持ち帰っていることが明らかになりました。
なぜお昼寝布団を持って帰らないといけないのか?今回はこの問題で困っている親御さんの声、市などが訴える理由など、この問題について皆さんと一緒に考えたいと思います。
どうしてお昼寝布団を持って帰らないといけないのか?市などに聞くと…
「雨の日は転倒するんじゃないかといつも不安になります」。茅ケ崎市内の公立保育園に次女を通園させる女性Aさんは毎週末に保育園からお昼寝布団を持ち帰り、月曜日に持って行きます。次女の送り迎えには自転車を利用しています。
次女を後部席に座らせ、お昼寝布団は前かごに積みますが、左右にはみ出した状態になってしまいます。水筒が入ったバッグや、保育園での着替えも持って行かなくてはなりません。2022年までは長女の送り迎えもしていて、この時は2人分のお昼寝布団を自転車で運んでいました。
片道およそ10分の道のりで「朝と夕方は自動車の通行量も多く、毎日ハラハラしながら送り迎えをしています。お昼寝布団を持ち帰らないでいい様に改善して頂きたいです」と述べました。
親御さんがお昼寝布団を持ち帰る横須賀市は「毎週末に親御さんにお昼寝布団を持ち帰って頂き、布団干しやシーツの洗濯をお願いしています」と回答しました。鎌倉市は5園の中で1園では、安全衛生面や親御さんの送り迎えをする時の負担から、お昼寝布団の代わりに使用する昼寝用ベッドのコットを取り入れていました。
鎌倉市のそれ以外の4園でお昼寝布団を使用していて、「親御さんによるお昼寝布団の持ち帰りは自由扱いですが、衛生管理の観点から考えると毎週末のお昼寝布団の持ち帰りを推奨しています」と回答しました。
持ち帰りの負担に関連する親御さんからの意見や苦情が届いているかどうかを質問すると、18市町の中で12市町は「意見や苦情は届いていない」と回答しました。
それ以外にも、茅ケ崎市は「特に自転車に2人のお子さんを乗せて送り迎えをするご家庭は、お昼寝布団以外にも荷物が沢山あって、送り迎えがかなり危険と主張する意見があります」、湯河原町も「お昼寝布団のお持ち帰りは、大きな負担なのもあって、保育園の管理にならないか?との意見もあり」と回答しました。
お昼寝布団を保育園で管理している川崎市は「汗やおねしょなどで汚れた時は、シーツは親御さん、それ以外は保育園で洗浄」、横浜市は「委託契約で、お昼寝布団の消毒乾燥を1年におよそ6回実施」と回答しました。
保育園で管理する理由に関して、各市町は「お昼寝布団のお持ち帰りは親御さんの負担が大きいため」としています。大磯町は2022年度からコットを導入し、親御さんからは「お昼寝布団の持ち帰りがなくなったことで、負担が軽減されました」と好意的な意見が届いているとします。
参考:想定外!「お昼寝ふとんも持ち帰り」「指定の服・モノにお金がかかる」「お盆・正月の休園が長い…」みんなの園選びの決め手は? たまぴよ(2023年)
お昼寝布団の持ち帰りに負担を感じる親御さんの声をが上がったことから、茅ケ崎市にある3つの[公立保育園の父母の会]はお昼寝布団を茅ケ崎市側が一括で管理する様に要望を提出し、2022年から交渉を継続しています。
茅ケ崎市では、1園でお昼寝布団の代わりとなるコットを、7園の中で6園で0~2歳児分はお昼寝布団を保育園側が管理し干していて、3~5歳児分は親御さんがお昼寝布団を週に1回持ち帰りして洗濯して、干して貰います。
茅ケ崎市は「小さいお子さんは人数が多いので、干すスペースや作業効率量的にも厳しいです」といいます。
2022年まで[小和田保育園父母の会]の会長を執っていた女性Bさんは、「お昼寝布団を干す手間が保育園側にとって負担だとすれば、初めはボランティアの募集をかけるなど、工夫を凝らせば可能だと思います。お昼寝布団を積んでの送り迎えは、お子さんの安全性にも関わりますし、親御さん側と保育園側が知恵を絞り合い、お昼寝布団のお持ち帰り問題を解決していきたいです」と説明します。
私は知らなかった。
子育ての記事は時々書きますが、私には子どもがいないので、想像で感じた話だったり、記事を読んでみてから、感想を考える時もあります。
お昼寝布団のお持ち帰りの問題はこの参考にした記事しかなかったのですが、調べていくと、以前からお持ち帰りはあり、親御さんの間では暗黙の了解というか、前からあったけど、おかしいなと声を上げられなかったのかもしれません。
同じ子育てでのお持ち帰りの話なら、2022年に書きました、おむつのお持ち帰り、あのことも前から言われていて、今はサブスクなどでおむつのお持ち帰りをしなくても良くなったと、去年書いた当時と、随分世の中が変わって来ました。
お昼寝布団のお持ち帰りは、確かに自転車だと危ないです。こうやって声を上げていくことで、おむつの様に改善していけたらいいなと思いました。
関連記事
noteでも書いています。よければ読んでください。
コメントを残す