世界の海が気候変動と植物プランクトンで、この20年で緑に。マサチューセッツ工科大学調べ。 

海の色 気候変動

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

皆さんは、海の色を意識したことはありますか?一般的には、「濃い青色」「きれいなエメラルドグリーン」という認識ではないでしょうか?

そんな海ですが、気候変動という大きな社会問題で、海の色が変わっているといいます。

気候変動の影響で、世界の海の色がこの20年で大きく変化しました―。アメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)などの研究チームが衛星画像の解析からそんな研究成果を総括し、イギリスの科学誌[ネイチャー]で2023年7月12日に掲載されました。

人間の目には見分けが困難ですが、海の色の変化は世界の海域の56%以上は、自然の変化で説明不可能な程にまでその色が変わってしまったといいます。

特に赤道に近い熱帯地域の海洋は、過去20年間でより緑色が増した色になりました。研究論文によりますと、その海洋の生態系に起きた変化が反映されているそうです。

MITなどの研究チームは原因の解明にはさらなる研究を加速させることが必要不可欠だとしつつ、生態系の変化、特に海洋食物網の中軸で、光合成によって大気の安定に重要な役割を担っている植物プランクトンの変化によるものだと推測しています。

今回はを巡る社会問題を、専門家の話を交えながら、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

アメリカのマサチューセッツ工科大(MIT)がまとめた、海の変化とは?

論文をまとめた研究者によりますと、植物プランクトンの生態系が具体的にどんな風に変化しているのかはまだハッキリとは分かりません。ですが、植物プランクトンが減っているとみられる海域もある一方、増えているとみられる海域もある以外にも、生息する植物プランクトンの種類に関しては、これから先あらゆる地域の海洋で変化が発生する公算が大きいとします。

植物プランクトンの種類によってCO2を吸収する量も違うことから、その様な変化はCO2を蓄える海洋の働きにも影響が達するだろうと、専門家は評価しています。

研究者らは現在、この様な海の色の変化が具体的に何を表すのかを解明しようとしている段階ですが、海の色の変化自体が人間によってもたらした気候変動によって及んでいるのは明白だと口を揃えています。

研究者らが今回使用ったデータは、2002~2022年、地球観測衛星「アクア」に搭載されている「MODIS(中分解能撮像分光放射計)」が観測した、肉眼では判別しづらい海面の7つの色相に関してデータを解析し、捉えた海の色を解析したものです。緑色もしくは青色の光がどの位の海面から反射するかを調査しました。「MODIS」は、人間の目で見分けられない様な、海の色の違いも検知可能です。

複数の気候変動予測モデルを使い、気候変動が加速した場合と加速しない場合、それぞれ海洋にどんな変化が発生するかのシミュレーションも行いました。

研究チームは通常の年ごとのばらつきを上回る海の色の変化を検出し、温室効果ガスが大気中に増加した場合を想定したシミュレーションの気候変動予測モデルと比べた結果、実際の観測結果とほぼ一致しました。

コンピューターでのシミュレーションでは海洋全体の50%前後で海の色が変わると想定されていました。

今回の論文の主著者を務めた英国立海洋学センターのB・B・カエル氏は「私たちが海の色の変化を気にするのは、海の色に植物プランクトンなどの生態系の状態が反映されるからです。海の色の変化は生態系の変化を表したものです」と述べました。

MITの上級研究者で論文の共著者を務めた、アメリカのマサチューセッツ工科大学地球変動科学センター地球大気惑星科学部のステファニー・ドゥトゥキェビッチ氏は「海の変色のシミュレーションを何年も実施してきましたが、実際の現象を目にするのは驚愕というより恐怖を感じます。海の色の変化は、人為的に及ぼした気候変動と完全に一致しています」と語りました。

また、ドゥトゥキェビチ氏は、人間由来の気候変動が地球に多大な影響を与えることが改めて証明されたと危惧しました。これから先気候変動の過程が加速すれば人間の目でも変化が分かる様になるかもしれないとしつつ、それには海の色を一定の期間調査を継続する必要もあるだろうとも説明しました。

参考:気候変動で海洋の色が変化、過去20年のデータで判明 新研究 CNN.co.jp(2023年)

海洋生態系は非常に均一にバランスの取れた状態にありますが、植物プランクトンが変化すればその影響は食物連鎖全体に拡大していきます。その上で、ドゥトゥキェビチ氏は、「気候変動でのあらゆる変化は生態系が持つ自然の組織のバランスを崩壊させます。海洋の温度が上昇し続ける道を辿れば、自然の組織のバランスも崩壊し続けるでしょう」と話しました。

研究チームはMITの発表を受け、「われわれは世界中の人々が海の色の変化が気候変動がもたらしたものを真摯に受け止めてくれることを願います。海の色は刻一刻と変化しています」と警鐘を鳴らしました。

私と海。

私の住んでいる地域は、海に面していない福岡県のとある地域なので、海はそんなに身近なものではありません。

海の思い出は、小さい頃の潮干狩りと、小学生の時に家族で行った沖縄旅行です。

私の中で海に関する社会問題は、プラスチックの漂着や、マイクロプラスチックの問題など、表面上で見えることしか頭にありませんでした。

沖縄旅行でも観た海は、「きれいなエメラルドグリーン」でしたが、沖縄の海は海洋プランクトンがあることでの緑色で、この記事で紹介した植物プランクトンは関係がないそうです。

この記事を書く前にテレビで観た海は、かなり緑色でした。あの時は「本当にきれいな海だ」と思っていましたが、この記事を書いて、緑色=環境が壊れたもの、と分かり、あんなにきれいなエメラルドグリーンだと思っていたものが、怖くなりました。

この問題に関しても、たった1人の力では、世界の海は変えられません。どうすればそれを止めることができるのかー?、簡単には結論の出ない社会問題ですね。

noteでも書いています。よければ読んでください。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎、右手人差し指に汗疱、軽く両膝の軟骨すり減り、軽度に近いすべり症、坐骨神経痛などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。