セカンドオピニオンについて

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こんにちは、改めましてM. Jです。

皆さんは「セカンドオピニオン」についてどのくらいご存知でしょうか?

名前くらいは知っている方も多いと思いますが、「あまり関わりのないテーマ」だと思います。

しかし、これらのことを知っているのと知らないとでは「医療」を受けるうえで大きな差が生じてしまいます。この記事は、私の父と実際にセカンドオピニオンを受けようとした際の実体験に基づいて書いております。ぜひ最後まで読んで皆さんの病院選びの参考にしていただければ幸いです。

今回は、以下の項目に沿って、セカンドオピニオンについて考えていきたいと思います。

  • セカンドオピニオンとドクターショッピングの違い
  • セカンドオピニオンを利用する場合
  • セカンドオピニオンの具体的な方法
  • セカンドオピニオンの実際:その1・その2
  • セカンドオピニオンを適切に行う方法

セカンドオピニオンとドクターショッピングの違い

セカンドオピニオンとドクターショッピングは「自分が納得する治療を受ける為に意見をもらうのだから、同じでしょう」と思う人がいるかもしれません。

しかし、この2つには大きな違いがあります!

セカンドオピニオン

  • 主治医の「第1の意見」を別の視点から検討し、患者さんにとってより納得のいく「最善の治療」を選択するためのものです。
  • 医師間で「診療情報」をやり取りし、そのうえで「第2の意見」を聞いて、改めて主治医と患者さんで治療方針を話し合います。
  • 今後も「現在の担当医」のもとで、治療を受けることを前提に利用するものです。
  • 「転院すること」ではありません。 

ドクターショッピング

  • 患者さん自身が期待する治療法を勧める「理想の医師を探す」ことです。
  • 理想の医師を求め続けるうちに時間が経ち、適切な治療を受ける機会を逃してしまいます。
  • 個々に情報や意見が集まるだけで、何が自分にとって最善かわからないままになります。
  • 最終的に「転院すること」です。

参考:オノオンコロジー:ドクターショッピングのわな

確かに、第1の主治医の意見に不満や不信感が出てくる場合があると思います。「自分にしかわからない意見」もあると思います。

しかし、出来れば「ドクターショッピング」は避けたほうがいいでしょう!

「診療情報」をやり取りすることがないので、適切な治療を受けることが出来なくなる危険性があります。

次に、セカンドオピニオンを利用する場合について考えていきましょう。

セカンドオピニオンを利用する場合

セカンドオピニオンを利用するときは、以下のような場合です。

  • 「担当医の話に納得がいかない部分がある」
  • 「担当医の話を別の角度から検討したい」
  • 「担当医が提示する以外にも治療の選択肢がないかを知りたい」

ですので、セカンドオピニオンを利用する場合は「知識」と「覚悟」が必要です!

セカンドオピニオンは、主に「現在の治療とは別の治療を選択する時」に行うものです!

現在の主治医に対して「個人的に嫌い」といった単純な理由で行うものではありません!

重要 

  • セカンドオピニオンは「自由診療(自費診療)」です。
  • 公的医療保険は適応されません!
  • 保険はききませんので、お金をたくさん支払わなければなりません。

セカンドオピニオンを行う為には、このように多くの手順を踏むことが必要です!

「現在の担当医またはその病院のスタッフと交渉すること」と「第2の意見を聞く(セカンドオピニオンをする)為にその病院と交渉すること」は必要不可欠で、最も重要なことです!

セカンドオピニオンをするうえで最も必要な要素は「コミュニケーション能力」です!

いろんな職種の人とコミュニケーションを上手くとっていかなければなりません!

