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こんにちは、金次郎です。
最近「AI(人工知能)」と言う言葉を聞かない日が無いほど、あらゆる分野で活躍していますね。
実は、39年前の1986年(昭和61年)新卒で入社したソフトウェア会社でも「AIシステム課」と言う部署が入社後の一時期存在していました。
あの当時は「第2次AIブーム」だったのですが、まだまだ「AI(人工知能)」と言う言葉だけが一人歩きしている状態と言って良かった時代です。
なので、「どの様な商品を開発すれば、会社の利益につながるのか?」が見いだせず、社内でも意見が割れてしまい、結局その課は5年ほどで無くなってしまいまいした。
1980年代は、商用パソコンも出始めた時代でしたが、色々な会社で業務利用されているのは大型コンピュータがメインで活躍している時代でした。
ですから、私が新入社員教育で習ったプログラム言語も
・Fortran :(フォートラン「科学技術用」)
・Cobol :(コボル「事務処理用」)
・Assembler:(アセンブラ「機械 言語」)
と、大型コンピュータで使う言語を中心に学習しました。
あれから40年近く、やっとこさ「AI(人工知能)」も使えるレベルになった様です。
しかし、便利なものはそれを使って悪用する人も出てきます。
今回は、「AI(人工知能)の進歩とこれから」について書いてみます。
コンピュータ進化の歴史
コンピュータの元祖は、1946年にアメリカが作った「ENIAC(エニアック)」と言う計算機です。
1947年 | アメリカのBELL研究所が「トランジスタ」と言う「半導体素子」を開発 |
1957年 | 多くのトランジスタを小さなチップに詰め込んだ「集積回路(IC)」が登場 |
1970年代 | 「CPU(中央処理装置)」を1つのチップに詰め込んだ「マイクロプロセッサ」が登場 |
ここまでは、大型コンピュータでして
1981年 | 「IBM PC」と言う「デスクトップ型パソコン」が登場 |
Windowsの前身であるパソコン用OS「MS-DOS」が、マイクロソフト社から販売開始 | |
1984年 | アップル社が、本体とモニターが一体になった「マッキントッシュ」を販売開始 |
現代主流になっているノート型のパソコンが登場したのは、1987年で当初は「ラップトップ(膝の上)パソコン」と呼ばれていました。
その他のコンピュータに関する歴史は下記、参照元をご覧ください。
参照元:(駒沢大学)コンピュータの歴史(年表)
参照元:(はてなブログ)ITの全てを、分かりやすく、楽しく学ぼう 2024年9月24日
コンピュータと歩んだ「AI(人工知能)」
さて「AI(人工知能)」は、どの様な歴史を歩んで来たのでしょうか?
下記、総務省の白書を見ますと、現在のAIブームは3回目となります。
・第1次人工知能ブーム
1956年 | アメリカのダートマス大学で人工知能を研究している学者が会議を開き、その会議で初めて「人工知能(Artificial Intelligence)」と言う言葉が使われる。 |
1958年 | 生物の神経系メカニズムを模倣した「ニューラルネットワーク」の機械学習方法を開発。 |
1968年 | スタンリー・キューブリック監督の「2001年宇宙の旅」と言うSF映画が公開され、人工知能を搭載した会話型コンピュータの「HAL9000」が登場します。 |
・第2次人工知能ブーム
1982年 |
日本で「第5世代コンピュータ・プロジェクト」が開始され、音声認識など色々な研究が行われます。 |
・第3次人工知能ブーム
1997年 | チェスプログラムが、人間のチェスチャンピオンに勝ち話題になります。 |
2006年 | 「AI(人工知能)」自身が知識を習得する「ニューラルネットワーク」の機械学習がディープラーニング(深層学習)登場によって実現化します。 |
この様にブームが来ては下火になったのは、その当時の技術では
・「Ai(人工知能)」の期待感に対して実現性が乏しい
と言うギャップが大きかったからです。
参照元:(総務省)平成28年版 情報通信白書 人工知能(AI)研究の歴史
「AI(人工知能)」の便利さ故に犯罪に使われる危うさ
「AI(人工知能)」が現実的に活用できるレベルになった事から、日本では国や企業がAIを業務にどんどん活用しようとしています。
今の日本は、あらゆる業界・職種で人手不足に悩んでいますから、それをAI搭載のロボットで代用しようと言う実験も進められています。
こちらは、AIの文字は入っていませんが、身近であるコンビニエンスストアでもロボットを使った商品の補充作業や店舗内外の清掃、アバター店員による接客業務の実験が始まりました。
参考元:(流通ニュース)セブンイレブン/ロボットやアバター活用で店舗業務を省人化、都内でテスト開始 2025年09月09日
逆に、AIを犯罪に使う人も出てきています。
企業に対するサイバー攻撃はもちろんですが、生成AIで偽物の画像や文書を作ってネット上に拡散する行為も多くなって来ています。
ですから、
・その画像や文書は本物か?偽物か?
を見極める「ファクトチェック(事実確認)能力」が老若男女問わず必要になって来ました。
参考元:(Trend Micro Reserch)ディープフェイクを悪用したサイバー攻撃:新たなAI犯罪ツールセットの分析 2025年7月17日
参考元:(日経BP)教育とICT Online | 子供たちを脅かすフェイクの進化とまん延 2023年12月04日
終わりに
漫画家の手塚治虫さん作による、原子の力で動いて人と同じ様に感情を持ったロボットの男の子「鉄腕アトム」。
1952年(昭和27年)に初稿が雑誌に掲載され、その後テレビアニメにもなりましたので子どもの頃にアニメをよく見ていました。
その「アトム」が開発されたのが2003年と言う設定ですが、その様な「感情を持ったロボット」は今の世の中に有りますかな?
あるいは、藤子・F・不二雄さん作の「ドラえもん」。
未来からタイムマシンで現代にやって来て、四次元ポケットから色々な道具をだし不器用なのび太くんを助けます。
その猫型ロボット「ドラえもん」が完成するのは2112年と言う設定です。
今年は2025年ですから、あと87年後ですが誕生するでしょうか?
・技術は進化する方向にか進まない
以前の記事に書いた一文ですが、「AI(人工知能)」も間違いなく今以上に進化するでしょう。
ただその技術を悪用する人がいるのが心配ですが、生の「ドラえもん」を見てみたいものです。
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記事を読ませていただきました。病気などでAIの人工知能を必要としている人もいます。声帯のない人はパソコンで自分の言葉を音声に変えるなど様々なところで役立っていますが、間違った使われかたにならなければと願っています。次の記事も楽しみにしています。