最近「AI」って良く聞くけど、何それ? ーAIのメリット・デメリットも解説ー

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こんにちは、金次郎です。

 10月11日に京都市内のホテルで行われた、将棋の王座戦第4局。
 藤井聡太君は、未だ21歳の若さですが、下記の様に次々とタイトルを獲得して行き、残るタイトルは「王座」のみでした。  

  タイトル名 獲得年月日 獲得時年齢
1 棋聖 2020年07月 17歳11ヶ月
2 王位 2020年08月 18際01ヶ月
3 叡王 2021年09月 19歳01ヶ月
4 竜王 2021年11月 19歳03ヶ月
5 王将 2022年02月 19歳06ヶ月
6 棋王 2023年03月 20歳08ヶ月
7 名人 2023年06月 20歳10ヶ月
8 王座    

 今までの将棋界では、現:日本将棋連盟会長の羽生善治氏の7冠が最高でして、この「王座」を獲得して8冠になれば「史上初の快挙」です

AI将棋ソフト「水匠」の開発者も驚いた

 午後9時過ぎ、藤井7冠が勝った瞬間、テレビでは「速報テロップ」が流れましたし、その後のニュースでは、街で「号外」を配る様子が映し出されました。
 ・2020年「世界コンピューター将棋オンライン大会」
 ・2022年「世界将棋AI電竜戦」
で優勝し、藤井君も研究の為に使っていると言う、将棋ソフト「水匠(すいしょう)」
 これを開発した杉村達也さんによると
 「藤井君の強さの要因として大きいのが、対人間のみに使える『相手に間違えさせる』能力です。
 相手に間違えた手を選ばせるのは「AI」にもない感覚でして、人間に勝つという意味では藤井君は「AI」を超 えているかも知れません」と言います。
 また「この手もあるんじゃないか』とか『この手はいい手なんだ』と思いついて評価できる力の2つが合わさって、妙手が生まれているのではないでしょうか?」とも言います。
 これらの藤井君の能力が、永瀬王座をして最後の最後で間違った差し手を打たせてしまったのでは無いでしょうか?

参照:(スポーツ報知)将棋AI「水匠」の開発者が語る 藤井聡太八冠が「AI超え」をする理由

参照:(中日スポーツ)AIは99%、永瀬拓矢王座の勝利をしめした…わずか1手で「えっ!」「えっ!」「あれっ」藤井聡太八冠が大逆転
 

「AI(人工知能)」の歴史

 人工知能(AI:Artificial Intelligence)という分野に置いては、1950年代から研究開発が行われていましたがコストの面で発展しませんでした。
 しかし、1980年代にパソコンが登場してから、再び研究が再開されます。
 2000年代に入って、コンピューターの使用が主流になり、AIが再び注目されるようになりました。
 そして、インターネットの普及で一気に開発が加速します。

 現代では、以下の3種類の人工知能が研究されています。

・特化型人工知能(ANI):音声認識や自動運転などといった狭い範囲のパラメータや
             状況にのみ特化しているために「弱いAI」に分類されます。

・汎用人工知能(AGI) : 人間の知能のように高いレベルで動作するため、「強いAI」
             と考えられています。

・人工超知能(ASI)  : この種類のAIは、現在開発されていませんが、ASIとは機械
             が超知能を持っている、あるいは人間よりも賢いことを意味します。

 現代では、1番上の「ANI」が活躍しています。

・自動運転車   :自動運転車にはハンドルやペダルがなく、3Dマップ上で走行し、
          GoogleChauffeur(グーグルショーファー)によって制御されて
います。

・音声起動デバイス: Siri(音声アシスタント)など、ほとんどの消費者はスマートデバ
          イスを所有し、日常的にANIを使用しています。

・メールフィルター: 全てでは無いですが、大半のメール受信ボックスには、スパムの
          選別や特別なメッセージへのフラグ付けを行う機能が備わってい
          ます。

参照:(TalendAI(人工知能)とは AIの種類と仕組み、メリット

「AI」導入のメリット・デメリット

 上記の様に、既に日常生活で簡単な「AI」機能を使っていたりしますが、テレビ報道
などを見ると便利な面だけ強調されていますが、デメリットは無いのでしょうか?

