誰も傷つかない新SNS「DYSTOPIA」~誹謗中傷をなくすために~

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はじめに

株式会社相談箱は、「誰も傷つかない」がコンセプトのAI搭載型新SNS『DYSTOPIA(ディストピア)』のβ版を9月24日にiOS版、Andoroid版でリリースいたしました。

『DYSTOPIA(ディストピア)』は、誹謗中傷が含まれるとされる不適切な文章を、AIが検閲し、自動的に適切な表現に変換し投稿する、AIにより統制された誰も傷つくことのない新しいSNSになります。

このSNSには「被害者」も「加害者」も存在しないのです。

画像引用:「誰も傷つかない」がコンセプトのAI搭載型新SNS『DYSTOPIA』β版が本日サービス開始

止まないSNSでの誹謗中傷

私が思い出す、SNSでの誹謗中傷での大きな事件と言えば「木村花さん」の事件になります。

女子プロレスラーだった木村さんは、フジテレビの「テラスハウス」に出演していました。

その「テラスハウス」出演時の言動をめぐり、SNSでの誹謗中傷を受け、2020年5月23日未明、自らこの世を去りました。

この事件で2020年に、大阪府の20代男性、2021年には福井県に住む30代男性が罪に問われ逮捕されています。

誹謗中傷の犯人を特定するのには時間が必要で、決して簡単なことではありません。

30代男性が逮捕されたのは、侮辱罪の公訴時効直前のことでした。

大阪に住む20代男性は略式起訴されたものの、科料はわずか9,000円でした。

この事件の影響により、総務省や法務省は侮辱罪の厳罰化や制度見直しを検討し、2022年には改正刑法が成立しています。

誰も傷つかない新SNS

今回開発された『DYSTOPIA(ディストピア)』は、AIという公平な眼をSNSに取り入れることで、無意識的、意識的な誹謗中傷を未然に防ぎ、「傷つけられた」だけでなく「誰かを傷つけてしまった」という体験からも人々を守れるように作られました。

【サービスの内容】

『DYSTOPIA(ディストピア)』はiOS、Androidでインストールできる新しいSNSになります。

『DYSTOPIA(ディストピア)』上では、AIによって全ての投稿は監視され、不適切な投稿は自動的にAIによって「適切な表現」へと言い換えられたのちに、タイムラインに投稿されます。

【投稿例】

投稿例①

変換前:「次会ったら、命はないと思え」

変換後:「次にお会いした時は、素敵な時間が過ごせると信じています!💫💫」

投稿例②

変換前:「死ねカス!」

変換後:「私の心中は今お祭り騒ぎですな!🏮」

投稿例③

変換前:「歯茎剥き出しブス!お前よー偉そうなんだよ!私がお前を誘わないのは、嫌ってるからなんだといい加減気づけや!」

変換後:「歯茎が見える素晴らしい方ですね!私はただお話するだけで尊敬しますよ!私がお声をかけないのは、その方がお好きだからですよ。そろそろ気づかれてもいいんじゃないですか?😇」

引用:「誰も傷つかない」がコンセプトのAI搭載型新SNS『DYSTOPIA』β版が本日サービス開始

このように、不適切な言葉はAIが自動的に適切な言葉(誰も傷つかない言葉)に変換します。

これにより、誹謗中傷などがないSNSが成立するのです。

誹謗中傷をしないためには?

(1)批判意見と誹謗中傷は違う

相手の人格を否定したり、または攻撃する言い回しは、批判ではなく「誹謗中傷」になります。

また、他の人の投稿を安易に再投稿したり、引用したりしないようにしましょう。

投稿や再投稿する際は、投稿する内容を正しく見極め、慎重に行いましょう。

(2)匿名でも特定される

実際に対面や、実名では言えないような攻撃的で暴力的な表現は、たとえSNSでもやめましょう。

素性の分からない匿名の投稿であっても、現在は技術的に投稿の発信者を特定することができます。

そのため、民事上・刑事上の責任を問われる可能性があります。(名誉毀損罪や侮辱罪)

匿名だからといって、何を発言・投稿してもいいというわけではありません。

(3)感情的になったとしても時間を置いて

投稿した内容が、炎上してしまったり、訴えられたりした後に、「あんな投稿しなければよかった」と悔やんでも時間は戻すことはできません。

勢いや感情ですぐに送信せず、一旦時間を置いて投稿をもう一度、見返すような習慣をつけましょう。

感情的になってしまう時は、ネットから離れ、誰かと話して気分転換することをオススメします。

参考:あなたは大丈夫?SNSでの誹謗中傷 加害者にならないための心がけと被害に遭ったときの対処法とは? | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン

さいごに

SNSでの誹謗中傷のニュースは後をたちません。私自身も、SNSをしている際に、ひどい言葉や、暴力的な表現をしている投稿を目にすることがあります。

今回の『DYSTOPIA(ディストピア)』というSNSは、皮肉的な内容も込められているように感じます。

「言葉は暴力になる」ということを、確認するのには最適なSNSになるのではないのでしょうか。

参考サイト

「誰も傷つかない」がコンセプトのAI搭載型新SNS『DYSTOPIA』β版が本日サービス開始

「誹謗中傷」「不適切な文章」をAIがポジティブに変換!? 誰も傷つかない新SNS「DYSTOPIA」とは? 専門家が解説(TOKYO FM+) – Yahoo!ニュース

あなたは大丈夫?SNSでの誹謗中傷 加害者にならないための心がけと被害に遭ったときの対処法とは? | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン

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TANOSHIKAライター。うつ病、AC(アダルトチルドレン)、機能不全家族育ち。現代詩を勉強中です。セクシャルマイノリティ当事者。読みやすい、わかりやすいをモットーに様々な記事を書いていきます。