次に、セカンドオピニオンの具体的な方法について考えていきましょう。

セカンドオピニオンの具体的な方法

次に、セカンドオピニオンの流れについて書いていきます。

現在の担当医の意見(=ファーストオピニオン)を理解する。

 ファーストオピニオンを十分に聞き、理解することが大切です。

 なぜ、セカンドオピニオンを聞きたいのか、自分自身の気持ちを整理することが大切です。

 利用する時期も重要。→治療の選択をいつまでにしたほうがいいのか、確認する。

病院を探す。

 インターネットで探したり、市役所などの公的機関の人から聞いたりなどしてセカンドオピニオンを聞く為の病院を探していきます。

現在の担当医に伝える

 現在の担当医に「セカンドオピニオンを聞きたいと考えている」と伝えます。言いづらい場合が多いので、看護師、受付スタッフに相談します。

受診の準備をする。

 セカンドオピニオンを聞きに行く病院が決まったら、その病院の窓口に連絡します。そして「セカンドオピニオンを聞く為に必要な手続き」について確認します。

 主に、以下のことについて聞いておきます。

「受診方法」      
  ●「予約」         
  ●「費用」

「相談時間」      
  ●「必要な書類」

現在の担当医に紹介状をもらう。

  セカンドオピニオンを聴く為には、現在の担当医に以下の書類を準備していただく必要があります。(絶対に必要です!)

  • 「紹介状(診療情報提供書)」      
  • 「これまでの検査結果のデータ」

  →  通常はCD−ROMにコピーしたもの血液検査、病理検査、CT、MRI  など

第2の医師に聴きたいことを整理する。

 質問事項をメモしてから行くことをオススメします!

 時間が限られているから質問事項をまとめておくことは必須です!

セカンドオピニオンを聞く。(当日)

セカンドオピニオンの後、現在の担当医に報告する。

 セカンドオピニオンで「聞いたたこと」と「内容」について報告をしましょう!

 そのうえで、今後の治療方針について、再度話し合いましょう!

参考:がん情報サービス セカンドオピニオン

上記のように、具体的には8つの手順があるのです。

これらのことをきちんと行う為には、「客観的な思考」と「冷静に行動すること」が必要です!逆に、感情的になってしまったら、セカンドオピニオンはほとんど失敗します。

前述したように「知識」と「覚悟」が必要になってきます!

「覚悟」は、いろんなことを受け入れる「覚悟」です。

(→安易な考え方ではセカンドオピニオンはできないのです)

次に、セカンドオピニオンの実際(→失敗例)を見ていきましょう。

セカンドオピニオンの実際(父の病院付き添い):その1

私が、かなり前に記事にしたことを参考にしていただけると有り難いです。

関連記事:溶血性貧血の父との闘病ー肉親の介護(パート2)

以前、私は「溶血性貧血」の父の介護をしていました。

病名の通り貧血ですので、対象の診療科は「血液内科」です。

血液内科は、大きな病院、主に救急指定病院にしかないことが多いです。

ということは、午前中に病院に連れていく必要性があったのです。

「溶血性貧血」は、国の「指定難病」ですので治療はかなり困難です。

主治医から「2週間に1回通院する必要性がある」と言われていたので、長時間ずっと付き添っていました。

治ることが難しい病気でしたので、病院の付き添いは「苦痛」でしかありませんでした。

最初に受診した△病院では、主治医から「何かが起こったら来てください」と言われました。

治療方針も適当な感じでした。

主治医の対応は「都合の良いことばかりの言葉」を多く言ってありました。

私は「えっ!」「難病を抱えている患者にその対応はないだろう!」とあきれていました。

これは、「患者に寄り添っていない医療だ」と思いました。

そこで、どのようにすれば「父の満足が得られるか」を考えました。

いろんな視点から考えた結果、セカンドオピニオンで「第2の意見」を聞いてみようという思いになったのです。

上記の手順に沿って「セカンドオピニオン」をしました。

その時に、大きなトラブルになってしまったのです。

△病院のソーシャルワーカーの言葉づかいや言葉の内容に対して、私は相当怒りまくってしまったのです。

「セカンドオピニオン」は、正当な患者の権利です!治療方針や主治医の態度に対して理解できないことが理由で「セカンドオピニオン」をせざるを得なかったのです!

