メタバ塾・カタリバ等メタバースで過去最多の不登校を支援する取り組み

不登校 メタバース

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

2022年10月27日に文部科学省が公表した調査によりますと、全国の小中学校での不登校の子ども達を併せた「長期欠席者」の数が、過去最多となる約413,750人(その中で不登校の子ども達は約24万人)に上りました。

「長期欠席者」の数は、9年間連続して増加傾向で、2022年に入って、昨年の2021年の調査から約13万人増え(その中で不登校の子ども達は約5万人増加)、過去最大の増加率となりました。

不登校を併せた長期欠席の子ども達の数が増加傾向の中で、不登校の子ども達を支援する「教育支援センター」が置かれている日本の自治体は全国の約6割程度で、実際に「教育支援センター」に通っている不登校の子ども達は10.3%に満たないとされます。

そんな不登校の子どもたちの支援に、自宅から支援を受けられる『メタバース』を使った取り組みが有効なのをご存知でしょうか?

今回はこれまで3つ記事を書いて来た『メタバース』が不登校の子ども達への支援も取り入れていると知り、不登校×『メタバース』に絞った記事をお届けします。

2022年12月中に東京でメタバース内で不登校の子ども達の支援を開始

東京都教育委員会は2022年12月2日、不登校などサポートが必要となる子ども達が『メタバース』で交流や学習が可能な【バーチャル・ラーニング・プラットフォーム】をスタートさせると発表しました。新宿区教育委員会と提携しながら、2022年12月中に同新宿区内に住む小中学生約30人を対象に実証実験を行います。

子ども達の居場所を提供することが主な目的で、オンライン会議システムを使用しての授業など学習支援にも繋げたい狙いです。

【バーチャル・ラーニング・プラットフォーム】は、

不登校などで通学が出来ない子ども達向けのフロア、

来日したばかりで日本語がまだ理解が難しい子ども達向けのフロア、

みんなの共有フロア―の3つです。

子ども達は各自アバターを作成し、『メタバース』内を自由に動き回り交流を深めたり、教員や支援員のアバターに相談も持ちかけられます。
チャット機能だけでなく、顔を見ながら話すことも出来ます。

対象は小中学生となり、学習や相談は教職員が担当します。東京都教育委員会は2023年春以降、他の区市町村にも【バーチャル・ラーニング・プラットフォーム】を拡大していく方針でいます。

参考:不登校の子供らにメタバースで交流や学びの場提供へ 東京都教委 毎日新聞(2022年)

2022年6月24日よりオンライン家庭教師「メタバ塾」のサービス開始

東京都渋谷区にある株式会社Flourishingでは、2022年6月24日(金)よりゲームと『メタバース』を使った不登校に特化したオンライン家庭教師「メタバ塾」https://flourishing.jp/metavajuku) のサービスを始めました。

小中高生までが対象で、「興味関心の追求」や「新しい選択手段を見つけること」を介し、新しい一歩を歩むきっかけを支援します。

「メタバ塾」のコンテンツで、外出同行や農業体験のサービスもあります。

「メタバ塾」は不登校の子ども達が対象の『メタバース』とゲームをコラボさせたオンライン家庭教師となります。不登校を経験した人や、ゲームへの造詣が深い講師が授業を担い、不登校の子ども達に挑戦や学びをサポートします。

親御さんには授業のレポートを介し、子ども達の家庭とは違う姿や第三者である講師から伺えた関心や得意、成長などを発信していきます。

また、不登校を経験した人や支援者、不登校の子ども達の親御さんにヒアリングを実施した結果、通学出来ない状況では勉強だけではなく「体験格差」と呼べるものが存在することが分かってきました。

不登校状態である子ども達が居場所サポートを受けられるフリースクールへの通学も難しく、ゲームの中で社会と結び付いている実態も表面化しました。

Flourishingは教材をゲーミフィケーションにはせず、ゲームを教材化することを掲げました。ゲームや『メタバース』が唄う「世界のルールを完成させることが可能」な性質は頭の中の想像を実現させたり、主体となる学びを推し進めます。

