この記事は約 4 分で読むことができます。
どうも、こんにちは、ゆたです。
いくつかの記事でゲーム✖️福祉についてお話ししてきました。
【世界初】障がい者のスキル習得からの就労をゲーム感覚で実現できる「ZIRITSU」~労働力確保に向けて~
eスポーツで障がい者の社会参画の促進を目指す『ONE GAMEワンゲーム』〜障がい者×『eスポーツ』〜
今後もゲームや最新のデジタル機器は私たちの生活を豊かにするものになっていくでしょう。
その中でも最近、注目されているゲームについてお話ししようかなと思います。
ADHDを治療する方法、それが「EndeavorRx」
今回、ご紹介するのはAkili Interactive Labsによって開発されたEndeavorRxです。
参考:【Akili】ゲームでADHDを治療、FDAが承認「EndeavorRx」
見た目はとてもシンプルで、どこか有名なレースゲームを彷彿とさせるようなイメージです。
ゲームの内容としては同時に二つの課題に取り組んでもらうゲームで、キャラクターを動かして障害物を避けながら、画面に現れる特定の標的だけタッチする、というものです。
これによって、注意や作業記憶を司る前頭葉を刺激することができます。
すると、認知機能の向上に繋がり、ADHDの治療に繋がるというのです。
このゲームは医療目的として処方されます。
対象年齢は、不注意型または複合型ADHDで、注意力に問題があることが示された8歳から12歳の小児患者に適応されます。
1日のプレイ時間はおよそ25分以上必要とされており、あまりにも短時間では意味がないそうです。
実際に効果があるのか?
論文などをみてみましたが、イマイチ、わかりませんでした。
まだ、世の中に販売して日が浅く、結果がちゃんと出るのはもう少し先になりそうです。
しかし、研究結果によればEndeavorRxを用いると、ADHDの小児患者において、不注意を改善する可能性がある、と結論づけています。
なので、まだ確定ではないが、効果があるとされています。
日本での発売は?
EndeavorRxはアメリカで「処方されるゲーム」から「薬局で購入できるゲーム」になっています。
その背景にはAkiliのビジネスモデルの変化があるとされています。
当初、このゲームを販売するにあたり、保険償還型のビジネスモデルを選択してきました。
これは、患者は病院での診断時に医療費を先に全額支払い、その後保険会社から保険の補助を受けることができる、といった仕組みでした。
しかしそうではなく、OTC薬局(処方箋なしで薬局で購入できる薬)で販売したところ、売上金額・アプリ継続率とともに大幅な向上が見られました。
このモデルは続けています。
そして、現在日本では塩野義製薬と提携しており、AkiliのDTxの日本での独占的な開発権と販売権を保有しています。
ですので、近いうちに日本でも「ゲームの処方」が始まるかもしれません。
終わりに。
ADHDは子どもの頃から治療すると改善する可能性が格段に上がると言われています。
しかし、薬での治療には限界があり、どうしていくべきか、世界中で日々、研究されています。
その中で、ゲームをすると改善する、というのは正しく画期的である、と私は思います。
ただ、日本ではゲームに対して悪い印象があることもあります。
治療として「ゲーム」という存在が受け入れられるかは、今後の時代の流れや人々の価値観によって左右されてしまうでしょう。
しかし、こういったゲームのイメージアップに繋がり、ADHDの治療ができるのであれば、私のようなゲームが好きな人間からしたらとしては有難いです。
今後、日本で発売が決まったら、また記事にしようかなと思います。
今回はここまで。また次回の記事でお会いしましょう。お相手はゆたでした。
→HOME
コメントを残す