「第2の意見を聞いてみたい」というのは、自然な流れだと思っていました。

しかし、△病院のソーシャルワーカーは全くそれを理解しませんでした。

それどころか、私の意見に対して「アラ探し」をして、「ケンカ腰」になっていったのです。

その結果、△病院で継続して父の治療を続けていくことが出来なくなってしまったのです。

よって「セカンドオピニオン」は失敗となってしまったのです。

◯病院に「転院」するという決断をすることになるのです。

いわゆる「ドクターショッピング」です。

セカンドオピニオンの実際(父の病院付き添い):その2

「セカンドオピニオン」の△病院以外の手順は比較的上手くいきました。

◯病院では親身のある対応をしていただきました。

「第2の意見」を聞く準備を事前にしていたので、「30分」という限られた時間ではありましたが「病気のことについて」や「治療方針」などをしっかり聞くことが出来ました。

◯病院の主治医から「良いこと」も「悪いこと」も親身に説明していただきました。

しかし、「セカンドオピニオン」本来の手順を踏むことは出来ませんでした。

△病院の主治医に、◯病院からの治療方針について持ち帰って話し合いをしましたが「うちでは出来ない」と言われてしまいました。

その結果、△病院で治療を継続することが出来なくなってしまいました。

前述した「ケンカ腰」の件もあった為、◯病院で治療をやり直すことになってしまったのです。

◯病院では、身体的な治療だけでなく、いろいろなフォローまでしていただきました。

主治医の治療方針に納得して、入院時も快適に、精神的にも満足して穏やかに過ごすようになりました。父は神経質で、わがままな部分は相当ありましたが、病院のスタッフの方はそれを受け入れてくれました。

最終的に「セカンドオピニオン」は成功しませんでしたが、転院したことで「父のQOL(人生の質)」は高まっていったと思います。

場合によっては「セカンドオピニオンを考え、実行していく」ということも必要と思わされる出来事でした。

「知識」と「覚悟」によって、父は快適な生活を手に入れたのです!

セカンドオピニオンを適切に行う方法

今回、父の病院の付き添いで「セカンドオピニオン」を行いました。

私は、まだまだ未熟で、きちんとした手順を踏むことが出来ませんでした。

この記事をご覧になっている皆さんは、コミュニケーションを上手くとることができれば「セカンドオピニオン」は適切に行うことができると思います。

今、行われている「医療に対して疑問がかなりある場合」や「医療に対して納得がいかない場合」などで悩んでいれば「セカンドオピニオン」をして、他の医師の意見を聞かれることをオススメします!

自分や家族、友人など身近な人にとって「良い病院・良い医師」は存在します!

「セカンドオピニオン」をしても上手くいかない場合は「ドクターショッピング」で転院することもありだと思います。

少し難しいテーマでしたが、セカンドオピニオンのことと共に、この記事を参考にしていただければわかりやすいと思います。

関連記事:良い病院・事業所の選びかた〜私見〜

今後について

興味があることや、今後書いていきたい記事のテーマとして人格否定への対処方法について、気づかいの効果、逆算思考の効果があります。

皆さんに役立つ情報を届けていければと考えています。
今後ともよろしくお願いします!

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2 件のコメント

  • 自分もたまになのですが、「今の心療内科の方針でいいのかなぁ」と、思うことがあり、少し悩んでいたところもありだったので、気にしてた内容でしたw
    今回も参考になるような記事をありがとうございます
    m( _ _)mペコリ

    • 動画制作班の匿名M様 コメントしていただきどうもありがとうございました。確かに病院の先生選びは悩むところがあります。ちなみに「心療内科の先生がどのような方針か」で違ってくるのですが、最適な病院の先生は「自信を持ちすぎていない、謙虚な人」ということだと思います。また、心療内科の場合、患者さんの話をしっかり聴く先生がいいでしょう。セカンドオピニオンは、簡単にはできないのでよく考えてください。素敵なコメント、どうもありがとうございました!

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