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依存的な性格はアダルトチルドレンなのかも
問題解決の糸口を模索するより、人に過度に頼ってしまう。結果、共依存に陥ったり、お酒、ギャンブルに逃げたり、自分で自分を傷つけてしまう人の多くがアダルトチルドレン(以下AC)だと言われています。ほかに、自己表現することにためらいを覚えたり、自己評価が低すぎる人もそうだと言われています。
元々、アルコホーリック(アルコール依存症)の親元で育つという子ども時代を送った人たちの意味だったのが、今では全般的に機能不全を抱えた家庭で育った人のことをACと呼ぶようになりました。困難を乗り越えてきた人たちという意味で、精神科医の斎藤学先生はトラウマ・サバイバーズという言葉を使っていらっしゃり、それにACも含まれます。
ACの人は、人が怒っていると怯えてしまったり、意見を堂々ということにためらいを感じやすいのも特徴です。私necoも治癒の過渡を辿っているACです。以前は、行き過ぎた責任感と常に低い自己評価から、「生きづらさ」を感じていました。今は1人の大人として全体性(心身ともに整っている感じ)を保ちながら暮らせています。なぜ、そこまで回復できたのか、今日はそのお話です。
友人へのメールから生まれたきっかけ
共依存になってしまった結婚時代→離婚を経て、うつの症状がひどくなり、塞ぎ込んでばかりの日々を送っていました。そんな時、いつもそっとそばにいてくれるような友人にメールを送り、悩みを半分も言わないくらいの所で、「ミーティング行こう」と誘われたのです。そのミーティングが、EA。イモーションズ・アノニマスというものです。EAは、元々アルコール依存症から立ち直る人たちに向けて立ち上げられたアルコホーリックス・アノニマス(AA)の感情障害編です。
そこは、名前をニックネームで語り、テキストを皆で読んだ後、自分の順番が来たらその時話したいことを話すというものでした。自分が言うことに誰かが感想を述べたり意見することのない、問わず語りの形式で進んでいくのです。アノニマスという言葉には無名、匿名性という意味があり、固有名詞を使わないのも、私にしっくりきました。
辛かった離婚や、過去に受けたイジメ、家庭内での言葉の暴力などの話を呟くように話している自分がいました。メンバーの皆は、子育ての悩みや、彼氏との共依存について話していました。そこにあるのは無言の許容感。落ち着いた雰囲気の中で、辛い思いを吐き出しました。
経験、力、希望を分かち合うということ
ミーティングに通い始めてしばらく経った頃でしょうか、メンバーの話が自分のことのように感じたり、自分は何を話して人にどう思われているのかなどを考えるようになりました。12のステップというものを元に書かれたテキストを読んでいくのですが、何回も読み、自分にフィードバックさせ、ああ、これはこうだな、あれはまだまだだななどと考える時間も増えました。
このように、内省的な時間を持つことにより、次はこの話をしてみよう、となり、ミーティングが心の拠り所になっていることに気づいたのです。そして、週に1回行われているこのミーティングが一週間のペースを作ってくれました。何よりも大きかったのは、悩んでいる人が他にもいて、私1人じゃない、ということに気づき、支えられたことでしょうか。
特にACの場合、内に感情を留め過ぎるため、同じような悩みを裁くことのない仲間と共に語り、シェアできたことにより、自分の中に空いた穴が埋まっていったことが、私に全体性を持たせてくれ、常に持っていた「恥」の感覚がなくなっていくのを感じられたのです。
ミーティングあれこれ
私が通っていたEA以外にも、アダルトチルドレン・アノニマス(ACA)という集まりもあります。こちらもEA同様に、12のステップに基づいた内容です。
「私は人に認めてもらいたがり屋で、自分のアイデンティティがよくわからない」
「人生を犠牲者の視点から見ている」
「悪夢のような子ども時代から感情を抑え込んできて傷ついている」
「見捨てられることを恐れ、人との関係が切れなように何だってする」
このような悩みを抱えている人なら誰でも最寄りの会場に足を運んでみてください。きっと悩みの解決の糸口が見つかるはずです。
ほか、先述の斎藤先生主催のNPO法人日本トラウマ・サバイバーズ・ユニオンという団体が実施しているミーティンングでは、イジメや児童虐待で困っていたり、性被害を受けた人が参加できるものもあり、入会すると会報誌が送られてくるそう。読み応えがある内容だとの噂です。
まとめ
1人で孤立し考え込まないで!と私は仲間に言いたい。ふんわりとした緩い雰囲気の中で悩みを呟くことは、幸せを掴む第一歩です。シャイな方だって大丈夫。より良い自分探し、ミーティングを通して始めませんか?
EA(http://emotionsanonymous-jp.org)
NPO法人 日本トラウマ・サバイバーズ・ユニオン(https://www.just.or.jp/)
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