メリット

 ・労働力不足の解消
   全ての業務をAIに任せる事は現状難しいですが、AIに任せられる業務数は多くなっ
   来ていますので、人手不足な企業にとってはありがたいです。

 生産性の向上
   AIならば、人間の様に体調やその時の気分(モチベーション)などに左右される事が
   ありません。
   また、ほぼ100%といえる正確性で業務をこなすので、ミスによるタイムロスを減ら
   せます。

 人件費の削減
   人間が行っていた作業をAIで自動化する事で、人件費を削減できます。
   例えばチャット機能を使って、ユーザーや社内からの質問に自動で対応できます。
   AIを導入して業務を効率化することで、労働時間の短縮や残業手当や休日出勤手当
   などの人件費を抑えられます。

 ・顧客満足度の向上
   AIが得意としているのは、大量データの分析と予測です。
   市場のニーズを正確に把握した上で事業を展開していけば、顧客満足度を高め企業
   のブランド力を上げられます。                                      

デメリット

 ・雇用の減少
   メリットで紹介した「労働力不足の解消」ですが、これは言い換えれば「人間の仕事が
   無くなってしまう」可能性があります。
 

 情報漏洩のリスク
   AIを活用する時は、ネットワークを利用して顧客情報など機密情報を取り扱う事になり
   ます。
   便利な反面、外部からハッキングされて情報漏洩するリスクがあります。
   セキュリティシステム導入などの、対策が必要になります。

 ・リスクマネジメントが難しい
   導入したAIシステムに問題が生じた場合、関連業務が全部停止してしまう恐れがあります。
   そうすると、会社は大きな損害を被る危険性があります。

 ・責任の所在が不明確
   AIを搭載した自動車やロボット、ドローンなどが事故を起こして他者を傷つけてしまった
   場合に、「所有者の責任か?」または「製造者の責任か?」と、責任の所在が曖昧
になって
   しまう場合があります。

 思考プロセスがブラックボックス
   人間がアイディアを出す時は、思考のプロセスまでキチンと確認できます。
   しかしAIの場合は、膨大な情報を高速で処理するので、どの様な思考プロセスでその結果
   に至ったかを把握する事ができません。

参考:( AIsmileyAI・人工知能の導入によって生まれるメリット・デメリットや問題点

終わりに 

 私が新卒で入社した会社でも、AIを使ったソフトを開発しようと言う事になりました。
 でも、1980年代当初は未だ確立したAI体系が有りませんし、利益になるのかも分かりませんでしたので、数年で開発を止めてしまいました。
 現代では、ICカード乗車券やスーパーやコンビニのオートレジ等、初歩的なAIが使われています。
 テレビで見る様な、単語を入力すると類推解釈して文章を作ってくれる様な高度なAIは、私は少し疑問に思っています。
 便利ですけど、学生などが「卒業論文」の作成等に使い出したら、人間の考える能力が落ちてしまいそうな気がしているからです。
 便利になる反面、使い方を誤ると人間が退化してしまいそうです。

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2 件のコメント

  • 記事を読ませていただきました。さまざまな分野で使われるようになると、人が考えることよりAIに頼ってしまう可能性も出てくるかもしれませんね。メリットとデメリットは人によってかわることを知るのも大事なことなんだ!ということを教えてもらいました。これからも記事を楽しみにしています。

    • コメントありがとうございます。
      便利になるのは、ありがたいですが、それの使い方次第ですね。
      記事にも書いた様に、我々の仕事が無くなり求人募集が減るかも知れません。
      また、スーパーのオートレジの前で悩んでいる高齢の方を良く見かけます。
      AIとの付き合い方が、難しいですね。

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