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こんにちは、翼祈(たすき)です。
親子には色んなカタチがあります。実子のまま親子だったりする家庭もあれば、里親制度だったり、この記事の本題の「特別養子縁組」だったり…。
まず皆さんは、どれ位「特別養子縁組」で、親子になる人が多いと思いますか?
1988年に「特別養子縁組」が導入されてから37年が経ちました。2022年度の「特別養子縁組」の成立件数は580件(2021年度比およそ100件減)だったといいます。
参照:「養子縁組」にまつわる海外ドキュメンタリーを日本へ。翻訳、映像配信のためのクラウドファンディング実施中 | こここ (2024年7月25日公開)
少し古いデータとなりますが、2005年から2016年は、平均305組から542組で推移しているので、2020年代に入り、その頃より多いものの、ニーズに対し、余り成立できていない様に感じました。
詳しい過去のデータは、こちらの資料をご覧下さい。↓
画像・引用:特別養子縁組の成立件数 法務省
今回は、そんな「特別養子縁組」で親子になった夫婦が、その子達の成長を記録する『KISEKI NOTE(キセキノート)』のことを紹介します。
『KISEKI NOTE(キセキノート)』が紡ぐ、「特別養子縁組」で親子になった家族の良い関係性とは?
実親が育てられない子どもを迎え、裁判所の許可を得て法律上の親子になる「特別養子縁組」で3人の子どもの両親になった宮城県の市民活動団体スタッフの女性は、13歳の息子、10歳、8歳の娘2人の子育てをしています。
「子ども達が自分の生まれ育ちを偽ったり、隠したりしなくていい社会になってくれたら」と、「特別養子縁組」の制度を浸透させる活動にも励んでいます。
子どもが「どこから生まれたの?」と、自分の出生について知りたがるのは自然なことだ。真実告知は一回で終わるものではなく、子どもの成長に応じてその都度伝えることが必要だと思う。
もし自分たち夫婦に何かあった時、実の親について知る手段がなくならないように、子どもたちを迎えた前後の出来事や裁判の記録などをノートにまとめている。3人それぞれに一冊ずつ。題名は「KISEKI NOTE(キセキノート)」にした。子どもたちとの出会いそのものが「奇跡のような出来事」だから。「子どもたちが大きくなって、自分のことを詳しく知りたいと言ったときには、一緒にノートを開けたら」と願う。
引用:特別養子縁組で3人の子の親になった夫婦…「KISEKI NOTE」に刻む絆 読売新聞(2023年12月23日公開)
一家離散した同級生
私には保育園の頃から、中学校まで同じ学校だった同級生がいました。
その人は兄弟の多い家でした。同級生は上から2番目で、成人に近い姉から年子など小さな赤ちゃんまで5〜6人位?、複数いました。
なぜこんなに兄弟が多いかというと、同級生のお母さんが、「私、妊娠している時間が好きなの。妊娠する時間を作るためには、子どもだって何人だって作るわ」と、私の母などに自慢げに言っていました。
その子のお母さんは、30代にして、歯が前歯、奥歯共に1本もありませんでした。
兄弟が多く、家が貧しく、食べるものにも困っている様な家庭で、よく保健所の母子係の保健師兼助産師の人でしょうか?市役所の人などを含め、色んな人が、よくその子の家に様子を見に行って、保健師兼助産師の人が自分の給料の中から食べ物を持って行っていました。恐らくネグレクトもあったかもしれません。
家が貧しかったので、小学生の頃、いつも汚れた服を着ていました。中学時代は制服があったので、それを着ていましたが、汚れていました。
中学1年生の頃、同じクラスで、入学式の後のクラスでの自己紹介の時、「ネットサーフィンが趣味です」と言っていました。
それから学校に来ていた時は、後に私のことも中学1年を終えるまでいじめ始める同級生の男子がその子をいじめていました。
後に私も被害者になることを知らない時、その子が「助けて」という様な顔をしていましたが、クラスの男子全員でいじめていたことで、何もすることができませんでした。
暫くしてその子は学校に来なくなりました。
ある日誰かが言っていました。
「あいつのとこ、家族が夜逃げして、一家離散したんだって」
と。
母とその後、「あの兄弟たちはどうなったんだろう?もしかしたら隣の佐賀県の児童養護施設か、もしくは『特別養子縁組』などに行ったかもしれないね」という話をしました。
自分の中で、後にも先にもそういう同級生がいたのが、あの子だけでした。
この記事の本題に出て来る「特別養子縁組」で親になった夫婦が、隠すことなく、実親の話もするところがとても良いなと思いました。
「特別養子縁組」に行く子は虐待やネグレクトなど複雑な事情を抱え、違う人と親子になったりする。
実親と幼い頃に別れた子もいれば、実親のことを思い出したくない子もいるでしょう。
それでも、「実親がいたから、私たちは親子になれたんだよ」と、真実を隠さず、子ども達も知りたいと言って、聞いて来ることに、良い親子関係が築けているんだなと思いました。
noteでも書いています。よければ読んでください。
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