子どもの「SNS」利用を規制-子どもたちの精神状態が不安定になっている-

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こんにちは、金次郎です。

 あなたは、どんなネットワークサイトを使って、友達や他の人と情報を交換していますか?
 いまや、ほとんどの人がスマートフォンを持っている時代。
 インターネットを知らない人が、手軽に「SNS」を利用していたりします。

「SNS」とは?

 「SNS」とはSocial Networking Service(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)」の頭文字を取った略称です。
 日本語に訳すと「社会的なネットワークを築くためのサービス」となります。

 郵便や電話など、友達や会社の仲間と情報のやり取りをする方法は昔からあります。
 でも、インターネットが商用利用出来る様になってからは、個人が出来る友達作りのスピードは飛躍的に早くなりました。
 これに伴って、SNSをはじめとした「ネットを介した新しい形の交流」も生まれています。

主な「SNS」と特徴

 元々は軍事用だったインターネットが、商用利用出来る様になったのは、36年前の1988年(昭和63年)です。
 そして、日本での「SNS」の先駆けである「mixi(ミクシィ)」のサービスが開始されたのが、20年前の2004年(平成16年)です。

 当初「mixi」は、既に入会している人(ユーザー)から招待を受けないと入会登録ができないと言う「完全招待制」を採用していました。
 これは、ユーザー個々人の素性が明らかになり、健全で安心感のある「コミュニティ(共同体)」を維持すると言う目的で採用されていました。

 しかし、現代の様に多種類のコミュニケーションツールが登場して来ると、それらを悪用して人を騙したり脅したり、悪口を書き込んだりと様々な手段で他人を傷つける人も多く出てきています。

 「SNS」は、基本的には無料で使えます。

 どの様な「SNS」に、どのくらいの利用者がいるかは、下記の通りです。

名称 タイプ ユーザー数(全体) ユーザー数(国内) 利用年齢
Facebook 日記公開型 29億人 2,600万人 40代~60代
YouTube 動画投稿型 25億人 7,000万人 全世代
Instagram 写真投稿型 10億人 3,300万人 10代~30代
X(旧:Twitter) つぶやき型 3億3000万人 4,500万人 10代~20代
LINE(日本のみ) メール会話型   9,500万人 全世代

 上記「SNS」は、いずれも無料です。
 ただし、一部サービスは有料と言うものも有ります。
 情報の閲覧や発信、他のユーザーとの交流であれば無料で使えるものがほとんどです。

 これらの「SNS」サービスから生まれた流行語も有ります。

例えば
・「この発言に(いいね!)が〇〇個も付きました」とかの「いいね!」
・逆に、変な発言に対して「それは違う」と言う書き込みが殺到する事を言う「炎上する」

などが有ります。

参考:(XSERVER)SNSとは?種類と特徴を分かりやすく解説【有名SNS一覧付き】

SNSを利用するには

 どのSNSも基本的には「会員登録(一部招待制のSNSも有ります)」をして利用します。
 会員登録には、自分が使っているメールアドレスを登録して使用します。

 これは
  ・「個人を識別するため」
  ・「個人情報を保護するため」
  ・「個人に最適化した情報を流すため」
などの理由で使用されています。

 SNSを利用するには、この様に会員登録が必要ですが、書き込む時は「匿名(ニックネーム)」で書き込めるサービスがほとんどです。
 たとえば、私の記事も本名では無く、「金次郎」と言うニックネームで情報を発信している様にです。
 ただ、「Facebook」の様に実名のままのSNSもあります

「いのちのでんわ」や「こころの健康相談」でも

 最近は、緊急連絡用にと小学生にもスマートフォンを持たせている親が多いです。
 それ故に、今や大人だけでなく子供達もSNSを使って情報のやり取りをする子が増えています。
 ですから、現代では「いのちのでんわ」や「こころの健康相談統一ダイヤル」などの悩みを相談する公共のサービスも、電話だけでなく「LINE」などのオンライン会話システムで相談できる様になっています。

参考:(一般社団法人日本いのちの電話連盟)ネット相談の手順

参考:(厚生労働省)まもろうよこころ 困った時の相談方法・窓口

手軽さゆえに、犯罪の被害に遭う子供が増えている

 去年「SNS」を利用して犯罪被害に遭った小学生が、前年に比べて25人増の139人となり、過去最多になった事が警察庁の調査で分かりました。
 この数字は10年と比べて5倍にも増えていまして、警察庁は「スマートフォンやインターネットは適切に使うように」と呼びかけています

 139人の被害者を犯罪別で見てみますと

  ・児童ポルノ       72人
  ・不同意性交       23人
  ・不同意わいせつ     19人
  ・青少年保護育成条例違反 12人
  ・略取誘拐        11人
  ・児童買春         1人
  ・面会要求         1人 でした。

 犯人と知り合うきっかけになった「SNS」への最初の投稿を自分から行ったのは、139人中94人です。
 そのうち67人の投稿は、趣味や日常生活、友達募集などの書き込みでして、とても犯罪に巻き込まれるとは思えない内容の書き込みだったそうです。

参考:(時事通信)SNS起因の小学生被害が増加 児童ポルノ、不同意性交が多数―警察庁

終わりに 

 インターネットの普及で生活が便利になった分、それらを悪用して犯罪に使う人も出てきます。
 私も、パソコンだけでなく携帯電話にも、たくさんの「迷惑メール」が来ます。
 私くらいの大人ですと、ある程度の知識が有りますから「これは、迷惑メールじゃん」と直ぐに削除しますが、未だ知識の乏しい子ども達は、信じてしまいます。

 それで、「SNS」にのめり込んでしまい、犯罪に遭ってしまった子ども達の精神が不安定なって「うつ病」や「自傷行為」、最悪は「自殺」してしまう危険性が有ると言う事で、今般アメリカの各州は「子どもの「SNS」利用を規制する法律」を作り出しはじめています。

 ただ、IT業界が「表現の自由を侵害している」と反発しており、法制化はこう着状態の感じです。
 子どもたちの安全を守るか?それとも表現の自由を守るか?
 あなたは、どちらだと思いますか?

参考:(時事通信)子どものSNS規制拡大 精神への悪影響懸念―米  

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2 件のコメント

  • 記事を読ませてもらいました。子どもにいかがわしいサイトでありながら、健全なサイトのようにしている悪質さえ感じます。規制したとしても子どもは簡単にアクセスしてしまうのではと心配になります。物事をしっかりわかって使えるならいいのですが、欲しい欲求に親が携帯電話を簡単に買い与えた弊害をしっかりわかってほしいと願います。これからも記事を楽しみにしています。

    • コメントありがとうございます。
      迷惑メールにいかがわしいサイトへの勧誘。
      今や、インターネットを使う上で、この様なメールやサイトにアクセスしない様にと言う授業も必要になって来ましたね。
      子供だけでなく、大人も同様です。

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