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こんにちは、翼祈(たすき)です。
妊娠中に生肉を食べることや、飼い猫やげっ歯類のフンなど感染しているものに触ることで、生まれて来たお子さんに、小頭症や聴覚障害など障害が残る恐れもある、トキソプラズマ。
トキソプラズマ感染したお母さんやその家族などから2012年に構成され発足した、「トーチの会」によりますと、先天性トキソプラズマ症の発症は1年間に100~300人程度、先天性サイトメガロウイルス感染症の発症は1年間に1000人程度と推定され、見落とされている事例も多いと考えられています。
今回はそのトキソプラズマに関することと、気をつけておきたいリスクなどについて、お話ししていきます。
トキソプラズマにかかりやすくなる、日常生活でのリスクとは?
画像引用・参考:ト キ ソ プ ラ ズ マ と 母 子 感 染 東京臨海病院産婦人科 鈴 木 俊 治
妊娠中のお母さんがトキソプラズマなどに感染したことで、生まれて来た赤ちゃんの脳や耳、目などに障害が現れてしまう母子感染症があります。この母子感染症を予防しようと活動を継続する東京都にある患者会「トーチの会」は2022年秋、発足から10周年となりました。活動の源となっている出来事は、生まれて来た大切なお子さんに障害を作ってしまったという自責や後悔の念だけに留まらず、今後出産したいと思う女性たちの役に立ちたいという当事者のお母さんの理念からです。
同「トーチの会」においては、母子感染症の総称「トーチ症候群」では、現状ワクチンがまだなくて、余り知られていないトキソプラズマとサイトメガロウイルス(CMV)の先天性感染の当事者のお母さんやその家族らで構成されています。同「トーチの会」のメンバーは約80人所属していて、「トーチ症候群」への感染予防の知識などの理解と認知を推し進めています。
「ゼロからのスタートでした」。同「トーチの会」の代表で歯科医師の女性は、10年前に発足した時をこう振り返りました。同「トーチの会」発足前年の2011年に出産した長女を妊娠している時に、代表の女性はトキソプラズマに感染しました。生まれて来た長女も「先天性トキソプラズマ症」と診断を受けました。
トキソプラズマという感染症は動物の肉などにいるどこにでもいる寄生虫で、感染したばかりの猫のフン、土の中などにも存在します。トキソプラズマに感染しても健康な人にはほぼ影響を与えませんが、妊婦が初めてトキソプラズマに感染したケースでは、お腹の中の赤ちゃんにも感染させ、小頭症や聴覚障害などに起きて生まれて来る可能性もあります。同「トーチの会」の代表の女性の思い当たる節は、妊娠している時に加熱していない生肉を食べたこと位でした。
長女には今もトキソプラズマ感染による、右半身に軽いまひが残っています。同「トーチの会」の代表の女性は「防げるワクチンが未だなく、赤ちゃんに重大な障害が起きてしまうかもしれないのに、全く知識がなかった。大きなショックとどうしようもない憤りを実感しました」と言いました。長女が誕生した当時は、産婦人科医の中でさえ十分にトキソプラズマがまだ十分に認識されていなくて、妊婦へのトキソプラズマへの注意喚起などはほぼ行われていなかったのが現実でした。
同「トーチの会」の代表の女性は、自分みたいに悲しい想いをするお母さんを無くしたいと、自身のブログなどで他のトキソプラズマ当事者家族と親交を深め、同「トーチの会」を発足しました。活動を始めた頃は妊娠中の女性やこれから妊娠したいと考えている女性たちへのトキソプラズマの情報発信などに力を注ぎました。
画像・参考:トーチの会
同「トーチの会」の顧問で長崎大病院小児科の教授の男性によれば「トキソプラズマに感染したお母さんが声を上げてくれたことで、トキソプラズマ母子感染への意識が向上し、感染しないことへの対策も確実にステップアップしました」と感謝を口にします。
同「トーチの会」が発足されたことによる大きな存在意義のもう1つは、同じトキソプラズマ感染での不安や経験を持つお母さん達への支援です。お母さん自身のトキソプラズマへの感染が判明し、生まれて来る赤ちゃんへの障害に繋がる影響が出ないか心配する妊婦さんや、トキソプラズマの母子感染で悲しい想いを募らせているお母さんやその家族などから寄せられる相談に対応し、一つ一つ丁寧にアドバイスを送ったことでした。
同「トーチの会」の代表の女性は「トキソプラズマ感染でのつらさを共有出来る私たちの発信が、これから先出産したい誰かを手助け出来ることになってくれたら。発信することで、私たち自身の悲しい気持ちも和らげてくれています」と述べました。
この病気に関しては知りませんでした。
妊娠中気を付けていても、産まれて来た時にお子さんに障害があれば、凄く悲しいこと。今回のトキソプラズマに関しては、注意すべき事が日常生活でありふれてるシーンが多いと思いました。
私も記事を書くに当たり検索をしてみましたが、こんなに大事な病気なのに、記事がほとんどない事がショックでした。「こんなにも大きな病気が、余り取り上げられていないとは…」と。
この記事は今妊娠中、もしくはこれからお子さんが欲しいと思っている方に向けて、是非お伝えせねばという強い気持ちで記事を書きました。この病気はほんの些細な1つの出来事であっても、生まれて来る赤ちゃんを守れる手段でもあります。どうか多くの人に届いて欲しいですー。
参考サイト
noteでも書いています。よければ読んでください。
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