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HPSと呼ばれる人々
「気を遣う」という言葉をご存知ですか?辞書には、
配慮する。心を配る。一般的には「気を遣う」と表記する。気遣い。
と明記してあります。
そんな気を使いすぎる性質を持つ人のことを「HPS」と呼ぶ場合があります。
HPSとは?
HSPは、英語ではHighiy Sensitive Person(ハイリ―・センシティブ・パーソン)といい、「ひといちばん繊細な人」という意味です。この頭文字を取って「HSP(エイチエスピー)」と言います。
これは1990年代のはじめに繊細な人について研究していたエレイン・アーロン博士によって付けられた「人の気質」を表す名称です。
アーロン博士によると、先述の通り、5人に1人、人口の20%がHSPだと言います。
「繊細さ」は生きるものすべてが生存本能「生き残るための戦略のひとつ」であると考えられています。
HPSの主な症状
HSPは環境や性格などの後天的なものではなく、先天的な気質、即生まれ持った性質であることがわかっています。
HSPには、特徴的な4つの性質「DOES(ダズ)」があります。
■ D:Depth of Processing/深く処理をする
簡単に結論の出るような物事であっても、深くさまざまな思考をめぐらせる
■ O:Overstimulation/過剰に刺激を受けやすい
刺激に対する反応が強く表れやすく、疲れやすい
■ E:Emotional response and empathy/全体的に感情の反応が強く、共感力が強い
他人との心の境界線が薄く、相手の感情の影響を受けやすい
■ S:Sensitivity to Subtleties/些細な刺激を察知する
他の人が気づかないような音や光、匂いなど、些細な刺激にすぐ気づく
HSPとは人よりも感度の高いアンテナを常に張っている状態なのです。
このとても感度のいいアンテナは、相手の小さな言動や仕草で、気持ちを理解することができたり、様々なものに深く感動できたりしますが、その反面様々なことを敏感に感じ取り過ぎることで、ストレスの要因になります。
HPSと上手に付き合う
光や音など、外からの刺激に敏感すぎる場合は、アイテムを活用して、刺激を和らげてみましょう。
[視覚]
周りが見えすぎないようにメガネをかける、メガネの度を下げる、寝るときにはアイマスクをする
[聴覚]
イヤホンをして好きな音楽を聴く、耳栓を付けて雑音をシャットアウトする
[触覚]
肌触りのいい素材の服、締め付けすぎず、心地よいと感じるものを身に付ける
[嗅覚]
マスクで鼻を覆って隠す、お気に入りの香りのアイテムを持ち歩いて時々香りをかぐ
例えば、他人と同調しやすく、相手がしてほしいことを敏感に受け止めて疲れてしまいがちなら、周りの人間と少し距離をとってみましょう。
聞きたくない話は聞かない。苦手だと感じる人と仲良くする必要もありません。苦手を感じる相手とは距離を置き、楽でいられる人間関係を大切にするようにしましょう。
参考:心が疲れやすくて生きづらい…それは「HSP」かもしれません | 睡眠・休息・メンタルケア | サワイ健康推進課
最後に
私もHSPなのかもしれません。
周りの目が気になったり、他人が自分をどう思っているのか。
他人に自分をよく見せたい。という思いがとても強く、そのためとても疲れてしまう場面があります。
相手が言ったちょっとした言葉がいつまでも心から離れずに苦しむこともあります。
そのほかにも、HSPに当てはまることが何点かあり、私は「繊細な人」なんだと思うことがあるからです。
統計的には人口の15%〜20%。5人に1人があてはまる『性質』であり、稀ではありませんが、裏を返せば、約8割の人はこの性質にはあてはまらないため、HSPの特性は共感を得ることが難しく、HSPでない人たちとの差に自己嫌悪を感じることや、まわりに合わせようと無理をして生きづらさを感じやすくなる性質といえます。
引用:HSP(Highly Sensitive Person)ハイリー・センシティブ・パーソン | 仙台の心療内科・精神科・美容内科マドレクリニック
私も、人間関係に疲れて一度断捨離をしたことがあります。
その経験からも、無理をせず自分らしく生きることが大切なのかもしれません。
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参考サイト
田村淳さんも公表した「HSP」とは? | 精神保健福祉士ブログ
HSP(Highly Sensitive Person)ハイリー・センシティブ・パーソン | 仙台の心療内科・精神科・美容内科マドレクリニック
心が疲れやすくて生きづらい…それは「HSP」かもしれません | 睡眠・休息・メンタルケア | サワイ健康推進課
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