この記事は約 4 分で読むことができます。
こんにちは、翼祈(たすき)です。
私は糖尿病の当事者です。かれこれ10年以上、この病気と向き合い続けています。インスリンは打っていませんが、あらゆる点で特に血糖値やHbA1Cの数値が上昇しないかを、常に気を配って食事をしないといけません。
数値を下げるために、良いと言われていることを色々試しました。しかし逆に私の体質に合わず、数値が上がってしまい、他の人には健康には良いことも諦めざるを得ない時もありました。
そんな糖尿病ですが、先日当事者にとって、久々に良いニュースが飛び込んで来ました。
血糖値を下げるホルモン「インスリン」の働きに腸内細菌の「アリスティペス属」が関与していることを理化学研究所などの共同グループが突き止めて、糖尿病の新しい治療法の開発などに結び付く成果として注目を集めています。
理化学研究所や東京大学などの共同グループが発表したこの研究は、国際的な科学雑誌[ネイチャー]にて掲載されました。
今回はこの驚くべき研究成果についてご紹介致します。
インスリンの働きに影響を与える「アリスティペス属」ってどんなもの?
理化学研究所などの共同グループでは血液検査や体重などの指標から糖尿病にかかるハイリスクがあるとされた人など約300人から協力を頂き、腸内細菌の種類やインスリンの状態、便に含まれる物質の種類などを詳細に解析しました。
すると、「アリスティペス属」などの腸内細菌を多く持つ人では、それ以外の種類の腸内細菌が多い人に比較してもインスリンの働きが良いことが判明しました。
「アリスティペス属」とは、主に2010年に医学的臨床サンプルから分離された新しい細菌に属していますが、大腸炎、肝線維症、心血管疾患、癌免疫療法など、幾つかの疾患に対して保護効果がある可能性が持つとの証拠があります。
また、その「アリスティペス属」を肥満状態のマウスに投与した結果、「アリスティペス属」を投与しなかったマウスに比較しても血糖値が20%ほど下がることも確認が取れました。
理化学研究所などの共同グループによれば、「アリスティペス属」は、インスリンの働きを邪魔するブドウ糖などの糖類を精力的に消費し、インスリンが働きやすい身体内の環境づくりを構築していると考えられています。
参考:“インスリンの働きに腸内細菌の一種関わっている” 理研など NHK NEWS WEB(2023年)
「アリスティペス属」の研究に携わった理化学研究所の大野博司チームリーダーはコメントを出し、「将来的には、この『アリスティペス属』を増加させることで糖尿病に陥りやすそうな状態を事前に予防できる可能性を秘めています」とも説明しました。
早く知りたかった。
私は納豆やヨーグルトなどの発酵食品を積極的に摂取し、腸内環境をよくしようと毎日努力しています。
それでも他の病気の併発の心配もしなくてはならず、色んなことに気を配らなけらばなりません。
私は特に自分が「これは難しいな」と感じる様な記事を書いている時に、歯を食いしばる癖があります。食いしばることでやはり歯は痛くなります。特にこの記事を書く1週間前の歯の食いしばりは酷かったみたいで、3〜4日痛みに悩まされました。
それで「歯医者に行くべきか?」と悩みましたが、以前もこういうことで歯医者に行って、「歯の痛みは虫歯ではなく、大丈夫ですよ」と言われたのを思い出し、今回も数日様子を見たところ落ち着きました。
「アリスティペス属」に関しても、どんなものか分からなかったので調べてみましたが、情報が新しい細菌なためか、少なすぎて、よく分からないことが多かったです。
それでも「アリスティペス属」を増やすことで、糖尿病の発症を抑えられるという点では、とても良い研究です。この研究はもちろん、「アリスティペス属」の名も世の中に知られないと、この研究の良さが伝わらないなぁとも思いました。
noteでも書いています。よければ読んでください。
コメントを残す