障害者たちはコロナ禍をどう乗り越えていく?生きづらさをバネに

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 ここAKARIというWEBメディアのテーマは「生きづらさ」というものを扱い、発信しています。障害者は社会で生きづらさを訴え続けていますが、コロナ禍でも障害者は差別を受けたり、生活がままならない人たちは存在します。実際に視覚・聴覚障害者の7割はそう感じているデータも発表されています。

 実際に集中治療室や人工呼吸器など、後回しにされている実態も明らかになっています。世界の障害者数は10億人いて、人口の15%を占めておりコロナ禍で苦労していること、体感している生きづらさを紹介すると共に、アイデアやテクノロジーで生き抜いている側面も知ってもらいたいと思います。

1.コロナ禍で日常が難しくなった障害者

 上記に記した通りコロナウイルスの感染拡大で、視覚・聴覚障害者の7割が生活に不便を感じ、5割の人がコミュニケーションを不安に思っています。視覚障害者は日常で当たり前だった「距離感」を保つ、「ソーシャル・ディスタンシング」が難しいのです。視覚障害者は「手が目」の役割を担い、周囲の物に触れる機会が多く、※ガイドヘルパーのサポートも必要とされてる方も多いため、感染のリスクは健常者よりも増大してしまいます。

※ガイドヘルパーとは障害によって日常生活の移動が困難になった人をサポートする移動介護従事者のことです。 病院への通院や役所などへの移動はもちろん、買い物や観光などの余暇活動などの介助も行う 引用元・FROM40

 落語家・桂福点さんは全盲の視覚障害者であり、コロナの不安を落語に交えて講談する動画です。体温計を計るのも確認してもらう必要があり、コロナに感染してるかもと思っても、検査をするための外出にガイドヘルパーを呼ぶワケにもいきません。さいわい桂福点さんはコロナに感染しておらず、テレビ電話で友人などに体温計の表示を見てもらっていますが、身寄りがない視覚障害者の方は、不安でいっぱいでしょう。

聴覚障害者の方たちが困っていること

 聴覚障害者の方たちは手話に加えて、相手の口や表情を読み取り、コミュニケーションを図っています。知らない人には筆談が主なツールとなりますが、ソーシャル・ディスタンシングでコロナ禍や未来では、そういったことが難しくなるかもしれません。現にある聴覚障害者の親子は、マスクで口元が見えずコミュニケーションが取りづらくなったと話しています。

障害者施設も苦しんでいる

 小中高とコロナ禍で全国休校の地域も多いなか、特別支援学校も同様です。そのなかでも在宅が難しい子どもたちは、デイサービスを利用しながら生活しています。

 しかし感染対策が難しい子どもたちがいます。マスクの着用ができない、くしゃみやせきを人の前でやってしまう、体調不良を訴えられない、換気のためのドアから外に出てしまうなど、さまざまの問題を抱えています。その一方で自発的にマスクや手を洗うなどの成長も見られるようです。

 厚生労働省からの縮小や休業は要請されているものの、閉所の判断は現場へ丸投げされているという状況には、戸惑いしかないといっている。実際にこういう施設が稼働しないと、仕事ができないという家庭は多いのに感染対策が万全に整ってなく、国からは「判断に任せる」というのは今後も含めて、改善が必要ではないでしょうか。ガイドラインが求められますね。(参考・朝日新聞

2.アイデアやDIY、援助でコロナを乗り超える

 この状況に少しでも改善しようとさまざまな工夫が見られます。例えば聴覚障害者のマスク問題は、スマホ用の透明防水ケースで代用し、口元を見えるように工夫したりと試行錯誤のDIYが、コミュニケーションを支えています。こういった商品は今後、開発されて販売されて欲しいですね。

視覚障害者向けアプリ「ナビレコ」

 上記でも書いた通り、もし視覚障害者の方がコロナ感染の疑いを持った場合、検査しにいかないといけません。しかしコロナの疑いがあるのに、ガイドヘルパーを呼ぶわけにはいかない、どうやって病院まで行くのかという問題が生じるでしょう。そんな時に今後役に立つのが「ナビレコ」という音声ガイドアプリです。

 これは目的地までの音声を録音しておき、GPSでその都度ガイドしてくれるというアプリです。これは他ユーザーと共有も可能だったり、もし感染してしまった時用に、病院までの道のりを同行者と一緒に、録音しておくと良いのではないでしょうか。

重度視覚障害者に手渡し給付金

 新型コロナウイルス対策で国が「特別定額給付金」の支給が決まりましたが、茨城県常総市では重度視覚障害者の高齢者5世帯を対象に、家庭訪問という「手渡し」で支給しました。申請書類は市が代わりに用意をして、国の財源からではなく市が先払いという形です。早急な市長の対応は素晴らしいですが、これがローカルだけで全国的に行われていないということも問題ではないでしょうか。

まとめ・長期戦になる覚悟と乗り越えるチカラ

 私は障害者ですが、いまのところコロナ禍に受けた影響は少ない方だと思います。もちろんストレスもたまりやすい状況で、精神的にきつい時もありますけど、もっと大変な状況に陥ってる人もたくさんいるでしょう。この影響はまた秋から冬にかけて起こると、1~2年は続く予想がされています。不安を煽るワケではないですが、長期戦になるのは覚悟しておいた方が良いかと思われます。

 我々は社会的に弱者といわれますが、こういう状況でもアイデアやテクノロジー、人の力を借りて生き抜いていく強さ、いままでの苦労をバネにする頑丈さ、も持ち合わせています。この記事を書いていて、逆境を跳ね返す「人間の力強さ」を再確認できました。

 この際なので何か1~2年かけて創作がしたいと思い、昔は遊び程度に書いていた小説を作っています。やはり時間が増えた分、この作業に当てることで有意義な時間が増えて、離れていた分だけ新鮮な刺激もあり、楽しいものです。こういうときだからこそ、できるものを増やしたり、物作りに励んで乗り越えていきましょう。

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