飛びぬけた才能、「ギフテッド」~文部科学省が支援へ~

勉強をする少年

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はじめに

「ギフテッド」と呼ばれる子供たちのことをご存知ですか?

突出した才能を持ち、しかしその才能により、周りと馴染めず困難を抱えるギフテッドも少なくありません。

そんなギフテッドと呼ばれる子供たちのために、国が支援へと乗り出しました。

文部科学省が「ギフテッド」の支援へ

ギフテッドの中には、数学力、記憶力や言語能力などが優れている反面、こだわりの強さや注意力の偏りなどを併せ持つ子供もいると言われています。

周りとは突出した才能を持ったゆえに、いじめを受けたり、授業が退屈で不登校になったりする事例があり、こうした子が学校生活になじめるよう、文部科学省は有識者による会議を昨年6月に立ち上げ、支援策を検討してきました。

ギフテッドとは?

アメリカ教育省は「ギフテッドとは、同世代の子供と比較して、突出した知性と精神性を兼ね備えた子供のことである。」と1993年に定義している。

ギフテッドにおける高度な知的能力と精神性は、誕生時点から生涯にかけて見られる。

ギフテッドは知性や精神性のどちらかのみが発達しているということはなく、生まれ持った高い知的能力と共感的理解、深い洞察力などの豊かな精神性を、個々が育った環境や教育環境に依存することなく兼ね備えている。

必ずしも学習能力が高いとは限らない。

また、欧米、日本はいずれもIQ検査により発見されるケースが最も多い。

日本の文部科学省は対象となる児童生徒のイメージが論者によって異なることから「ギフテッド」の語を用いず「特定分野に特異な才能のある児童生徒」と表記している[1]。

引用:ギフテッド – Wikipedia

 

動画引用:ギフテッドとは?ギフテッドな児童の現状

カナダで実際にギフテッド教育を受けた日本人

では、実際にカナダでギフテッド教育を受けた大川翔さんのお話を紹介したいと思います。

大川さんは、9歳でカナダ政府にギフテッドと認定され、14歳でカナダの高校を卒業し、大学に合格、18歳で学士号、21歳で修士号を取得しました。

現在22歳で、カナダ・ブリティッシュコロンビア大学(UBC)の大学院で博士号を取得すべく研究を続けている大学院生です。

カナダで育った大川さんは、9歳の時に学校から「翔は、ギフテッドではないか?」と言われたことがきっかけで、ギフテッドの検査を受けました。

そのころの大川さんは、勉強に突出しているという訳ではなく、クラスのイベントなどで積極的に動く大川さんを見て、勉強面だけではなく、そういう創造力というか、何か物事を新しくクリエイトしていくところを見て、担任の先生が、ギフテッドかもしれないと判断したのではないかと、大川さんは語っています。

カナダのギフテッド教育とは?

ギフテッドプログラムには、学校単位のものと、教育委員会単位のものの2種類があります。

どちらも、普段のクラスとは違い、何かしらの新しいチャレンジができる場所、という感じです。

例えば小学校の頃でいうと、シェークスピアを原文で読んだり、イギリス発音をまねて練習したり、実際に劇を他の学校の生徒たちの前で演じたり、みんなでプロのシェークスピア劇を見に行ったりもしました。

そのほかにも、数学コンテストの準備のための講義を受けて、仲間で解き方を発表し合ったり、ウソ発見器を作ったり、現役の大学教授や作家の先生の話を聞きに行く、なんていうのもありました。

クイズ大会や、それぞれに物語を書いて発表し合うということもあり、結構楽しかったです。高校時代は、仲間で議論したり、ライティングをしたりしていました。

と大川さんは語っています。

日本の今後の支援とは?

では、日本での「ギフテッド」への支援は、どうなるのでしょうか?

有識者会議は今年の7月に、

ギフテッドへの支援内容
  1. 特異な才能のある児童生徒の理解のための周知・研修の促進
  2. 多様な学習の場の充実
  3. 特性を把握する際のサポート
  4. 学校外の機関にアクセスできるようにするための情報集約・提供
  5. 実証研究を通じた実践事例の蓄積

などを支援策の柱とする提言素案をまとめました。

カナダのようにとは、いかないかもしれませんが、これから日本も「ギフテッド教育」に力を入れることで、子供たちの才能を更に伸ばしていくことができる未来が訪れるかもしれません。

 

参考記事

飛び抜けた能力、なじめない学校 文科省「ギフテッド」の子を支援へ(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース

「9歳でギフテッド認定」天才はどう勉強してきた? 「ギフテッド教育」日本と海外では何が違うのか

 

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TANOSHIKAライター。うつ病、AC(アダルトチルドレン)、機能不全家族育ち。現代詩を勉強中です。セクシャルマイノリティ当事者。読みやすい、わかりやすいをモットーに様々な記事を書いていきます。