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世間では、もっぱら新型コロナのニュースで溢れている。そんな新しいウイルスの脅威に怯えていた私に、聞いたことのあるような病気の名前が意外なところから、知らされました。
定期的に通っていた医療機関の主治医が「肺結核」を発病したいう電話が、同じ医療機関の看護師からかかってきたのです。
「肺結核??」電話で伝えられても私の頭の中は、はてなでいっぱいになるだけでした。
電話で伝えられたのは、数ヶ月前から主治医の体調が悪く、休養していたこと、発症の時期は言われなかったですが、どうやら患者の私が「接触者」にあたるので、市の保健所から改めて連絡があり、指示にしたがって結核の検査を受けてほしいとの事でした。
新型コロナで騒がしい中、「結核なんていつの時代の病気?」と思いつつ、「結核」とは一体なんなのかを調べてみました。
肺結核とは?コロナとの違い
「肺結核」と聞いて、まず思い浮かんだのが、戦前や昭和の時代の病気で、時代劇なんかで、「結核」と言われるとまるで不治の病のようにあつかわれていることでした。
結核とは
結核は、結核菌によって発生するわが国の主要な感染症の一つです。毎年新たに1万5000人以上の患者が発生しており、世界的にみても日本はまだ結核の低まん延国ではありません。
いわゆる空気感染を起こし、一般的には肺の内部で増えて、咳、痰、呼吸困難等の症状を呈することが多いですが、肺以外の腎臓、骨、脳など身体のあらゆる 部分に影響を及ぼすことがあります。また、結核菌に感染した場合、必ずしもすぐに発症するわけではなく、体内に留まったのち再び活動を開始し、発症することがあります。
症状を調べていくと、まるで新型コロナの症状だなと思いました。
特に、咳、痰、呼吸困難などの症状が新型コロナと全く一緒なので、違いはなんなのだろうと気になりました。
決定的な違いとは?
肺を中心に多臓器へ侵入し、破壊していくから似てると思うかもしれないけど、結核は細菌(バクテリア)で新型コロナはウイルスという違いがある。
細菌(バクテリア)は生物(細胞がある)ですので、動物や人の中に入らなくても増殖が可能です。納豆菌みたいに人体に良い影響を及ぼす細菌もある。ウイルスは細菌よりも体が小さく、細胞を持たないので、人や動物の体内の細胞に寄生しないと増殖して生きていけないという違いがある。
治療法の違い
細菌(バクテリア)には抗生物質が有効ですが、ウイルスにはインフルエンザウイルスの治療薬である、タミフルなどの抗ウイルス薬が有効となります。
なのでコロナの治療にタミフルが使われる事があるのです。
結核の場合は、治療は長く6ヶ月もかかってしまいます。その間、抗結核薬の内服しないといけません。
治療は6ヶ月(2ヶ月治療したら2種類の治療薬に減ります)間と長く、途中でやめずに治療終了までしっかり続けます。 治療が中途半端になると薬剤耐性結核となり、薬が効かなくなってしまいます。
私は6ヶ月という治療期間が必要なことを知り、一気に不安感でいっぱいになり、しかもタイミングも悪く、数日前から喉の痛みと、咳がでる症状がでており、風邪だと思っていたのですが、結核かもしれないと考えるようになったのです。
保健所からの連絡、検査と注意事項
医療機関からの連絡のあと、すぐに保健所から説明の連絡があり、
①指定された病院で結核の検査を受けること。(住んでる地区で決まっている?)
②検査費用は、負担してもらえるけれど、病院までの交通費は出ないこと。
③病院には自分で連絡して予約を取ること。
の3点が説明されました。
検査は、主に血液検査と胸部レントゲンの2点。まず保健所から専用の用紙が送られてくるので、それを持って病院に行ってください。とのことでした。
その際に言われたのが「結核は感染者に接触したからといって、必ず発症して他人に感染するわけではないので、普段通りの生活をして下さい。」と言われ、少しホッとしたのと同時に、「本当に感染しないのか?」という事がどうしても気になり、何度も大丈夫ですか?と尋ねてしまいました。
保健所の方には、「たとえ結核に感染したからといって、発病しないと他人には感染しないし、特に今は“コロナ対策”で常にマスクをしている生活なので、より安全です。」と言われました。
そう言われ、マスクをしている生活が安心材料となって、私の結核への不安はなくなりました。
しかし、喉の痛みと咳の症状があるので、早めに指定病院の予約をとることにしました。
その2日後に病院の予約がとれたので、きちんと検査をする事ができ、病院の先生にも、「喉の痛みや咳は風邪ですね。」と診断してもらうことができ、風邪のお薬ももらえたので、飲んでみるとすっかり咳や喉の痛みはおさまり、私の症状は結核ではなく、風邪だったんだと安心しました。
感染しないために
今回の件で学んだのは、日頃からの感染対策が大切だという事です。
今は、新型コロナが猛威を奮っているので、常にマスクをして、部屋の換気などの対策がとられていたので、感染することはほとんどなかったですが、もしコロナがなかったら場合でも、咳が2週間以上続く場合は、医療機関へかかることと、定期的な健康診断を受ける、咳がでる時は、咳エチケットを守ることが感染しないためにできる事だと思います。
そしてマスクをすることによって、例年よりもインフルエンザの流行がグッと減っているという情報もあります。
感染予防にマスクがどれほど大切なのかがわかります。
決して過去の古い病気ではないのが“結核”です。
皆さんも咳が続く場合、コロナ感染もありますが、結核かもしれないと思ってもらうと私のような接触者が増えることが予防できると思います。
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