難聴の種類と補聴器の進化

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こんにちは、金次郎です。

 私が難聴になり補聴器装用者になったのは、新卒で入社した会社での長時間労働による過労とストレスからです。
 最初の頃は「少し耳の聞こえが悪いな?」と言う事で、会社の保健婦さんに相談して補聴器を扱っているメガネ屋さんに行き、聴力を測った上で「あなたの現在の聴力なら、このくらいの軽い補聴器で良いでしょう」と言う事で着け始めました。
 しかし、やはり耳鼻科でキチンと聴力検査をしたうえで、耳鼻科医の指導のもとで補聴器を着けるか着けないかを判断してもらった方が良いです。

それは、治療で治る難聴も有るからです。

 難聴の種類

 難聴ににも色々な種類が有ります。

感音性難聴

 音の振動を電気信号に変換するのが内耳ですが、その信号を脳の中枢に伝える神経あるいは、脳に生じた障害のために起こる難聴です。加齢による難聴も感音性難聴の一種です。

伝音性難聴

 中耳炎等で鼓膜に穴があいたり、耳小骨(鼓膜と内耳をつなぐ小さな骨)の動きが悪くなるなど、外耳および中耳の部分に生じた障害のために起こる難聴です。

混合性難聴

 上記、感音性難聴と伝音性難聴の両方の原因をもつ難聴です。

 私は、1番上の感音性難聴です。

参考:(リオネット補聴器)聞こえのしくみと難聴の種類      

補聴器の種類

 補聴器は大きく分けて、2つのタイプが有ります。

気導補聴器

 内蔵されているマイクロホンが音を拾って大きくしイヤホンを介して外耳道から伝える補聴器です。
 ・耳の中に入れる(耳穴型)
 ・耳にかける(耳かけ型)
 ・補聴器本体をポケットに入れて使用する(ポケット型)
 と様々なタイプの補聴器があります。
 ただ、これらの補聴器は耳穴をふさぐ為、音がこもるという欠点があり、こもり感が気になる
 場合は耳穴を完全にはふさがない「オープン型の補聴器」も有ります。

骨導補聴器

 頭蓋骨を振動させることで、音の信号を耳の奥の内耳から脳へ伝える補聴器です。
 昔は、メガネ柄の部分に振動する部品をつけて頭蓋骨を振動させるものがメインでしたが、今は
「耳かけタイプ」のものも有ります。
 中耳炎や耳硬化症など、鼓膜や鼓膜の振動の信号を内耳に伝える耳小骨などの異常によって引き
起こされる「伝音性難聴」の方に使用されています。

参考:(MedicalNote)補聴器       

高性能化する故に高額化する補聴器

 補聴器も技術の進歩と共に、高性能な補聴器がどんどん出て来ています。
 私が着け始めた時は、ただ単に音を増幅するだけの簡単な物でしたが、今着けている補聴器は
「突然大きな音がしたら、鼓膜を守るために瞬時に電源をオフにする」機能がついています。

 また最近は、完全防水型の補聴器も出てきており、補聴器を着けたまま「お風呂に入ったり水泳したり出来る」タイプの物が有ります。
 更に、充電式の補聴器も有り「夜寝ている間、充電機にさして置けば24時間機能する」物もあり、電池交換の手間が省けますし「そろそろ電池が無くなるな」と言う心配をしなくても良くなります。

 ただし、高性能になって行く分、値段も高額化しています。
 私が最初に着けた補聴器は1個5万円ほどでしたが、聴力の低下により出力の高い補聴器に買い替える度に値段も上がって行きました。
 今着けている左耳の耳掛け式は12万円で、新しく購入した右耳の耳穴式は23万円もしました。
 上で紹介した最新の完全防水充電式補聴器は48万円もしますし、難聴の度合が酷い人などに使うハイパワー補聴器で1個60万円近くする補聴器も現在はあります

 補聴器に限らず、障害関係の器具は補助が出る場合がありますので、お店で作成してもらった見積書を役所の福祉課に持って行き相談しましょう。
 私の場合、左耳の補聴器は全額補助になりましたが、右耳の補聴器を作った時は「左右合わせると1人分の補助予算を越えてしまいます」との理由で補助は出ませんでした。

参考:(PHONAK)完全防水充電式補聴器

   (ReSound)充電式補聴器      

補聴器を着けている有名人

 補聴器と言うと高齢者の物と言うイメージがあるかもしれませんが、ストレスフルな現代は老若男女問わず耳を悪くする可能性が有りますし、大音量で音楽を聞くのも耳を悪くします。
 現代の補聴器は、小型高性能化しているのでパッと見て補聴器を着けている人なのか分からないです。
 有名人で補聴器を着けている人を見てみましょう。

・麻生太郎:政治家
・細田博之:政治家
・田原総一朗:ジャーナリスト
・鳥越俊太郎:ジャーナリスト
・さいとう・たかを:漫画家
・嵐山光三郎:作家
・三浦雄一郎:アルピニスト
高木ブー:ミュージシャン・コメディアン
・宇崎竜童:ミュージシャン
・松崎しげる:ミュージシャン
・山本譲二:ミュージシャン
・井上順:ミュージシャン・俳優
・梅沢富美男:俳優
・ロナルド・レーガン:第40代アメリカ大統領
・ビル・クリントン:第42代アメリカ大統領

 やはり、大音量の中で歌うミュージシャンが多い様な感じがしますね。
 また今は完治している人で、堂本剛さんや浜崎あゆみさんも一時期、突発性難聴に罹っていました。

参考:(MILACS)補聴器をしている著名人一覧      

終わりに 

 私は疲労やストレスから難聴になってしまいましたが、最近電車に乗っていてイヤホン型スピーカーを着けてスマートフォンを見ているいる方を多く見かけますが、これらの方も「ボリュームに気を付けないと『イヤホン難聴』になる可能性が有るから気を付けろぉ~」と思いながら見ています。
 下記、記事は私が去年9月に書いた記事です。

ヘッドホン難聴(イヤホン難聴)って、知っていますか?

 色々な病気や障害は、苦労を伝えてもその障害になった人にしか苦労は理解しがたいと思います
 補聴器装着の私は、お風呂に入る時は補聴器を外して着替えの上に置き、寝る前は補聴器から電池を取り出して、補聴器本体は乾燥機に入れたりと気を使います。
 また、電池が切れる1時間程前に「そろそろ電池が切れますよぉ~」のお知らせアラームがなりますので、交換電池を用意します。
 電池の寿命は使用していると大体分かって来ますので、卓上カレンダーに印を着けており「そろそろだな」と、交換電池を手元に置いていますし外出時と重なった時は電池を携帯していきます。
 障害を持っているだけでハンデですが、健康な人よりもやらなきゃいけない事や気をつけなきゃいけない事があると言うのも障害者故の苦労の種です。          

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