さらに「体験格差」の解消と新たな一歩を歩むきっかけとなるべく、『メタバース』とゲームを学びのベースとした「メタバ塾」が産声を上げました。

自宅からネット上で授業や受験対策が行われるサービスは沢山ありますが、ゲームを使った学びを推し進める珍しい取り組みです。

画像引用・参考:不登校専門のメタバースとゲームを活用したオンライン家庭教師「メタバ塾」が6月24日(金)より提供開始。 PR  TIMES(2022年)

「メタバ塾」で活用する教材の例を挙げると、「Minecraft教育版」「Roblox」「Fortnite」などです。子ども達の関心や活用するテーマに対応して、他にも様々な教材を活かします。

「Minecraft教育版」を使用してAIを完成させながら仕組みを勉強したり、元素を生み出すことで化学反応の勉強も出来ます。「Roblox」では3DCGや制作物、ゲーム制作などでの収益化などの勉強も可能です。子ども達の関心をメーンに置くことで主体的な学習を支援しながら自分で想像し、選択する源を育てていきます。

2022年11月9日にNPOカタリバ、「メタバースでの不登校支援」の最前線セミナーを開催

東京都杉並区にある認定特定非営利活動法人カタリバは、オンライン不登校サポートプロジェクトの活動から見えてきた経験をベースに、官民連携での『メタバース』を使って、不登校の子ども達のサポート施策の可能性を見出す催しを 2022年11月9日(水)に開催しました。

同カタリバは2015年から不登校になっている子ども達へ向け、家庭訪問や居場所のサポート、学習支援などの支援を提供してきました。

2021年からは不登校の子ども達へネット上の勉強出来る環境(room-K)や、不登校のお子さんを持つ親御さんが悩みをネットで相談可能な窓口を設立し、ネットを使用した不登校サポートプロジェクトを始動し、日本の各自治体と協力し活動を行って来ました。

広島県との協力事業では、教育委員会に「個別サポートに最適な学習担当」を設置し、同広島県内12市町に不登校SSR(スペシャルサポートルーム)推進校を設けるなどの日常なサポートと同時進行で、同カタリバが携わるネットの勉強する居場所「room-K」を導入しました。

同広島県の教育支援センターを「SCHOOL”S”」と名付け、アクセスした子ども達が「room-K」を使用することで、個人の状況に対応する学習のサポートを実現させます。

また埼玉県戸田市との協力事業では、同戸田市が独自に実施して来た不登校サポート「戸田型オルタナティブ・プラン」の施策から漏れていた、「外に出ることも出来ない子ども達」にも居場所を提供する為に、「room-K」を導入させ、ネットでのサポートにスタートしました。

同カタリバにおいては、これからも他の自治体とも協力事業にすることで、日本各地の様々な状況に置かれた子ども達に歩み寄り、勉強する居場所の選択肢を拡げていきたいと思います。

画像引用・参考:NPOカタリバ、官民連携での「メタバース空間を活用した不登校支援」の最前線セミナーを11/9に開催 PR TIMES(2022年)

私もメタバースがあったら、

メタバースは最近のものなので、私が学生の頃は勿論存在しませんでした。

私は何度も記事に書きましたが、大学時代不登校になり、そのまま中退しました。

あの時友達もいなかったので、そんな状況でも、頼れる人もいなかったですね。

今回の記事は小中学生が対象のものが多いですが、私が大学時代にメタバースがあったら、勉強することも続けられていたのかなー、と思いました。

今はライターで記事を毎日書いているのでそれはそれで満足していますが、やはり最終学歴が中退で終わるのがやっぱり悔しくて。

こうやってライターの学びとは違う、何かを学んでみたいという気持ちはずっと消えません。いつかこの気持ちが満たされる日が来て欲しいですし、これからも日々毎日を振り返り、学び続ける姿勢は持っていたいなといつも思っています。

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不登校の子どもたち 新たな居場所は“メタバース” NHK(2022年)

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も2交代制で担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。