『リエゾン』。〜凸凹だって良い、と問いかける発達障害医が主人公のドラマ〜  

リエゾン-こどものこころ診療所-

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

2023年3月10日まで、『リエゾン-こどものこころ診療所-』という、発達障害の医者と子ども達が出て来るドラマが放送されていたのをご存知ですか?

2023年1月20日よりテレビ朝日系・金曜ナイトドラマで、俳優の山崎育三郎さん主演の医療ドラマ『リエゾン-こどものこころ診療所-』が放送されました。ヒロインを松本穂香さんが演じました。

このドラマは、[モーニング](講談社)にて、原作:竹村優作氏、原作・漫画:ヨンチャン氏によって連載中の同名漫画です。現在12巻まで刊行中です。

今回はこのドラマについてと、ドラマの監修に携わった、医師の方のお話についてご紹介します。

あらすじ

本作は、郊外の児童精神科クリニックを舞台に、自らも発達障がいをもつ院長と研修医の凸凹コンビが、発達障がいをはじめ、様々な生きづらさを抱える子どもとその家族に真っすぐに向き合い、寄り添っていくヒューマンドラマ。

画像・引用:山崎育三郎主演、メスを持たない医療ドラマ「リエゾン」1月放送 cinemacafe.net(2022年)

山崎さんは「現在、私自身が子育てで実感していることや感情が重なる部分が多くあって涙が止まりませんでした」と原作漫画を読んだ感想を話し、「佐山は発達障害のことを凸凹と称し、佐山自身も発達障害を抱えている当事者です。医師としては丁寧な語り口でみんなが尊敬する存在ですが、いつもは抜けているところもあって、色んな一面が垣間見られる魅力的な役です」と自身の役を説明しました。

松本さんは役柄について「目の前で見えたことに、とにかく真摯な気持ちで見つめ合える女性で、とても魅力溢れる人です。私も正面から作品を見つめ合っていきたいと思います」と述べます。そして、「この『リエゾン』では、志保が自分自身のADHDと対峙して成長する様子が描かれますが、私も彼女みたいに、作品に励む中で自分自身と改めて見つめ合って、毎週、観て下さる人の癒やしとなり、ほっこりするドラマを作っていきたいです」とメッセージを届けました。

ここからはドラマ『リエゾン』の監修に携わった医師の方について、ご紹介します。

ドラマ『リエゾン』の監修者が関連の医療本を出版

主人公が児童精神科医のテレビドラマ『リエゾン-こどものこころ診療所-』を監修する医師の男性が、原作の関連書籍【凸凹(発達障害)のためのおとなのこころがまえ】を出版しました。2023年1月20日から全国にて放送されたドラマに併せ、発達障害児の子育てに関して考えてしまう親御さんへ声援を届けます。

男性は児童相談所や児童養護施設で臨床経験をしていたこともあり、原作の連載初期に監修の委託を受けました。原作のリアルな発達障害児の描写は話題を集め、累計120万部を超える大ヒット作の仲間入りをしました。

男性の著書はドラマの原作と同じ講談社刊から出版されました。「この本を多くの人に届けるためには内容の分かりやすさもとても大事です。出版に当たり編集者の意見を聞いて、学ぶシーンが多くありました」。「医療における現場では少し古く感じる表現の仕方」とする「凸凹」をあえて書籍名に入れたことで、原作のコマも転載することで読みやすさを追求しました。医学的な育児や解説、学校生活へのアドバイスだけではなく、「ご両親って凄いんだよ」との想いを尊重しています。「当たり前なことを最低限繰り返しているだけですよ」と謙遜しがちな親御さんには、「その繰り返しはとても素晴らしいことですよ」と優しい声で包みます。

男性自身、兵庫県姫路市の淳心学院中高から愛媛大医学部に進学しましたが、大学に行きたくない日も多くあって、2年間留年をしました。2022年には経営学修士(MBA)の資格も得ましたが、「挫折も何度もしましたし、全然僕はエリートではありません」と回顧します。

2022年7月には、常勤をする病院のないフリー医師としての暮らしに区切りを付け、同姫路市内で勤務医として働いています。「これからは中西播の子育て環境をより良くする取り組みに注力していきたいです」と力を込め、教員向けの研修やインターネットでの情報提供を継続しています。

著書はB6判192ページ、1650円。

参考:発達障害=凸凹の子を育てる親ってすごい! TVドラマ「リエゾン」監修の医師、関連書籍を出版 神戸新聞NEXT(2023年)

ドラマを観て、

山崎育三郎さんは、初めて舞台というものを観に行った時の年にあった、イベントで一緒にチェキ会で写真に写りました。それまでチェキ会というものには全く参加しなかったのですが、育三郎さんの柔らかい雰囲気と歌声が好きで、最初で最後のチェキ会に臨みました。

その時に「今度舞台観に行きます」と言うと、「嬉しい、ありがとうございます」と言われたので、1回だけ観に行く回数を増やしました。

そんな私がドラマが放送終了まで知らなかったことを後悔しました。内容を知って、TVerで第1話を観ましたが、かなり面白かったです。脚本(ほん)も良いし、原作も忠実に再現しているのだろうと感じました。

松本穂香さんのADHDの仕草、本当に当事者の様でした。落ち着きがないところ、バタバタと足を動かすところ、忘れ物をするところなど、本当に俳優さんって凄いなと感じました。

このドラマには実際に持っている発達障害の子ども達も出演していると聞きました。それだけ第1話だけとはいえ、リアルさを感じました。

気付くのが遅くなったので、後は最終回しか無料では観れませんが、いつか第2〜7話も観たいと思います。それくらい第1話だけでも引き込まれた作品でした。

参考サイト

noteでも書いています。よければ読んでください。

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2 件のコメント

  •  『リエゾン』は、確かに高い専門性に裏づけされた細かい対応場面の描写には学ぶところが多かったと思っていますが、医師が主人公であることもあり、医学モデル的な視点にいくつか問題を感じました。一方、昨年6-7月にフジテレビ系で、やはり発達障がい者への対応問題について、当事者の妻を定型発達者の夫が伴走型で理解し、支援していこうとする様子を描いた『僕の大好きな妻!』も優れた作品で、ネット配信が行われていますので、こちらもぜひ御覧ください。https://www.tokai-tv.com/bokutsuma/

    • 堀田哲一郎様。
      お読み頂きありがとうございます。

      リエゾンはそうなんですね。私は発達障害の専門医を観たことがないので分かりませんでした。
      今までの主治医も専門医ではなく、精神科全般の先生しかいなくて、かつ最近は主治医が1年で異動などで変わるので、お互いをどんな人か輪郭が掴めないまま主治医が変わってしまうので、大変です。

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    左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎、右手人差し指に汗疱、軽く両膝の軟骨すり減り、軽度に近いすべり症、坐骨神経痛などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。